ご家庭に人体認識技術を搭載した機器を設置し、テレビスクリーンの「視られている量」を測るTVISION INSIGHTS株式会社(所在地 :東京都千代田区、代表取締役社長 郡谷 康士、以下TVISION)は、2022年1月にスタートした、三谷幸喜さん脚本・小栗旬さん主演の『鎌倉殿の13人』を、毎放送回、視聴者がどのシーンに注目したのかを分析しています。
5月29日に放送された第21回「仏の眼差し」は、視聴者にどのように見られていたのでしょうか?
テレビの視聴者の様子を、1分毎の「TVISION推定視聴率」と、「テレビの前にいる人のうち、テレビ画面に視線を向けていた人の割合=注目度※」のグラフで見てみました。
『鎌倉殿の13人』毎分の注視データで見る、視聴者が注目したシーンとは?
第21回は、源義経(菅田将暉さん)を失って悲しみに暮れるものの、久しぶりに戦のない平穏な鎌倉。しかしながら思わぬトラブルに八重(新垣結衣さん)が巻き込まれてしまうという回でした。
義経を失った奥州に攻め込み、藤原泰衡(山本浩司さん)を討ち取る源頼朝(大泉洋さん)。義時(小栗旬さん)・畠山重忠(中川大志さん)らが在りし日の義経をしのぶ中、頼朝は毅然と上洛に向けて動き出しました。一方、京の後白河法皇(西田敏行さん)は丹後局(鈴木京香さん)と今後の動静を憂慮し、きたるべき日に備えていました。そんな中、鎌倉では八重が子どもたちの世話に奔走します。八重の明るい表情に、政子(小池栄子さん)も目を細めるが…というストーリーでした。
ツイッターでは、「#鎌倉殿の13人」がオンエア中から6週連続の世界1位になりました。毎週誰かの「ロス」が続く中、今回は「八重さんロス」が広がりました。今作随一の癒やしの存在であった八重を失ったことは、視聴者の中で大きな悲しみとなりました。
毎分での注目度と推定世帯視聴率の推移
最も注目されたのは、20時35分で、注目度は81.5%でした。義時らが運慶(相島一之さん)が彫った阿弥陀如来像に初めて対面するシーンでした。運慶が布を取り、「お顔に筆が入れば完成」と話します。その後、八重が子供たちと遊ぶ河原のシーンへ移ります。川に流された少年、鶴丸(佐藤遙灯さん)が石の陰で泣いていると、八重は亡くなった息子の千鶴丸を思い出し、助けるために果敢に川へ入っていきました。不吉な予感を感じさせられるシーンでした。
注目度が二番目に高かったシーンは20時24分から25分でした。注目度は80.1%でした。時政(坂東彌十郎さん)とりく(宮沢りえさん)の間に男児が生まれ、家族一同で喜んでいるシーンから注目が高まりました。大姫(南沙良さん)が自分の事を葵と名乗りし出し、おまじないを半紙に書き始めます。母の政子を筆頭に、皆が大姫の言動、行動に困惑します。その後、畠山が妻のちえ(福田愛依さん)の懐妊を報告し、お祝いムードが高まりました。親族が集まっているシーンが続き、八重が時政に自分で編んだ草履のお土産を渡すと「まるで私がいつも古い草履を履かせているみたいね」とりくに皮肉を言われてしまいました。戦のシーンや悲しいシーンが注目度上位になることが多いのですが、今回の上位は比較的ほのぼのとしたシーンでした。
注目度が63%と最も低かったシーンは冒頭で、オープニングが放送されていました。
二番目に低かったシーンは、最初の20時00分で、注目度は64%でした。夕暮れの丘の上で、義時が義経の事を思い物思いにふけっているところに、土肥実平(阿南健治さん)が訪れ二人で義経の事を語り合うシーンでした。
※2021年の年間の、プライム帯(19‐23時)におけるドラマジャンルの平均注目度は63%
<過去放送回の「鎌倉殿の13人」各回注目シーン分析はこちらをご覧ください>
https://telescope.tvisioninsights.co.jp/summary-kamakura13/
TVISIONでは、視聴者のテレビへ目線がどれだけ向けられたのか、テレビ番組では毎分、CMでは毎秒でデータを取得しております。今後も注目のテレビ番組やCMの分析を行って参ります。
【TVISION INSIGHTS株式会社について】
TVISION INSIGHTS株式会社は人体認識技術によってテレビ番組・CMの視聴態勢データを取得し、BtoB向け視聴分析サービスを提供しています。
ご家庭のテレビに、TVISIONが独自に開発した人体認識技術を搭載した調査機器を設置し、調査参加者の視聴態勢を毎秒で自動的に取得。「誰がテレビの前にいて、きちんと見ているか」というTVISION独自のアテンションデータを広告主・広告会社・放送局など国内累計160社以上のクライアントにご活用いただいています。現在、国内では関東エリアの2,000世帯・関西エリア600世帯、地上波/MX/BSの全番組を計測しています。TVISIONでは「新しいデータによってメディアマーケットを圧倒的に進化させる」というミッションのもと、テレビの価値をアテンションデータによって顕在化しています。