~病院内Wi-Fiを活用し、病室でのオンライン面会を実現~
ネットワンシステムズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:竹下 隆史)は、青森県立中央病院(所在地:青森県青森市)のオンライン面会サービスをCisco Webex Instant Connect for virtual careと病院内に整備したWi-Fiにて実現しました。本サービスは、2021年11月から開始しています。
オンライン面会サービスとは、入院患者と家族だけでは、ビデオ通話等の面会に代わる通信環境を用意することが難しい方を対象に、ホームページからの家族の申請を元に、主治医の許可を得た上で通信端末を貸出し、画面越しでの面会を実現するサービスです。
現在、青森県立中央病院では、新型コロナウイルス感染症への対策として、院内感染の防止を図り、入院患者へ安全な医療の提供を行うため、原則面会を禁止しています。入院患者の入院生活によるストレスの解消や精神的な安定に繋げるため、Cisco Webexと病院内Wi-Fiを活用したオンライン面会サービスをスタートしました。
ネットワンシステムズは、青森県立中央病院のネットワーク環境を構築・運用しており、近年では、病院内全体のWi-Fiサービスの導入や、Cisco Webexを活用したリモート緩和ケアカンファレンスの支援をしてきました。本サービスは、リモート緩和ケアカンファレンスで利用していたシステムをオンライン面会サービスで活用することで実現しています。
■本サービスの特長
本サービスは、1)医療機関向けビデオ通話システム「Cisco Webex Instant Connect for virtual care」、2)Cisco WLCを使用した病院内Wi-Fi、の2つを組み合わせて実現しています。
青森県立中央病院は、Wi-Fi接続可能な通信端末を持つ入院患者に対しては、他の入院患者の迷惑にならない範囲で自由にオンライン面会することを可能としております。本サービスにより、通信端末を持っていない、また自分でビデオ通話アプリなどの操作等ができない入院患者も、オンラインでの面会が可能となりました。
1. オンライン面会の予約からビデオ通話までを一括で実施
今回導入したビデオ通話システムにより、オンライン面会予約サイトとCisco Webexの環境を連携することで、簡単にビデオ通話を実施することができます。具体的には、オンライン面会の予約入力後、Cisco Webexから発行されるURLからブラウザベースでビデオ通話を開始することができるため、利用者は新たにアプリケーションをインストールしたり、IDやパスワードを入力することなく利用することが可能です。
2. 病院内Wi-Fiにより病室でのオンライン面会を実現
Cisco WLC内蔵のWeb認証機能を利用して、病院内にWi-Fiサービスを提供しています。利用する認証端末をWi-Fiに接続すると、院内にあるSSLサーバ証明書を導入したWebサーバにリダイレクトされて認証画面が表示されます。認証画面にユーザID及びパスワードを入力し、認証が成功した端末のみ通信が許可されるため、安心なWi-Fi環境を病棟内に実現できました。
さらに、院内に多数配置したWi-Fiのアクセスポイントを集中管理することで、医療機器に影響を与えることなく、安定したWi-Fiの接続も実現しています。青森県立中央病院では全病室で病院内Wi-Fiを提供し、多くの患者が外部とのコミュニケーションに活用しています。
■お客様コメント
青森県立中央病院 医療情報部 主査 又村 圭 様から次のコメントを頂いております。
「青森県立中央病院では、新型コロナウイルス感染症対策のため、入院患者と家族が面会できない状態が続いていることを受け、オンライン面会サービスを開始しました。ネットワンシステムズには、かねてより病院内全体のWi-Fi環境の整備やリモート緩和ケアカンファレンスの支援をしていただいており、今回のオンライン面会サービスも既存の仕組みを活用することで、大きな負荷なくスムーズに実現することができました。今後も患者および家族の方へよりよいサービスを提供していきたいと考えています。」
ネットワンシステムズ株式会社について
ネットワンシステムズ株式会社は、優れた技術力と価値を見極める能力を持ち合わせるICTの目利き集団として、その利活用を通じ、社会価値と経済価値を創出するサービスを提供することで持続可能な社会への貢献に取り組む企業です。常に世界の最先端技術動向を見極め、その組み合わせを検証して具現化するとともに、自社内で実践することで利活用ノウハウも併せてお届けしています。
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