大谷大学(所在:京都市北区)は6月8日(火)~7月31日(土)まで、大谷大学博物館にて2021年度夏季企画展「畠中光享 東本願寺御休息所襖絵完成記念 釈尊への憧憬展」を開催。日本画家・畠中光享氏が東本願寺に寄進した希少な襖絵や掛軸などを一般向けに初公開する。観覧無料、事前予約制。
大谷大学博物館は、真宗学・仏教学・歴史学・文学など世界的に貴重な典籍、考古遺物、民俗資料など約12,000点を所蔵。年4回の企画展と年1回の特別展では地域に広く公開され、文化財を間近で見ることができる機会となっている。
このたびの夏季企画展は、同大の卒業生でもある日本画家・畠中光享氏からの展覧会開催の申し出によって実現したもので、畠中氏が2019年12月に真宗大谷派(東本願寺)御休息所に寄進した襖絵および掛軸を一般向けに初めて公開。真宗大谷派(東本願寺)の門首や、門首を補佐する鍵役の使用される部屋でしか見ることのできない希少な絵画などを展示する。
門首控えの間に描かれた「霊鷲山西方浄土観想」「祇園精舎香堂趾寂静」は、正依の経典である仏説無量寿経(大経)・仏説観無量寿経(観経)・仏説阿弥陀経(小経)の『浄土三部経』の風景を描いたもの。また、鍵役の使用されるお部屋には、釈尊の降魔成道の姿を描いた掛軸「成道の刻」や「菩提樹」「蓮華」など釈尊ゆかりの植物が描かれ、釈尊が沐浴した「尼蓮禅河」に見立てた畳廊下にはブッダガヤや前正覚山の光景が表現されており、釈尊の御生涯と出あうことのできる作品といえる。
上記作品は今後一般に公開される機会は少ないと思われ、今回の展覧会が最後の公開となる可能性もある。同大では、「一人一人の仏心と仏道に出会うことを」願って描かれた畠中氏の思いとともに、宗門内外の人々にも広く作品に親しんでもらう機会となることを期待している。
※新型コロナウイルス感染症拡大等の影響により、一般来場者の入館を中止する場合がございます。予めご了承ください。
■大谷大学博物館2021年度夏季企画展
「畠中光享 東本願寺御休息所襖絵完成記念 釈尊への憧憬展」
【会 期】 2021年6月8日(火)~7月31日(土)
※日曜日・月曜日は休館、7月11日(日)はオープンキャンパス特別開館。
【開館時間】
・一般:10時、11時、12時、13時、14時、15時、16時入館の事前予約制
・大谷大学生・教職員:10時~17時(入館は閉館の30分前まで)
【観覧料】 無料
【場 所】 大谷大学博物館(京都市北区小山上総町 大谷大学 響流館1F)
【U R L】
http://www.otani.ac.jp/kyo_kikan/museum/nab3mq000008elsx.html
【出品リスト(予定)】
No. 作品名 〈員数〉 ※備考
1 祇園精舎香堂趾寂静 〈襖4面〉 ※東本願寺蔵(控えの間2南側)
2 霊鷲山五山西方浄土観想 〈襖4面〉 ※東本願寺蔵(控えの間2東側)
3 サンチーの丘 〈襖4面〉 ※東本願寺蔵(控えの間2北側違戸棚)
4 成道聖地拝陽 〈襖7面〉 ※東本願寺蔵(畳廊下西側)
5 前正覚山光輝 〈襖2面〉 ※東本願寺蔵(畳廊下東側)
6 無憂樹に孔雀 〈襖2面〉 ※東本願寺蔵(控えの間3東側)
7 成道の刻 〈1幅〉 ※東本願寺蔵(控えの間4床)
8 菩提樹白道 〈襖2面〉 ※東本願寺蔵(控えの間4西側)
9 蓮華図 〈襖2面〉 ※東本願寺蔵(控えの間4東側)
10 誕生仏 〈1幅〉 ※東本願寺蔵(控えの間2床)
11 仏説霊鷲山 〈襖2面〉 ※勝願寺蔵
12 祇園精舎趾の奉献塔 〈襖2面〉 ※勝願寺蔵
13 信明院殿肖像 〈1幅〉 ※個人蔵
14 マーヤ 〈パネル1面〉 ※個人蔵
15 一灯 〈4曲1双〉 ※個人蔵
16 ラダックアルチ寺院模写 〈1巻〉 ※個人蔵
17 竹林精舎の説法(晨朝) 〈2曲1双〉 ※個人蔵
18-1 青色青光(問顕) 〈2曲1隻〉 ※個人蔵
18-2 黄色黄光(駆走) 〈2曲1隻〉 ※個人蔵
18-3 赤色赤光(跳踊) 〈2曲1隻〉 ※個人蔵
18-4 白色白光(風舞) 〈2曲1隻〉 ※個人蔵
19-1 緑色緑光(山水) 〈2曲1隻〉 ※個人蔵
19-2 黒色黒光(流灯) 〈2曲1隻〉 ※個人蔵
20 安養花 〈2曲1隻〉 ※個人蔵
21 版木(近衛牡丹紋) 〈1面〉 ※個人蔵
【主 催】 大谷大学博物館、日本経済新聞社、京都新聞
【後 援】 京都府、京都府教育委員会、京都市、京都市教育委員会、京都市内博物館施設連絡協議会
【協 力】 エフエム京都、真宗大谷派(東本願寺)
●大谷大学博物館
https://www.otani.ac.jp/kyo_kikan/museum/
▼本件に関する問い合わせ先
企画・入試部 入学センター(広報担当)
後藤 智道 山崎 浩史
住所:603-8143 京都市北区小山上総町
TEL:075-411-8114
FAX:075-411-8160
メール:nyushi-c@sec.otani.ac.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター
https://www.u-presscenter.jp/