石油由来プラスチックの使用量を削減するパッケージ、2022年12月より販売開始
センコーグループホールディングス株式会社(本社:東京都江東区、社長:福田 泰久、以下「センコーGHD」)傘下のアスト株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:林裕之、以下アスト)はトイレットペーパーとハンドタオル外装フィルムに、株式会社TBM(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:山﨑敦義、以下TBM)の石灰石を主原料とする「LIMEX Pellet(ライメックスペレット)」(インフレーション成形グレード)を採用しました。トイレットペーパーとハンドタオルの外装にLIMEXを使用する初の事例となります。2022年12月より順次環境問題に積極的に取り組む、全国のドラッグストア、ホームセンターなどの小売店に並ぶ予定です。
LIMEX製外装フィルムは従来のPE(ポリエチレン)製外装フィルムと比較して、約40%の石油由来プラスチックの使用量を削減でき、原材料調達から処分までの製品ライフサイクル全体で、CO2を含む温室効果ガス排出量を約15%抑制できます*1。
経済産業省統計によるとトイレットペーパーの年間生産量は100万トン超であり、一般的な12ロール入りのトイレットペーパーに換算すると7億パックにものぼります。家庭紙*2のプロフェッショナルであるアストは、一般消費者が参加しやすい環境貢献施策として、家庭紙の包装資材に使われているプラスチックを減らすことに着目。今回、LIMEXの環境性能を評価し、業界初となる家庭紙包装資材への採用に至りました。
*1 TBM による LCA(原材料調達~処分までの環境負荷の算定)より。製造条件によって変動の可能性あり。参考値であり保証値ではありません。
*2 一般家庭で使用される衛生用紙のこと。トイレットペーパーやティシュペーパー、タオルペーパー、ちり紙などを指す。
<製品画像> <使用イメージ>
■ 製品詳細
商品名:Happy Style +Sustaina(ハッピースタイル プラスサステナ)
<トイレットペーパー>
原料:再生紙100%
規格:107㎜×2枚重ね50m巻き
12ロール
デコレーションエンボス(プリント色:パープル)
生 産 国:日本
販売場所:全国小売店で順次販売開始
製品特長:
・FSC(R)認証紙を採用。
・長さも通常品※3とくらべて長さ2倍巻きで、さらに輸送におけるCO2排出量の削減に貢献。
・使用時の交換頻度と買い物頻度を減らせて置き場所も取らないコンパクト設計。
・デコレーション立体エンボス加工技術を採用したお肌にやさしい肌触り。※3当社比
・外装フィルムに、石灰石を主原料とし石油由来プラスチックの使用量を減らせる素材LIMEXを使用。
<ペーパータオル>
原料:再生紙100%
規格:220㎜×230㎜
200枚
生産国:日本
販売場所:全国小売店で順次販売開始
製品特長:
・FSC(R)認証紙を採用。
・新聞古紙を再利用した優れた吸水力と丈夫でコシのある紙質。
・手拭きのほか、水回りの掃除など多目的に利用いただけます。
・外装フィルムに、石灰石を主原料とし石油由来プラスチックの使用量を減らせる素材LIMEXを使用。
■ LIMEX(ライメックス)とは
LIMEXは、炭酸カルシウムなどの無機物を50%以上含む、無機フィラー分散系の複合素材です※。主原料が石灰石であるため、プラスチックや紙の代替製品を製造する際に使用する石油や水や森林資源など、枯渇リスクの高い資源の保全に貢献することができます。その環境性能については、製品の原材料調達から生産、流通、使用、廃棄に至るまでの製品のライフサイクルにおける環境影響を科学的に分析するライフサイクルアセスメント(LCA)という手法を用いて算定し、素材開発に活用しています。
すでに8,000以上の企業や自治体等にて採用されており、世界40カ国以上で特許を取得、COPやG20などの国際会議で紹介される他、日本の優れた技術として、UNIDO(国際連合工業開発機関)のサステナブル技術普及プラットフォーム「STePP」 に登録されています。
※一般社団法人日本規格協会が発行するJSA規格では「無機成分を主成分とする無機・有機複合マテリアル(JSA-S1008)」と定義されています。
<石灰石について>
LIMEXの主原料である石灰石は地球上に豊富に存在し、資源輸入国である日本においても自給自足が可能な資源です。そのため原油価格の変動に左右される石油由来プラスチックなどと比較して、安定した価格での原料調達が可能であり、供給面においても安定性を有しています。さらに、石灰石は石油由来プラスチックと比較して、原材料調達段階のCO2排出量を約50分の1に抑えることができ、焼却時のCO2排出量を約58%削減できます。
<リサイクルについて>
LIMEXは、主要構成素材である無機物と熱可塑性樹脂を分離することなく再生利用することができるため、単一素材で設計された製品と同様、再資源化の可能性が担保されています。これまでに事業者や消費者、自治体と連携し、既存のリサイクル設備を活用したLIMEXのマテリアルリサイクルの取り組みを数多く実施しています。
※LIMEX Sheet製品は、古紙回収には混ぜないでください。事業系廃棄物として処分する場合は、産業廃棄物として処理してください。家庭系廃棄物として処分する場合は、可燃としてお住まいの自治体のルールに従いご対応ください。
■ 企業情報
アスト株式会社 https://www.ast-corp.jp/
アスト株式会社は、家庭紙のプロフェッショナルとして、日々の暮らしを支える商品・サービスをご提供するため、商品開発・販売サポートから物流、また非常食に関することまで、多彩な事業を全国で展開しています。専門性をもった中間流通業として業界をリードして持続的な発展にも貢献すべく、物流の効率化提案や、開発商品を通じた社会貢献・環境への取組みを積極的に行っています。とくに近年はホワイトリボン運動を応援しており、商品の売上の一部を通じて“私のほっとコミュニティ4H”の運営に協賛しています。また令和2年7月豪雨の災害発生の際、特に被害の大きかった熊本県人吉市の被災母子を支援する「ジョイセフ」の活動を通じて、紙おむつの支援を行ったり、エコキャップ運動、古切手・ベルマークの回収運動、自社商品の福祉協議会への寄附、子どもたちに絵本を届ける活動なども実施しています。
株式会社TBM https://tb-m.com/
TBM は、「進みたい未来へ、橋を架ける」をミッションに掲げ、何百年も挑戦し続ける時代の架け橋となる会社として「サステナビリティ革命」の実現を目指し、環境配慮型の素材開発及び製品販売、資源循環を促進する事業などを国内外で展開しています。石灰石を主原料する新素材「LIMEX(ライメックス)」は、プラスチックや紙の代替となり、枯渇資源の保全や温室効果ガスの抑制に寄与しています。また再生材料を 50%以上含む素材「CirculeX(サーキュレックス)」をはじめ、自治体や民間企業などと連携し、使用済みの LIMEX や廃プラスチックを回収し再生する資源循環モデルの構築を推進しています。2021 年、日本経済新聞の「NEXT ユニコーン調査」において企業価値評価額「1336 億円」で 4 位にランクインし、ユニコーン企業として紹介されました。
*本リリースに記載された会社名および商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
*本リリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。