毎年3月22日は、水の重要性や世界の水関連の諸問題について理解と関心を深めることを目的として、国連によって「世界水の日(World Water Day)」と定められています。
世界における温室効果ガス(GHG)排出量のうち10%が、水の使用、貯蔵、分配、廃水処理の欠如に起因するものであり※、気候変動に対応するためには「目に見えない」水の影響に対処する必要があります。
エコラボでは、このような現状に着目し、今年の世界水の日のテーマに「MAKING THE INVISIBLE VISIBLE - The “invisible” impact of water on energy and carbon emissions」を掲げ、節水、エネルギー効率、GHG排出量の削減につながるスマートな水管理の重要性に焦点を当てます。 ※ CDP Global Water Report, 2020 https://www.cdp.net/en/research/global-reports/global-water-report-2020
事業活動において使用される水は、移動・冷却・加熱・処理の過程でエネルギーを必要とします。例えば、大規模商業ビルでは1日に83,000リットルもの水を使用し、その移動と処理に対して、自動車170台の年間排気量に匹敵するGHG排出量780トン相当ものエネルギーを要します。エコラボが企業における効率的な水の使用を支援することは、省エネルギーにつながり、ひいてはGHG排出量の削減に貢献することと強く結び付いているのです。 エコラボでは、3D TRASARをはじめとしたオートメーションとイノベーションによるコネクテッドケミストリー、豊富な専門知識を有するスタッフによるコンサルティングとサービス、また、ECOLAB3D Digital EcosystemやEcolab Global Intelligence Centerなどのインテリジェンスとモニタリングを活用した実用的なインサイトを通して価値を提供し、お客さまの目標達成を支援します。
<ケーススタディ> スマートな水管理で、Digital Realtyの水関連グローバル戦略を実現
データセンターの世界的な大手プロバイダーであるDigital Realtyでは、水管理に関する戦略を全体的に改善し、信頼できるパフォーマンスを確保しながら水関連リスクから事業を保護する必要がありました。
同社はエコラボとのパートナーシップのもとスマートな水管理に向けたアクションプランを策定。Smart Water Navigatorを使用して早急な対応が求められるリスクの高い施設を特定し、多様なコネクテッドケミストリーやデジタルサービスを用いて施設ごとの調査・評価を行いました。
これらのプロセスを通じ、同社では1億2000万ガロンの節水に成功したほか、資産保護、エネルギー、生産性、安全性面でのさまざまな成果を得て、全体として590%もの価値の向上を実現しました。