このたび、カナダ林産業審議会(COFI)主催の「COFI木造建築デザインアワード~ Big & Tall Wood Challenge~」の入賞作品が決定し、2022年3月10日(木)に在日カナダ大使館において表彰式を開催しましたのでお知らせします。
※写真撮影時以外のマスク着用やソーシャルディスタンスの確保など感染予防対策の上実施しました
「第4回 COFI木造建築デザインアワード」入賞作品 全8点(順不同)
<中層木造部門>
- 中央区日本橋3丁目プロジェクト(Mid Rise Wood Building in Tokyo)(東京都中央区)
- MOCXION INAGI(モクシオン稲城)(東京都稲城市)
- 髙惣木工ビル(宮城県仙台市)
- ファミリーホスピス京都北山(京都府京都市)
<大型木造部門>
- 桐朋学園宗次ホール(東京都調布市)
- 星野リゾート BEB5軽井沢(長野県北佐久郡)
- 日立建機株式会社土浦工場事務管理棟(茨城県土浦市)
- 流山市立おおぐろの森小学校(千葉県流山市)
※入賞作品の詳細と審査委員による講評は公式サイト(https://kenchiku.co.jp/cofi2021/)をご参照ください
※入賞作品は(公社)日本建築士会連合会会誌「建築士」2022年5月号でも発表予定です
本アワードは、木造利用の促進と木造建築の発展と促進普及のため、主たる構造が木造である建築物であれば使用木材が国内・国外産を問わない上、木造工法についても応募制限を設けず、オープンに木造建築物を評価するアワードです。第4回となる今回は、4層階以上で主たる構造の木造建築を対象とした「中層木造部門」と、3層以下で1,000㎡以上の主たる構造が木造建築を対象とした「大型木造部門」の2部門で作品審査を行いました。
2022年3月10日(木)に在日カナダ大使館において開催した表彰式では、入賞者による各入賞作品のプレゼンテーションと審査委員による講評を行いました。入賞者からは「今回入賞した作品を通じ、木造には用途・技術面でまだまだ可能性があると感じた。昨今カーボンニュートラルがキーワードになっていることもあり、これからも入賞者の方々とともに木造のさらなる発展に向けてチャレンジを続けていきたい」とのコメントがあり、審査委員は「木で作ること自体が目的化してしまう場合もあるが、今回寄せられた作品は木だからこそできる空間や景観、社会的な良さのために木があくまでも手段として選ばれている印象を受け、木造が成熟の方向に向かっていると感じた」と評しました。本表彰式にはイアン・マッケイ駐日カナダ大使も出席し、カナダが日本にとって信頼できるパートナーであり続けるための林産品の供給と森林経営に対する姿勢に触れながら、木造建築の普及促進への期待を語りました。
(写真左)プレゼンテーションを行う入賞者 (写真右)講評を行う審査委員長の東利恵氏
木材の利用を通してCO2固定化に貢献する木造建築は、環境に配慮した建築物として注目されています。諸外国では中・高層木造建築の開発が進み、カナダでは建築物の木造化率が顕著に上昇しています。日本においても2010年施行の木促法が改正され、公共建築物だけでなく民間建築物にも積極的な木材利用を促す「脱炭素社会の実現に資するための建築物等における木材の利用の促進に関する法律」が2021年10月1日に施行されるなど、2050年のカーボンニュートラル実現と脱炭素社会を目指す動きが加速しています。
カナダ林産業審議会では、今後も日本国内における林産品の利用と木造建築のさらなる普及拡大を目指し、本アワードの主催をはじめとした活動に引き続き取り組んでいきます。
第4回 COFI木造建築デザインアワード
主催:カナダ林産業審議会(COFI) 協力:カナダ大使館
概要:公式サイト https://kenchiku.co.jp/cofi2021/
カナダ林産業審議会(COFI: Council of Forest Industries Canada)
カナダのブリティッシュ・コロンビア州政府とアルバータ州政府から州有林の経営権を与えられている一次林産企業によって組織されている非営利の連合組織。主な活動内容は両州内の林産物の品質管理やカナダ国内外の市場に対する普及・啓発活動、市場参入支援など。日本事務所は1974年に設立され、主に枠組壁工法の普及・啓発活動を行っている。
本件に関するお問い合わせ先
東京都港区虎ノ門3-8-27巴町アネックス2号館9階
カナダ林産業審議会
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