3分間の魔法の時間。夕暮れの光に包まれて、劇的に変化するモネ・コレクションに出合う
ポーラ美術館(神奈川県・箱根町)は、現在開催中の「モネ―光のなかに」展関連イベントとして、2021年12月1日(水)~12月25日(土)の期間限定で「夕暮れ時」の照明でモネの作品を鑑賞できるホリデー特別企画『マジック・アワー ~モネと歩く夕暮れ~』を実施します。
クロード・モネ 《セーヌ河の日没、冬》 1880年 油彩/カンヴァス ポーラ美術館
クロード・モネ 《エトルタの夕焼け》 1885年 油彩/カンヴァス ポーラ美術館
「モネ―光のなかに」展は、建築家・中山英之が会場構成を手がけました。戸外にカンヴァスを持ち出して描かれたモネの作品を見せる理想的な環境として、「自然光に限りなく近い質の光で空間を満たす」というコンセプトのもと、まるで空の下で作品を見ているかのような展示空間が生まれました。
季節や時間によって異なる表情を見せる、移ろいゆく光を生涯追い続けたモネ。通常、本展の照明は、日中の光(モネが終の住処を構えたパリ郊外・ジヴェルニーの朝9時頃の明るさ)と同等に設定されています。この度、年末の特別企画として、クリスマスまでの期間、12時から16時の毎時00分の1日5回、各3分間だけ照明を切り替え、展示室全体を暖かく柔らかな「夕暮れ時の光」で彩ります。
展示中の《セーヌ河の日没、冬》(1880年)、《エトルタの夕焼け》(1885年)、《国会議事堂、バラ色のシンフォニー》(1900年)、《ルーアン大聖堂》(1892年)などは、いずれも夕刻に描かれた作品です。照明の効果によって、モネの作品たちが束の間、劇的に表情を変える魔法の時間――バラ色に輝く海岸線を、夕陽を受ける流氷のきらめきを、140年前の日没の光景を、どうぞお楽しみください。
■イベントみどころ
照明によって、作品の見え方は劇的に変化します。朝と夕暮れ(※)、2種類の光でモネの絵画を鑑賞できる、またとない機会です。モネは、さまざまな季節や時間の、その瞬間の光を描きとめようとしました。夕刻に描かれた作品を「夕暮れの光」の中で見ながら、画家が見た光景を追体験しましょう。
※「ジヴェルニーの朝9時頃相当(色温度4800K)」、「夕暮れ時相当(色温度2900K)」
■開催概要
日 程:2021年12月1日(水)~12月25日(土)の期間中、毎日開催
時 間:12:00 /13:00/14:00/15:00/16:00
会 場:ポーラ美術館 展示室3
内 容:1日5回、毎時00分より3分間、「夕暮れ時」の照明に変更
主 催:公益財団法人ポーラ美術振興財団 ポーラ美術館
■「モネ―光のなかに 会場構成:中山英之」
会期:2021年4月17日(土)~2022年3月30日(水)
クロード・モネ 《ルーアン大聖堂》 1892年油彩 / カンヴァス ポーラ美術館
ポーラ美術館は、国内最多19点のモネ作品を収蔵しています。本展では《ルーアン大聖堂》(1892年)や《睡蓮の池》(1899年)など、ポーラ美術館のコレクションから名品の数々をご紹介します。気鋭の建築家・中山英之が会場構成を手がける斬新な展示空間のなかで、モネ作品の新たな魅力に迫る試みです。
会 場:ポーラ美術館 展示室3
主 催:公益財団法人ポーラ美術振興財団 ポーラ美術館
後 援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
協 力:株式会社丸八テント商会、株式会社 遠藤照明、(株)アーテリア
企画協力:株式会社中山英之建築設計事務所株式会社岡安泉照明設計事務所
特設サイト:
https://www.polamuseum.or.jp/monet_inthelight/
■ポーラ美術館について
2002 年に「箱根の自然と美術の共生」をコンセプトに神奈川県箱根町に開館。印象派から20世紀にかけての西洋絵画を中心としたコレクションを核とする展覧会を開催する一方、現代美術の第一線で活躍する作家たちの作品も展示。同時代の表現へと展望を拡げています。富士箱根伊豆国立公園という立地を生かした森の遊歩道では四季折々の豊かな自然を楽しめます。
開館時間︓午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館⽇︓無休 ※悪天候による臨時休館あり
所在地︓神奈川県⾜柄下郡箱根町仙⽯原⼩塚⼭1285TEL︓0460-84-2111
入館料:大人¥1,800/シニア割引(65歳以上)¥1,600/大学・高校生¥1,300中学生以下無料/障害者手帳をお持ちのご本人及び付添者(1名まで)¥1,000 ※すべて税込 団体割引、各種前売り券による割引あり
公式サイト:
https://www.polamuseum.or.jp/