AWS と Accenture、Merck の創薬期間の短縮と臨床開発の加速をクラウドテクノロジーで支援

大手バイオ医薬品企業の Merck が、テクノロジーのモダナイズに向け AWS と Accenture を選定

※本プレスリリースは、現地時間 2023 年 11 月 29 日に米国で発表されたプレスリリース(https://press.aboutamazon.com/2023/11/aws-and-accenture-help-merck-use-cloud-technology-to-reduce-drug-discovery-time-and-accelerate-clinical-trial-development)の抄訳版です。

(ラスベガス — 2023 年 11 月 29 日)Amazon.com, Inc.(NASDAQ: AMZN)の関連会社である Amazon Web Services, Inc.(AWS)は、同社の年次イベントAWS re:Invent(https://reinvent.awsevents.com/)において、Merck(NYSE: MRK)の大部分のIT インフラストラクチャを AWSへ移行するため、 Accenture(NYSE: ACN)と協力していることを発表しました。今回の取組は、米国とカナダ以外の国々ではMSDとして知られる Merck の複数年にわたるクラウド移行の一環として行なわれるもので、 Merck はあわせてAWSを推奨クラウドプロバイダーに、またAccentureをプロフェッショナルサービスプロバイダーに選定し、SAP、機械学習(ML)、データウェアハウスなどのコアアプリケーションを AWS 上に移行します。これにより、Merck の科学的研究と発見の加速が可能となる見込みです。

Merck はバリューチェーンの変革とクラウド移行の加速を目指し、2021 年から AWS およびAccenture と協力してきました。同社は、研究、製造、ヒューマンヘルス、アニマルヘルスの各部門に加え、社内のグローバルサポート部門における重要な取組において、AWSのアナリティクスと人工知能(AI)分野における幅広く奥深いサービスを活用しています。たとえば、Merck は、機械学習( ML )モデルの構築、トレーニング、デプロイのためのフルマネージドサービスである Amazon SageMaker(https://aws.amazon.com/jp/sagemaker/)を利用して、製造プラットフォーム用の推論パイプラインを開発しました。これは HawkAVI(https://aws.amazon.com/blogs/industries/merck-builds-hawkavi-platform-on-aws-to-reduce-product-reject-rates/)と呼ばれ、同社製造施設の機器から発生する数テラバイトに及ぶ検査データから、インサイトを引き出しています。これにより、MLモデルの事前学習に必要なデータが限られている場合においても、亀裂や異物の混入といった複雑な不良を見つけやすくなり、規格不適となる医薬品の誤検出を減らすことができます。このように生成系 AI と ML を利用することで、Merck は不合格品の原因分析を加速すると同時に、誤検出を減らすことで、製品の入手可能性と歩留まりのさらなる向上につなげています。

また、Merck はAccenture と協力するなかで、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)の取組を強化し、治療法の発見を加速させるために AWS を採用しました。HPC on AWS と、生物学的なインサイトと自動化を提供する専用サービスである AWS HealthOmics(https://aws.amazon.com/jp/omics/)を活用することで、タンパク質モデル予測とオミックス分析の業務を大規模に進めると同時に、AlphaFold など HealthOmics で管理されるワークフローを実行して、創薬を加速させています。 さらにMerck は、レジリエンスを高め、ビジネスニーズに合わせて柔軟にリソースを調整するため、SAP Business Warehouse、SAP HANA Sidecar、SAP Master Data Governance を含む SAP ワークロードについてもすべて AWS 上に移行しました。

Merck のクラウドモダナイズプログラムは、新しいオペレーティングモデルにより、社内のトレーニング、ダイバーシティ、能力開発も推進しています。従業員のエクスペリエンス全体を改善する取組の一環として、Merck は社内アカデミーを設立し、 AWSなどのクラウド技術に関する従業員のスキルアップを図り、自社の技術変革を進めています。

同社は今後、クラウド移行による効率化により、社内リソースを他の戦略的なプログラムに振り分けることも可能になります。AWS と Accenture は、これまでにモダナイズしたシステムのデータに基づく、体系的なバリュードリブンアプローチに基づくフレームワークを開発しました。これにより、アプリケーションのリホスト、使用終了、モダナイズなどによって実現したリソースの削減を追跡し、任意のアプリケーションについて、特定のアクションによるリソース削減を正確に特定することができます。Merck はこのフレームワークを利用することで、IT 運用に必要なリソースをすでに大きく削減し、そのリソースを他の戦略的イニシアティブに回しています。

