東日本大震災から12年、聖学院大学(埼玉県上尾市/学長:小池茂子)は、震災直後から継続的に復興支援活動を行ってきました。2011年8月の陸前高田へのツアーから数え、今回で32回目となる東北ボランティアスタディツアーを実施します(8月12日から14日の3日間)。
活動先である宮城県石巻市震災遺構大川小学校では、東日本大震災の津波で児童74名、教職員10名が犠牲となりました。ツアーでは、震災当日津波にのまれながらも生還した只野哲也さんを始め大川小学校の出身者らで立ち上げた「Team大川―未来を拓くネットワーク―(通称:チーム大川)」と連携し、イベントを実施します。
1)「おかえりプロジェクト」への願い~亡き人も今を生きる人もふるさとに帰ってこられる場に~
今回のボランティアスタディツアーの最大の目的は、大川小学校にてチーム大川主催で実施される「おかえりプロジェクト」への協力です。
「おかえりプロジェクト」とは、震災遺構・大川小学校で、震災で犠牲になった人の冥福を祈るとともに、地区の未来を考えるイベントの名称。亡き人も、今を生きる人たちもみんな、ふるさとに帰って来ますようにという願いが込められています。
2)東北の若者と学生が一緒に企画・運営
イベントを開催するにあたって、チーム大川のメンバーと聖学院の学生がオンライン会議や現地下見を行いイベントの企画を練っています。慰霊のための燈籠を設置するとともに、大川小学校の卒業生や周辺地域の皆さん、何よりも子どもたちが集えるように「コンサート」「手作り望遠鏡」「星空案内」等のお楽しみ企画も実施します。聖学院大学の学生も「手形・足形アート」のブース出展を計画しています。
3)ツアー準備会「紙でつくる蓮の花のランタン(燈籠)づくり」
8月8日(火)に大学で実施する「準備会」では、ツアーに参加する学生22名が集まって、イベントで大川小学校の校庭・校舎に設置する「蓮の花のランタン(燈籠)」づくりを行います。学生リーダーたちは、蓮の花ランタンづくりの拠点となっている宮城県大崎市の公民館職員から直接作り方を学びました。
4)悲劇の場から「未来をひらく」場へ
「未来をひらく」は大川小学校の校歌のタイトルです。「悲劇の場」として語られる大川小学校において、チーム大川では、校歌にある通り「未来拓く場」になるように「未来のいのちを救う防災の普及」や「大川小を拠点にしたコミュニティの再生」を目指し活動を展開しています。聖学院大学ではチーム発足時よりこの趣旨と活動に共感し、学生ボランティアたちが連携した取り組みを行っています。
◆参加者
今回の東北ボランティアスタディツアーの参加者は、大学生22名、教職員9名の計31名を予定しています。
[これまでの東北ボランティアスタディツアー参加者数](延数)
2011年8月〜2023年2月まで(全31回)
学生:646名 教職員:246名 合計:892名
その他、卒業生、系列校の高校生・教員など:140名
◆事前準備会【概要】 場所:聖学院大学
8月8日(火)
10:00 聖学院大学にて蓮の花ランタン(燈籠)づくり
13:00 イベント本番に向けた準備・打ち合わせ
17:00 終了
◆東北ボランティアスタディツアー【概要】 場所:宮城県石巻市 震災遺構大川小学校 ほか
8月12日(土)
15:00 大川コミュニティセンターにて翌日のイベントの打ち合わせ
8月13日(日)
10:00 震災遺構大川小学校にて、イベント準備
14:30 「おかえりプロジェクト」開催
20:00 イベント終了・撤収
8月14日(月)
9:00 東北の魅力発見(石巻・松島観光)
◆取材について
事前準備会およびツアーの取材可能です。どうぞお問い合わせください。
▼本件に関する問い合わせ先
入試・広報課
松崎、神吉(かんき)、平田
住所:埼玉県上尾市戸崎1-1
TEL:048-780-1707
FAX:048-725-6891
メール:pr@seigakuin-univ.ac.jp
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