住友電工情報システム株式会社は、IT資産管理/セキュリティ管理統合システムの最新版「MCore(エムコア) Ver.7.7」を4月19日に発売します。「操作ログ管理機能」を大幅に強化し、当日分の操作ログ収集や、複数ログ管理サーバのデータ量自動最適化・一元管理を実現しました。
MCoreは、「IT資産管理」「セキュリティ対策」「コンプライアンス対策」を1つのシステムで統合管理できるパッケージソフトです。海外拠点やグループ会社も含めた住友電工グループ8.5万人が使うパソコン(PC)を一元管理するために自社開発したシステムがベースとなっています。1万台以上のPCを1サーバで集約して管理でき、スムーズかつ確実な管理・運用が実現できる、業界トップクラスの高いパフォーマンスが強みです。
近年の在宅勤務や働き方改革、セキュリティ対策などにより、ログ管理の需要は高まる一方です。これに伴い、「ログを用いて勤務管理を行いたい」「収集したログを即時に確認したい」というニーズや、「規模拡大に伴って増大するサーバの運用・管理負荷を下げたい」という課題が生まれています。
これらのニーズや課題に対応するためには、ログの中でもユーザによるさまざまなPC操作を記録した、操作ログの管理が重要です。そこで今回のVer.7.7では、これまでの操作ログ管理機能を強化し、勤務状況に関する操作ログが当日中に収集可能になりました。また、複数ログ管理サーバのデータ量を自動最適化する機能や、MCoreサーバにブラウザでアクセスするだけで、複数ログ管理サーバを一画面で管理できる一元管理機能を追加しました(図1)。
図1:操作ログ管理機能の概要図
Ver.7.7の詳細
(1)当日分の操作ログ収集が可能に
操作ログの送信・取り込み周期を操作ログの種類別に設定できる機能を追加しました(図2)。「勤務に関連する操作ログ」と「その他の操作ログ」に対して個別の送信設定が可能となり、例えば「勤務に関連する操作ログ」を先行送信する設定にすることで、当日分の勤務状態を把握できます。また、この機能によってログ管理サーバやネットワークの負荷を考慮しながら、操作ログの即時性を向上できます。なお、従来のように一日単位でまとめた定期処理でサーバに送信する設定も利用できますので、利用目的・運用環境に応じて柔軟な運用ができます。
図2: 勤務情報の先行送信
(2)複数ログ管理サーバのデータ量自動最適化を実現
ログ管理サーバを複数台利用する大規模ユーザ向けに、操作ログのデータ量を自動最適化する機能を追加しました(図3)。各ログ管理サーバのデータ量が均一となるよう自動的に操作ログを振り分けるため、管理者が各々のサーバのデータ量を確認したり、平準化する必要がなくなりました。また、従来からの本製品の特長である、MCoreサーバのWebコンソールにログインし、1回検索するだけで複数ログ管理サーバを横断検索できる機能は、サーバの台数が増加した場合でも効率的な運用をサポートします。
図3:複数ログ管理サーバのデータ量自動最適化
(3)ログ管理サーバの一元管理を強化
MCoreサーバ側で各ログ管理サーバの状態を一元管理できる機能を追加しました(図4)。これまでは、各ログ管理サーバの稼働・エラー状態は個々のログ管理サーバにログインして確認する必要がありましたが、Ver.7.7ではMCoreサーバのWebコンソールにログインするだけで、すべてのサーバの状態を確認することができます。これに加えて、不要な操作ログの収集を抑制するログフィルター機能を、Web画面からより細かく設定できるようになりました。管理者の作業負荷を抑えつつ、収集する操作ログのデータ量削減を実現しました。
図4:ログ管理サーバの一括管理、柔軟なログフィルター
当社は今後も大きなの需要が見込まれるIT資産管理システム市場において、時代のニーズを先取りした製品開発に取り組んでまいります。
以上
■MCore のWebサイト
https://www.sei-info.co.jp/mcore/?argument=EkZKmXCQ&dmai=20230419d
- MCoreは、住友電工情報システム株式会社の登録商標です。