Merck エグゼクティブバイスプレジデント兼最高情報・デジタル責任者 Dave Williams氏は、次のように述べています。「Merck は、当社の高い品質基準を満たしながら、医薬品やワクチンをお客様や患者さんのもとへ迅速に届けることを目指しています。AWS、そして Accenture と協力することで、治療法の発見・開発から提供にいたるまで、バリューチェーンのあらゆる段階で事業運営を変革しています。生成系 AI のようなテクノロジーを利用して、患者さんをサポートするためにデータドリブンな意思決定を行えるようになったとき、AWS への移行の真価が発揮されることになるでしょう」

AWS ヘルスケア・ライフサイエンス担当ゼネラルマネージャーであるダン・シーラン(Dan Sheeran)は、次のように述べています。「機械学習と生成系 AI は、イノベーションの促進や効率化、科学者と臨床医の生産性向上、そして臨床プロセスの合理化を通じた創薬研究、臨床開発、および科学的ブレークスルーを加速する可能性があります。長年にわたる Merck との協力関係を基礎に、今後も科学と健康に関するデータの可能性を拓き、同社の創薬と臨床開発サイクルの短縮を通じて、世界各地で医薬品とワクチンの入手可能性を高められるよう支援していきます」

Accenture ライフサイエンス プラクティス シニア・マネジング・ディレクター Jason Anderson氏は、次のように述べています。「Accenture と AWS、 Merckの協力は持続的な成功をもたらし、さらに大きな価値をMerck の社員と世界中の患者さんにもたらすでしょう。人の命が救われ、治療効果が向上することは、何よりも報われる、すばらしい経験です。Merck の急速な企業変革は、エコシステムの強みを活かし、クラウド戦略をビジネスと結びつけ、成長に沿った人材戦略を採用することで、ライフサイエンス業界がいかに将来の大きな成長機会に対応できるのかを指し示す手本となるものです」


アマゾン ウェブ サービスについて
アマゾン ウェブ サービス(AWS)は、2006 年に他社に先駆けてサービスを開始して以来、世界で最も包括的かつ幅広く採用されたクラウドサービスになっています。AWS は、コンピューティング、ストレージ、データベース、ネットワーク、分析、機械学習および人工知能(AI)、モノのインターネット(IoT)、モバイル、セキュリティ、ハイブリッド、仮想現実(VR)および拡張現実(AR)、メディア、ならびにアプリケーション開発、展開および管理に関する 240 種類以上のフル機能のサービスを提供しています。AWS のサービスは、32 のリージョンにある 102 のアベイラビリティーゾーン(AZ)でご利用いただけます。これに加え、カナダ、ドイツ、マレーシア、ニュージーランド、タイの 5 つのリージョンにおける 15 の AZ の開設計画を発表しています。AWS のサービスは、アジリティを高めながら同時にコストを削減できるインフラエンジンとして、急速に成長しているスタートアップや大手企業、有数の政府機関を含む数百万以上のアクティブなお客様から信頼を獲得しています。AWS の詳細については以下の URL をご参照ください。https://aws.amazon.com/

Amazon について
Amazonは4つの理念を指針としています。お客様を起点にすること、創造への情熱、優れた運営へのこだわり、そして長期的な発想です。Amazonは、地球上で最もお客様を大切にする企業、そして地球上で最高の雇用主となり、地球上で最も安全な職場を提供することを目指しています。カスタマーレビュー、1-Click注文、パーソナライズされたおすすめ商品機能、Amazonプライム、フルフィルメント by Amazon(FBA)、アマゾン ウェブ サービス(AWS)、Kindle ダイレクト・パブリッシング、Kindle、Career Choice、Fire タブレット、Fire TV、Amazon Echo、Alexa、Just Walk Out technology、Amazon Studios、気候変動対策に関する誓約(The Climate Pledge)などは、Amazonが先駆けて提供している商品やサービス、取り組みです。Amazonについて詳しくはAmazon Newsroom(http://amazon-press.jp)およびAbout Amazon(http://www.aboutamazon.jp)から。

