山口県では、海洋プラスチックごみ問題を身近な「ジブンゴト」として取り組んでもらうことを目的に、2022年度山口県東部の錦川流域において、「やまぐち海のSDGsアクション in 錦川」を実施しました。
地元岩国高校の生徒で結成された「海のジブンゴト化サポーターズ」は、多くの県民に、海のSDGsアクションを呼びかけた「海のジブンゴト化キャンペーン」啓発イベントを通じて、海洋プラスチックごみ問題への理解を促し、陸から海へプラスチックごみの流出防止に取り組みました。
■「海のジブンゴト化キャンペーン」啓発イベント概要
【日時】 2022年12月10日(土) 9時30分~15時00分(セレモニー9:30~10:30)
【場所】 中央フード平田店 山口県岩国市南岩国町2-76-27
【参加】 山口県、岩国市、岩国市ミクロ生物館、岩国高校、㈱丸久、㈱エフピコ
【内容】 セレモニー、啓発パネルによる活動報告、食品トレーリサイクルキャンペーン、アンケート
【活動とりまとめ動画】 URL
https://www.youtube.com/watch?v=4W0olj8uygE
【活動報告の概要(主催者より)】
海のジブンゴト化サポーターズ(以下サポーターズ)として、高校生が主役となり、周りの大人がそれぞれの領域において支えることで、効果的で実体を伴った取り組みを行うことができた。
来店者アンケートでは、「海洋プラスチックごみ問題が身近な環境においても存在すること」や「普段から行っているリサイクルがSDGsの目標の達成に貢献すること」など、身近な環境に意識を向けてもらうことで、地域の環境を好転させる可能性を感じた。また、サポーターズと地域の方が共に行ったアクションは、すぐに目に見える成果として表れるものではないが、活動後にサポーターズや地域の方の言葉に意識や表現の変化があり、今回の活動の意義と可能性を感じた。
■『啓発パネルによる活動報告』
錦川流域をフィールドに調査した結果や、そこで気づいた海洋プラスチックごみ対策を啓発パネル(高校生原案をデザイン会社が仕上げ)にまとめ、スーパーマーケットの来店者に取り組みへの理解を呼びかけた。
『食品トレーリサイクルキャンペーン』
海洋プラスチックごみを無くすためのアクションの一つとして、㈱丸久、㈱エフピコと連携して、リサイクルを呼びかけるオリジナルの食品トレーを県内78店舗で導入。
(令和4年12月のトレー回収量は、28.5トン、おおよそ580万枚)
当日、イベント会場で回収されたトレーは発砲トレーが5袋、透明トレーが3袋(1袋180リットルのため、合計約1,440リットル)。折込チラシによる宣伝効果もあるが、日常の習慣となっている方も多かった。
事前プレスリリース:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000024.000060280.html
『来店者アンケート調査』
イベント中、海洋プラスチックごみ問題、SDGsなどに関するアンケート調査を実施(99名回答)。
・高校生の取り組みについて、9割以上の方が好感を持っていた。
・海洋プラスチックごみ問題を知っている方は9割を超えているが、錦川から瀬戸内海にプラスチックごみが流出していることを知らない方は5割以上いた。
・海岸清掃をしたことがある方は3割、まちのごみ拾いを合わせると5割の方が清掃活動をした経験ありと回答。
・SDGsを意識して行動している方は2割弱、5割以上が聞いたことがある程度もしくは知らない方だった。
・食品トレーの店頭回収を普段からしている方は7割を超えていたが、4割の以上の方がSDGsの達成に貢献することを知らなかった。
【アンケート結果(抜粋)】
『活動後のサポーターズの言葉』
サポーターズに活動に関するアンケートを実施。
環境問題に視線を向け、視野が広がる若者が増えたと感じる。