新型コロナワクチン接種、「接種希望」が8割
不安は「副反応」が5割超、信頼できる情報少ないとの指摘も
人が一生涯の健康・医療情報を自ら管理できるPHR(パーソナルヘルスレコード)「カルテコ」サービスを提供しているメディカル・データ・ビジョン株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長:岩崎博之、以下 MDV)と、がん患者に向けて科学的根拠に基づいた情報発信をする認定NPO法人キャンサーネットジャパン(同文京区、理事長:岩瀬哲、以下 CNJ)は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン接種に関するアンケートを共同で実施。COVID-19のワクチン接種を希望する患者は8割で、5割超が「副反応」に不安を抱いていることがわかりました。
このアンケートは、MDVが3月25日から4月5日まで(CNJは4月6日から4月12日まで)にウエブを通じて実施、回答者数は計300人でした。「ワクチン接種に関して感じている不安」について自由記述で答えてもらい、その結果をまとめたところ、「副反応」が51.7%で最も多く、次いで「効果」が11.7%、「供給体制」が9.7%、「他疾患に対する影響」が9.0%となりました。
■信頼できる情報少ないとの指摘も
自由記述の中には、「がんの進行に影響しないか」 「抗がん剤投与と併用しても効果があるのか」「ワクチン接種前に飲んではいけない薬などあるのか」「変異種にも効果があるのか」「いつになったら接種できるのか」「不安材料の情報ばかり伝わってくる」など、信頼できる情報が少ないことへの不安の声も聞かれました。
■CNJ 後藤悌理事(国立がん研究センター中央病院 呼吸器内科医師)のコメント
「ワクチン接種による副反応を気にされている方が多い印象です。どのような治療にも、予防にもメリットデメリットがあります。新型コロナウイルスに関する大量の情報が氾濫するなかで、不正確な情報や誤った情報が急速に拡散し、社会に影響を及ぼすと言われる”インフォデミック”の状況です。不安を背景に、科学的とは言えない対策がとられていることも多いようです。ワクチン接種においても、適切な情報を入手した上で、ご判断いただければと思います」