東日本電信電話株式会社 宮城事業部(執行役員宮城事業部長:滝澤 正宏、以下 NTT東日本)は、野球のデータ解析等を手掛ける株式会社ネクストベース(代表取締役社長:中尾 信一、以下 ネクストベース)、仙台大学(学長:髙橋 仁、以下 仙台大学)、東北福祉大学(学長:千葉 公慈、以下 東北福祉大学)とともに産学連携スキームを構築し、地域のスポーツが抱える課題解決及び人材育成に寄与するため、最先端のスポーツ科学に基づくリアルタイムデータ解析等によるICTの利活用拡大、新たなデータ解析ビジネス領域の開拓、並びに大学等におけるスポーツの新しい価値創造を目指し連携して取り組むための協定(以下「本協定」という。)を締結しました。
1.目的
昨今、プロスポーツ選手を中心に競技力向上のため最先端技術を用いたICTによる選手のデータ測定・解析が急速に拡大していますが、専門の測定施設に選手が訪問するか現場にデータ測定者を派遣する必要があることから、アマチュアチームや学生などの幅広い層での活用は進んでいないのが現状です。そこで、オンラインを活用したデータ測定・解析サービスの実現に向け、東北の大学野球チームをフィールドに、サービスに必要な条件の洗い出しと実現手段の検討評価を行います。また、AIやIoT技術と最先端のスポーツ科学を融合させることにより、選手の競技力向上・ケガ防止等に寄与する新たなデータ解析モデルの創出を目指し、各種検討を行うことを目的とします。
2.連携内容
(1)各種測定装置を用いたオンライン測定サービスの確立に向けた検証
ネクストベース・仙台大学・東北福祉大学とともに、ピッチング・バッティングの際の選手の動作から
得られるデータをオンラインにて測定及び解析し、結果を即座にフィードバックできるよう、オンライ
ン測定サービスに必要な条件を洗い出すとともに、実現手段を検討します。
(2)スマートイノベーションラボ
※1を活用した画像解析によるバットスイング測定サービスの検討
選手のバッティング時のヘッドとグリップを検出し、位置座標により動線を検出するサービスを検討し
ます。バッティング時に収集した画像データを基に、スマートイノベーションラボのGPUサーバを用い
て学習基盤を構築し、学習させることをネクストベースと共同で実施します。
※1 「スマートイノベーションラボ」については、以下のURLをご確認ください。
(URL:
https://business.ntt-east.co.jp/service/sil/)
(3)オンラインスコアブック・映像共有サービスの実利用による検証
仙台大学・東北福祉大学がオンラインスコアブックサービスや映像共有サービスを利用します。両サー
ビスを一定期間利用後にアンケート等で利用者からの意見を募ります。それにより、機能や操作等のサ
ービスレベル向上を検討します。
※実証イメージについては下記ご確認下さい。
3.協定の締結日
2021年10月14日(木)
4.協定の期間
2021年10月14日(木)~2022年3月31日(木)
5.役割分担
6.データ測定の実施場所
仙台大学グラウンド、東北福祉大学グラウンド等
データ測定回数:3回を予定(2021年11月、2022年1月、2月)
7. データ測定の実施予定時期について
2021年11月初旬
※測定会にあたっては、別途報道機関様向けにご案内予定です。