拓殖大学(東京都文京区・八王子市 学長:鈴木昭一)では、令和4年3月に締結された盛岡市との包括連携協定に基づく「文京区学生と創るアグリイノベーション事業」の一環として、地域の在来品種である雁喰豆(がんくいまめ、黒平豆=黒豆の一種)の栽培・選別・販売のそれぞれの段階ごとに生じる課題を解決するため、調査や研究を行っている。
令和5年2月14日(火)、同市姫神ホール(渋民文化会館)にて、「文京区学生と創るアグリイノベーション事業 令和4年度成果報告会」が開催された。この会はプロジェクトに参加する文京区内4大学(拓殖大学、跡見学園女子大学、東京大学、東洋大学)の学生が盛岡市玉山地域での今年度の調査・連携成果を報告するものであり、本学からは前山研究室(工学部)・佐々木研究室(工学部)、田嶋ゼミナール(商学部)の学生らが参加した。
2年目となる今期はこれまでの調査を踏まえ、より具体化な方策の提案が行われた。普段交流の少ない研究室・ゼミ間もリハーサル等を通じて団結し、各取組の進捗状況を事前に共有することにより、参加者からの質問に対しても的確な回答や解説を行うことができた。また農産物の生産から販売までの課題解決策をトータルに提案することで、令和5年度の活動をより明確に展望する機会となった。
参加した学生のコメント
工学部電子システム工学科4年 渋谷龍之介さん
今回の報告会で私は、盛岡市の特産品である「雁喰豆」の農業生産支援を行うため、IoT 技術を用いたシステムについての発表を行いました。私は人前で発表する事が苦手なのですが、発表練習を重ねた事によって本番では失敗なく発表する事が出来ましたので嬉しく思いました。来年度では引継ぎとして IoT システムを実際に農場へ設置するための活動になるため、後輩にはより良い報告が出来るように頑張って欲しいと思います。
工学部情報工学科4年 加藤舜太さん
今回、アグリイノベーション事業に参加して、盛岡市の農産業に触れ、様々な問題解決に取り組み、問題に対して実行可能な条件の絞り込みや改善策の立て方など多くのことを学ばせていただきました。学んだことを活かして、次は社会人として励んでいこうと思います。まだシステムの完成には至っておらず、解決しなければならない課題が残っています。私が行った取り組みを後輩が引き継ぎ、これらの課題を解決し、実際に生産者のお役に立つシステムとして完成させて欲しいと思います。
商学部経営学科4年 藏本惟斗さん
私たち田嶋ゼミでは、盛岡市の特産品「雁喰豆」の消費拡大を目的とした新パッケージ提案を行なっています。令和3年度から始まったプロジェクトで、先輩から受け継ぎ、今度は私たちの学年が後輩へと託していきます。活動の中で、生産者の高齢化や人員不足など、生産体制の厳しさを目の当たりにし、第一次産業の苦しさを改めて実感しました。田嶋ゼミでは、主に自分達の研究に力を入れていますが、これまでに培った知識や経験を活かし、社会のために貢献していきたいと考えています。
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