本資料は、米バクスターインターナショナルインクが2013年10月17日(米国現地時間)に発表しました2013年第3四半期の業績発表を日本語に翻訳再編集し、皆さまのご参考に供するものです。日本で未承認の製品については英語表記のままとしています。本資料の正式言語は英語であり、その内容およびその解釈については英語が優先します。詳細は
http://www.baxter.com をご参照ください。
2013年10月17日、イリノイ州ディアフィールド発
バクスターインターナショナルインク(NYSE: BAX)は、2013年第3四半期の業績を発表しました。当期は見通しに沿った堅調な財務成績を達成し、ガンブロABの買収によりポートフォリオを拡大するとともに、新製品の上市、承認申請や承認取得、新たな事業提携を通して新製品のパイプラインを前進させました。また、2013年第4四半期および通年の見通しも発表しました。
2013年第3四半期の純利益は5億4,400億ドル(前年同期5億8,300万ドル)、1希薄株当たり利益は0.99ドル(同1.06ドル)でした。当期の決算報告には、第3四半期中に完了したガンブロ買収にかかわるコスト、訴訟準備金の増額、すでに発表している事業提携にかかわる支払のための税引後特別費用1億1,100万ドル(1希薄株当たり0.20ドル)が含まれています。なお、2012年第3四半期の決算報告には、税引後特別費用4,500万ドル(1希薄株当たり0.08ドル)が含まれています。
2012年および2013年の特別費用項目を除く、調整後純利益は前年同期から4%増加し、6億5,500万ドル(調整後1希薄株当たり利益1.19ドル)となり、見通しに沿った結果となりました。
当期の世界売上は、前年同期から9%増加し38億ドルとなりました。ガンブロの売上1億ドルを除外した場合、成長率は6%でした。当期の売上成長に為替の影響はほとんどありませんでした。米国内の売上は9%増の16億ドル、米国外の売上は9%増の21億ドルでした。
バイオサイエンス事業の売上は、前年同期から6%増加し16億ドルとなりました。主として、血友病A治療薬「アドベイト」や血友病インヒビター治療薬「ファイバ」を含む血友病治療製品の需要の増加と、官民連携事業による利益や国際入札が貢献しました。
ガンブロ買収にともなう売上を加味したメディカルプロダクト事業部の売上は、前年同期から10%増加し22億ドルとなりました。為替の影響と買収にともなう売上を除外した場合、成長率は6%でした。腹膜透析患者の増加と、後発の抗腫瘍薬であるシクロホスフォミドなど特定の注射薬や麻酔製品の成長が業績を牽引しました。
◆9ヵ月累計
2013年1~9月期の純利益は17億ドル、1希薄株当たり利益は3.06ドルでした。特別費用項目を除く、調整後純利益は前年同期から3%増加し19億ドル、調整後1希薄株当たり利益は前年同期の3.27ドルから4%増加し3.41ドルとなりました。
世界売上は、前年同期から4%増加し109億ドルとなりました。為替の影響とガンブロ買収にともなう売上を除外した場合の成長率も4%でした。バイオサイエンス事業の売上は5%(為替の影響を除外した場合6%)増加し48億ドル、メディカルプロダクト事業の売上は4%(為替の影響を除外した場合も4%)増加し61億ドルとなりました。為替の影響とガンブロ買収にともなう売上を除外した場合、メディカルプロダクト事業の売上成長率は2%でした。
営業活動によるキャッシュフローは約21億ドルとなり、株主に大きな還元を行いました。8億6,300万ドル(約1,240万株)の自社株買いおよび前年同期から35%以上増額した総額7億5,700万ドルの配当支払いを通して、16億ドル以上を株主に還元しました。
「事業ポートフォリオと新製品のパイプラインにおける前進に加え、世界的な事業展開と多様な事業モデルを通して、治療へのアクセス改善、治療効果の向上、株主価値の拡大を実現しています」と、会長兼CEOのロバート・L. パーキンソン・ジュニア(Robert L. Parkinson Jr.)は述べています。
◆ハイライト
以下を含むさまざまな成果を通して、引き続き製品パイプラインを前進させ、事業ポートフォリオを拡大させました。
◎成人の原発性および後天性の免疫不全症患者における補充療法を適応とした「HyQvia」の販売をドイツで開始しました。その他のEU諸国においても今後数ヵ月以内に上市を予定しており、米国においても薬事承認プロセスが順調に進行しています。
◎米国において、成人血友病B患者における定期補充療法、出血時治療および周術期管理を適応とした「RIXUBIS」(遺伝子組換え型血液凝固第IX因子)の販売を開始しました。米国において血友病B治療用の遺伝子組換え型第IX因子の新薬が承認されるのは約15年ぶりとなり、「RIXUBIS」は成人血友病B患者における定期補充療法および出血時治療の両方の適応症が承認された米国初の遺伝子組換え型第IX因子です。
◎中国において「CLINOMEL」、ブラジルにおいて「OLIMEL」の販売を開始し、経静脈栄養製品のポートフォリオを拡張しました。また、米国において、成人に対する経静脈栄養療法に使用されるオリーブ油由来の脂肪乳剤「CLINOLIPID」(注射用20%脂肪乳剤)について、米国食品医薬品局(FDA)の承認を取得しました。
◎血友病A治療薬「アドベイト」の薬物動態に基づく用量設定について、欧州医薬品庁(EMA)の承認を取得しました。この承認は「アドベイト」による定期補充療法の第IV相臨床試験のデータに基づくものです。薬物動態に基づく用量設定により、患者さんによっては3日に1回の投与が可能となる場合があります。第IV相試験では、薬物動態に基づく用量設定による治療法を標準的な定期補充療法と比較し、年間出血率の低減において同等の効果が得らました。
◎オメガ3脂肪酸含有の非経口栄養製品の独占的な販売およびライセンス契約をJWホールディングスと締結しました。この契約は、バクスターの非経口栄養製品のポートフォリオを補完するものとなり、グローバルな販売力と開発力の獲得につながります。
◎欧州、カナダ、ブラジルなどにおけるエタネルセプトのバイオシミラーの開発および販売について、コヒーラス・バイオサイエンシズ(Coherus Biosciences)との独占契約の締結を発表しました。
◆2013年第4四半期および通年の見通し
2013年第4四半期の見通しも発表し、また、前回発表の通年の見通しを確認しました。第4四半期および通年の見通しには、ガンブロ買収の影響が加味されています。
2013年第4四半期は、為替の影響を除外した場合、約14~15%(加味した場合、約12~13%)の売上成長を見込んでいます。これには、約4億ドルのガンブロの売上が加味されています。また、1.24~1.26ドルの1希薄株当たり利益(特別費用調整前)を見込んでいます。
