● 長年培ってきた難燃技術や熱膨張技術を活かして建築物向けの薄肉高熱膨張耐火シートを開発
● 火災時などの熱により体積が約27倍まで膨張(厚さは通常時2mmから45mmまで膨張)
● 膨張時に形成される炭化物は型崩れしないことから従来品よりも火や熱を通しにくく延焼防止に最適
古河電気工業株式会社(本社:東京都千代田区大手町2丁目6番4号、代表取締役社長:小林敬一)は、火災時に遮炎性・断熱性を発揮する建築物向けの「薄肉高熱膨張耐火シート」を開発しました。
■背景
熱膨張耐火シートは、建築の壁や通気孔、パッキン材などの目地部分に使用され、火災時に熱で膨張して延焼を防ぐ耐火材料です。これまで膨張時に形成される炭化物の脆さから断熱性を発揮できないケースや、膨張不足により隙間から火を通してしまう課題もあり、より熱膨張率が高く、膨張後も炭化物が型崩れせずに形状を保持できる材料が求められていました。
■内容
今回、当社が長年培ってきた難燃技術や熱膨張技術を活かして、火災時に遮炎性・断熱性を発揮する建築物向けの薄肉高熱膨張耐火シートを開発しました。薄肉高熱膨張耐火シートは、目地材や耐火保護材としての施工を鑑み、通常時2mmと薄く柔軟性を持たせた事に加えて、400℃の熱で体積が約27倍まで膨張(厚さは通常時2mmから45mmまで膨張)し炭化物を形成することで延焼を防止します(当社調べ)。また、炭化物は型崩れせずに形状を保持し、従来品よりも火や熱を通しにくく延焼防止性能を確保します。
当社は高機能な発泡製品の開発を通して、安全・安心・快適な生活の実現に貢献してまいります。
薄肉高熱膨張耐火シート
燃焼前(左)と燃焼後(右)
柔軟性
加工性
製品仕様
・厚さ:2mm(片面 アルミガラスクロス貼合品)
・重量:2.9kg/㎡
・色:グレー
・幅:750mm
・長さ:1000mm
用途(建築関連)
・壁の隙間、目地材
・防火区画貫通部
・建築通気孔等の延焼防止材
・構造体の耐火保護
■古河電工グループのSDGsへの取り組み
当社グループは、国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」を念頭に置き、2030年をターゲットとした「古河電工グループ ビジョン2030」を策定して、「地球環境を守り、安全・安心・快適な生活を実現するため、情報/エネルギー/モビリティが融合した社会基盤を創る。」に向けた取り組みを進めています。ビジョン2030の達成に向けて、中長期的な企業価値向上を目指すESG経営をOpen,Agile,Innovativeに推進し、SDGsの達成に貢献します。
古河電工グループのSDGsへの取り組み
https://furukawaelectric.disclosure.site/ja/themes/182
■製品に関するお問い合わせ先
発泡製品お問い合わせフォーム
https://www.furukawa.co.jp/srm/form/index.php?id=foam