PwCアドバイザリー合同会社
2023年4月11日
PwCアドバイザリー合同会社は、運転資本の最適化に対し企業はどのような対策を講じるべきかについて、グローバル調査結果を基にまとめたレポート 『ワーキング・キャピタル・スタディ 2022‐2023 ―さらなる激動に向けて、どのような対策を講じるべきか―』を発表しました。世界の企業18,000社を対象にした運転資本に関する調査に基づく本レポートでは、経済環境の変化による運転資本への影響や、運転資本に係る潜在リスクを分析しています。経済環境の悪化の中での運転資本の最適化のための対策について論じ、最後にグローバルとは異なる日本企業の傾向についても考察しています。
マクロ経済環境の悪化を受け、資金調達が困難かつ高コストになり、流動性確保の重要性が高まる中、キャッシュフロー管理の徹底と運転資本の最適化は、かつてないほど重要になっています。運転資本に関する指標は安定しつつあり、回復の兆候を示しているように見えるものの、詳しく分析した結果、資本効率を高める機会が手つかずの状態であることが明らかになりました。全体として企業のバランスシートには現在、1.49兆ユーロの過剰な運転資本があると考えられ、これらの資金はより生産的な用途に投資されるべきものと考えられます。また、インフレの影響、主要各国の金利上昇など、資金調達環境はますます逼迫しています。足元の経済的、地政学的リスクが引き続き運転資本のパフォーマンスを低下させることが予想される中、企業が運転資本を健全な水準に維持することはますます重要になっています。
事業運営のレジリエンスを強化し、これから先の混乱を乗り越えるために、企業は自ら解決すべき課題に取り組み、変革と成長への投資資金を確保することが求められています。
本レポート詳細につきましては、以下URLよりご覧ください。
ワーキング・キャピタル・スタディ 2022‐2023―さらなる激動に向けて、どのような対策を講じるべきか―
https://www.pwc.com/jp/ja/knowledge/thoughtleadership/working-capital-study.html