2013年通年は、為替の影響を除外した場合、約7%(加味した場合、約6%)の売上成長を見込んでいます。為替とガンブロ買収の影響を除外した場合、引き続き約4%(為替の影響を加味した場合、約3%)の売上成長を見込んでいます。ガンブロ買収にともなう通年の売上は、約5億ドルを見込んでいます。また、4.65~4.67ドルの1希薄株当たり利益(特別費用調整前)および約33億ドルの営業活動によるキャッシュフローを見込んでいます。
◆バクスターについて
バクスターインターナショナルインクは、血友病や免疫不全症、感染症、腎疾患、外傷などに対する医薬品・医療機器を開発および製造販売し、患者さんの救命や生命維持に貢献しています。多様性に富んだグローバルヘルスケア企業として、医薬品、医療機器、およびバイオテクノロジーの専門技術を活用し、世界の医療の向上に寄与する製品を創出します。
◆バクスター株式会社について
バクスター株式会社は、腎不全、血友病、輸液、麻酔、疼痛管理の領域に特化したグローバルヘルスケア企業、米バクスターインターナショナルインクの日本法人です。医薬品、医療機器、バイオテクノロジーを中心とした医療サービスを患者さんや医療現場に提供し、医療に新たな価値を創造します。
This release includes forward-looking statements concerning the company’s financial results, business development activities, R&D pipeline and outlook for 2013, including as impacted by the Gambro AB acquisition. The statements are based on assumptions about many important factors, including the following, which could cause actual results to differ materially from those in the forward-looking statements: demand for and market acceptance of risks for new and existing products, such as ADVATE, and other technologies; future actions of regulatory bodies and other governmental authorities that could delay, limit or suspend product development, manufacturing or sales or result in sanctions; product quality or patient safety concerns leading to product recalls, withdrawals, launch delays, litigation, or declining sales; future actions of governmental authorities and other third parties as U.S. healthcare reform legislation and other austerity measures are implemented globally; additional legislation, regulation and other governmental pressures, which may affect pricing, taxation, reimbursement and rebate policies of government agencies and private payers or other elements of the company’s business; product development risks, including satisfactory clinical performance; the company's ability to realize the anticipated benefits from its business development and R&D activities, including the ability to successfully integrate the Gambro acquisition; inventory reductions or fluctuations in buying patterns by wholesalers or distributors; the impact of geographic and product mix on the company's sales; the impact of competitive products and pricing, including generic competition, drug reimportation and disruptive technologies; the availability of acceptable raw materials and component supply; fluctuations in supply and demand and the pricing of plasma-based therapies; the ability to enforce company patents; patents of third parties preventing or restricting the company’s manufacture, sale or use of affected products or technology; the impact of global economic conditions on Baxter and its customers, including foreign governments in certain countries in which the company operates; foreign currency fluctuations and other risks identified in the company’s most recent filing on Form 10-K and other Securities and Exchange Commission filings, all of which are available on the company's website. The company does not undertake to update its forward-looking statements. Financial schedules are attached to this release and available on the company’s website.