6月20日は国連が定める「世界難民の日」(World Refugee Day)です。この日にちなみ、世界の医療団(特定非営利活動法人メドゥサン・デュ・モンド ジャポン)は、オンラインイベントを開催します。
本イベントでは、世界で起きている難民問題についての概要や、その背景などを解説。その後世界の医療団が活動する3つの難民支援の現場「ウクライナ」「ロヒンギャ」「ギリシャ レスボス島」を取り上げ、プロジェクト・コーディネーターが現地の状況について報告します。
2022年2月以来の武力紛争によりウクライナ国内の状況は一変し、人々は避難を余儀なくされました。UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の発表によると、国外に逃れた難民はすでに600万人を超え、その多くは女性や子ども、そして高齢者など最も脆弱な人々です。2015年からウクライナ国内で活動を続ける世界の医療団は、国内避難民を含めた人々に、医療や心理的なサポートを提供し、日々のケアを実施しています。
同じく欧州への入り口として、アフガニスタンをはじめ70ヶ国以上の国々から多くの難民が集まるギリシャ レスボス島。欧州最大規模とも言われる難民キャンプで、故国の政情不安や紛争などを逃れてきた2,300人(2022年1月現在)を超える人々が、身を寄せて生活しています。島での医療サービスを途絶えさせないために、私たちは10年にわたり現地での活動を続けています。
アジアでも難民危機は存在しています。2017年8月、ミャンマー軍による武力行為からバングラデシュへと逃れてきた少数民族ロヒンギャ。就労や教育の機会を奪われ、移動の自由すら制限された90万人以上の人々が暮らす難民キャンプ内での生活は長期化しています。私たち世界の医療団は、ロヒンギャのボランティアと協働し、難民自身が同じロヒンギャの人々を見守り、啓発することができるよう、共助のための活動に取り組んでいます。
このように、今なお世界では、多くの人々が慣れ親しんだ故郷を追われ、過酷な道のりを経て、避難生活を続けています。いつ終わるとも知れない不透明な日々の中で、何を想い、どのような支援を必要としているのか。
「ロヒンギャ難民の人々はなかなか先が見えない状況に置かれています。このような彼らに、誰かがいつもそばにいると伝え、そしてそれが単に言葉だけでなく、実際の行動として示されることが彼らを安心させ、勇気づけるものと思います。彼らにしっかりと寄り添い続けます」
(ロヒンギャ難民コミュニティ支援プロジェクト・コーディネーター 中嶋秀昭)
一人でも多くの方に彼らの存在を知ってほしい。そして何ができるのかを考えてほしい。そのような願いを込め、実際に現場で活動するスタッフの報告をぜひお聞きください。
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世界難民の日に寄せて、難民支援の現場から
-ウクライナ、ロヒンギャ、ギリシャ レスボス島での世界の医療団の活動
【 開催概要 】
■日 時:2022年6月16日(木)19時00分-20時10分*18時50分より入室できます
■参加費:無料
■ツール:Zoom
■お申込:参加を希望される方は、こちらよりご登録ください。
https://www.mdm.or.jp/news/24271/
*定員に達し次第、締め切らせていただきます。
■主 催:認定NPO法人 世界の医療団
(特定非営利活動法人 メドゥサン・デュ・モンド ジャポン)
【 プログラム (予定)】
■19:00-19:05 開会挨拶
■19:05-19:35 世界の難民について、難民支援の活動について
ロヒンギャ難民コミュニティ支援プロジェクト・コーディネーター 中嶋 秀昭
■19:35-20:00 対談、質疑応答
ロヒンギャ難民コミュニティ支援プロジェクト・コーディネーター 中嶋 秀昭
世界の医療団 日本 事務局長 米良 彰子
■20:00-20:10 わたしたちにできることについて、閉会
【登壇者プロフィール】
中嶋 秀昭/世界の医療団 日本 プロジェクト・コーディネーター
新聞記者等を経て、NGO職員・JICA専門家として内戦下のネパール、スリランカ北部、インドネシア(アチェ)、リベリア、南スーダン、パキスタン等に駐在、主に(母子)保健関連の支援事業を監理。2020年、世界の医療団日本に入職。
米良 彰子/世界の医療団 日本 事務局長
兵庫県宝塚市生まれ。スポーツメーカーで海外営業として働く傍ら、阪神淡路大震災時より多言語放送局の立ち上げ・運営に携わる。アメリカの大学で国際関係学を学び修士号取得。国際機関でのインターンなどの経験を経て、NGOで必須サービスや、食料・栄養分野でのアドボカシー・キャンペーンに関わる。2020年3月より現職。
*プログラム/ スピーカーは変更になる可能性がございます。予めご了承ください。
【お申し込み】
参加を希望される方は、こちらよりご登録ください。
https://www.mdm.or.jp/news/24271/
*定員に達し次第、締め切らせていただきます