7月1日に充実した検索機能をもつ電子書籍「佐賀の自然デジタル大百科事典」を公開。
佐賀県立図書館は、平成26年7月1日(火)に、公立図書館で全国初の試みとなる充実した検索機能を持つ電子書籍「佐賀の自然デジタル大百科事典」の第1弾として「佐賀県の淡水魚」を当館のホームページで公開します。
この取組は、ふるさと納税を活用し、児童書の充実を図ることを目的とする事業で、平成25年度から27年度までに、佐賀県の自然について書かれている絶版の書籍の中から1年に1種類を公開し、全3種類を予定。今回は、平成25年度に電子化された「佐賀県の淡水魚」(田島正敏さん監修、佐賀新聞社発行、平成7年8月25日発行)を、PDFで読めるだけではなく、様々な検索機能を付加し、使い勝手の良いものにしております。
検索方法は、5種類あり、その他にも【用語解説】や「『佐賀の淡水魚』書籍PDF」なども用意していますので、用途に応じて使い分けが可能です。例えば、模様・形から探す場合は、【模様・体色】(例:美しい婚姻色※、体側の線、透明な体など)や、【魚のシルエット】(例:ハゼ・ドンコ型、ハヤ型など)のほか、【形態的特徴】(例:細長い、薄い体、目立つヒゲなど)で分類されています。※産卵期に現れる目立つ色合いのこと。野生動物では、雄に現れるものが多い。(「佐賀県の淡水魚」用語解説より抜粋)
【キーワード検索】では、例えば「絶滅危惧種」で検索すると、佐賀県に生息している魚で絶滅危惧種に指定されている種類が表示され、「飼育」で検索すると飼育に関するアドバイスや知識等を閲覧することができます。また、魚の方言名でも検索することが可能です。全文検索機能も付加致しましたので気になった単語を入れて調べる事も可能です。
このような充実した検索機能を持つ電子書籍の取組は、公立図書館では全国初の試みとなります。
自然豊かな佐賀県には私たちの知らなかった様々な生き物や植物が生息しており、「こんな生き物が佐賀にいたんだ!」と驚くことがあります。しかし、佐賀県の自然に関する書籍は絶版のものが多く、図書館にも所蔵が少ないため、調べたいと思った時に図書館に行っても調べることが難しい状況にあります。
このため、佐賀県立図書館では、誰もが、好きな時、好きな場所で郷土佐賀の資料を楽しんでいただけるよう、郷土資料のデジタル公開を進めていて、佐賀県の自然に関する書籍についても電子書籍化してホームページで「佐賀の自然デジタル大百科事典」として公開することにしました。
佐賀の河川やクリークに生息する魚について、魚の名前はもちろん、模様・形やキーワードなどでも検索が出来るように工夫していますので、学校の理科の授業や課外活動、夏休みの自由研究、郷土の淡水魚の研究などに広く活用していただきたいと考えています。
また、当館としてはこれを機に子どもたちが郷土・佐賀の自然に興味と関心を持って自然と親しみ、郷土愛の形成につながることを期待しております。
■公開日時
平成26年7月1日(火曜日)午前9時
■WEBサイト名
「佐賀の自然デジタル大百科事典」
当館ホームページの左カラムにあるデジタルライブラリー
「佐賀の自然デジタル大百科事典」からお入りください。
http://www.tosyo-saga.jp/kentosyo/
■佐賀県の淡水魚について
平成25年度は、「佐賀県の淡水魚―人と川と自然を考える―」(田島正敏さん監修、佐賀新聞社発行、平成7年8月25日発行)を電子化しました。校正及び加筆を田島正敏さんに依頼し、新たに16種類を追加しました。佐賀県内で初めて確認された魚も含まれており、充実した作品に仕上がっています。書籍「佐賀県の淡水魚―人と川と自然を考える―」の改訂版と平成7年版を読み比べることも可能です。