Accenture について
アクセンチュアは、世界有数のプロフェッショナル サービス企業です。アクセンチュアは、世界をリードする企業や、行政機関をはじめとするさまざまな組織の中核にデジタル技術を実装することで、組織運営を最適化し、収益を拡大させ、また市民サービスの向上にも貢献するなど、お客様に対して目に見える成果を圧倒的な規模とスピードで創出しています。 アクセンチュアでは、優れた才能でイノベーションを主導する約733,000人もの社員が120カ国以上のお客様に対してサービスを提供しています。 また、テクノロジーが変革の成否を分ける時代において、世界中のエコシステム・パートナーとの緊密な連携を図りつつ、クラウド、データ、AIおよび業界ごとの比類のなき知見、専門知識や、グローバル規模のデリバリー能力を最適に組み合わせながらお客様の変革を支えています。アクセンチュアは、ストラテジー&コンサルティング、テクノロジー、オペレーションズ、インダストリーX、ソングの領域をまたぐ、幅広いサービス、ソリューションやアセットを活用して成果につなげています。アクセンチュアでは、成功を分かち合う文化や、360度でお客様の価値創造を図ることで、長期にわたる信頼関係を構築しています。またアクセンチュアは、お客様、社員、株主、パートナー企業、社会へ提供している360度での価値創造を、自らの成功の指標としています。
アクセンチュアの詳細は http://www.accenture.com/us-en を、
アクセンチュア株式会社の詳細は http://www.accenture.com/jp-ja をご覧ください。

Merck について
Merck(米国とカナダ以外では MSD として知られています)は、最先端のサイエンスを駆使して、世界中の人々の生命を救い、生活を改善するというパーパスのもとに結束しています。130 年以上にわたり、重要な医薬品やワクチンの発見を通して人類に希望をもたらしてきました。私たちは、世界トップクラスの研究開発型バイオ医薬品企業を目指し、人類や動物の疾患予防や治療に寄与する革新的なヘルスケア・ソリューションを提供するために、研究開発の最前線で活動しています。私たちは、多様かつ包括的な職場環境を醸成し、世界中の人々と地域社会に、安全で持続可能かつ健康な未来をもたらすため、責任ある経営を日々続けています。詳細については、弊社ウェブサイト(https://www.merck.com/)やX(旧 Twitter)(https://twitter.com/Merck)、Facebook(https://www.facebook.com/MerckInvents)、Instagram(https://www.instagram.com/merck/)、YouTube(https://www.youtube.com/Merck)、LinkedIn(https://www.linkedin.com/company/merck/)をご参照ください。

Merck & Co., Inc.(米国ニュージャージー州ラーウェイ)の将来予測に関する記述
米国ニュージャージー州ラーウェイの Merck & Co., Inc.(以下、同社)の本ニュースリリースには、1995 年米国私募証券訴訟改革法のセーフハーバー条項で定められている「将来に関する記述」が含まれます。これらの記述は、現時点における同社経営陣の信条と期待に基づくもので、相当なリスクと不確実性が含まれています。予測が正確性に欠いていた場合またはリスクや不確実性が現実化した場合、実際の成果が、将来に関する記述で述べたものと異なる場合も生じます。

リスクと不確実性には、業界の一般的な状況および競争環境、金利や為替レートの変動などの一般的な経済要因、昨今の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的大流行の影響、医薬品業界の規制やヘルスケア関連の米国法および国際法が及ぼす影響、ヘルスケア費用抑制の世界的な傾向、競合他社による技術的進歩や新製品開発および特許取得、承認申請など新薬開発特有の問題、将来の市況を正確に予測できるかどうか、製造上の問題や製造の遅れ、国際経済の金融不安や国家信用リスク、革新的な製品における同社の特許やその他の保護の有効性への依存、特許訴訟や規制措置の対象となること可能性がありますが、これらに限定されるものではありません。

当社は、新たな情報、将来の出来事、その他いかなる状況が加わった場合でも、将来に関する記述の更新を行う義務は負いません。将来に関する記述の記載と大きく異なる成果を招くおそれがあるこの他の要因については、2022 年 12 月 31 日を末日とする年度の年次報告書(Form 10-K)および証券取引委員会(SEC)への当社のその他の提出書類に記載されています。これらの書類は SEC のインターネットサイト(https://www.sec.gov/)でご覧いただけます。

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この企業の情報

組織名
アマゾンウェブサービスジャパン合同会社
ホームページ
https://aws.amazon.com/jp/
代表者
長崎 忠雄
資本金
0 万円
上場
非上場
所在地
〒141-0021 東京都品川区上大崎3-1-1目黒セントラルスクエア
連絡先
03-6332-6264

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