大学通信から中学・高校のニュースリリースをお送りします。
立命館宇治中学校は、2021年4月、「IPコース」を開設しました。国際的な教育プログラム、国際バカロレアに基づくIBコースが立命館宇治高等学校に設置されていますが、今回スタートするIPコースは、将来、IBコースに進学することを目指す中学生を対象に設置されるものです。
国際バカロレア機構(本部:ジュネーブ)が提供する国際バカロレア(以下、「IB」)は、1968年、世界の複雑さを理解して、そのことに対処できる生徒を育成し、生徒に対し、未来へ責任ある行動をとるための態度とスキルを身に付けさせるとともに、国際的に通用する大学入学資格(IB資格)を与え、大学進学へのルートを確保することを目的として設置されました(出典:「文部科学省IB教育推進コンソーシアム」ホームページ)。
文部科学省がグローバル人材育成の観点からIBの普及・拡大を推進するなか、立命館宇治高等学校では、2009年、一条校(※学校教育法第1条で「学校」とされている教育機関)としては関西で初めてIBディプロマ・プログラム校(※16歳~19歳までを対象。所定のカリキュラムを履修し、最終試験を経て所定の成績を収めると、国際的に認められる大学入学資格「IB資格」が取得可能なプログラム)としての認定を受け、わが国におけるIB教育を先導してきました。立命館宇治高等学校IBコースの修了生は、アマースト大学、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン、トロント大学、シンガポール国立大学などの海外トップ大学に進学しています。
新たにスタートするIPコースでは、高校のIBコースで教える教員が、日本の教育課程とIBの教育課程につながる科目(英語、数学、理科、社会)を英語で教えます。IPコース生には、早くからIBコースの学びに触れることにより、独立心、知的好奇心、国際理解を育み、キャリアを意識しながら積極的に学習を進めることが期待されます。その他、IPコースの概要は、下記をご参照ください。
<立命館宇治中学校・高等学校 校長 ヒックス・ジョーゼフのコメント>
本校は、IBディプロマ・プログラム認定校として、国際人の育成に努め、優秀な卒業生を多く輩出してきました。本校の社会的使命に鑑み、IB資格を持つ生徒の数をさらに増やすべく、新校舎を建設(2021年度供用開始)すると同時に、中学生の時からIBディプロマを目指して学ぶ生徒を育成するために、IPコースを開設することを決断しました。今年、一期生として25名が入学します。保護者の皆さまからも、すでに多くのご関心やお問い合わせをいただいています。6年間の一貫教育を活かし、これまでの日本の教育ではできなかった人材の育成に、今後も努めてまいります。
【立命館宇治中学校 IPコース 概要】
・設置年度: 2021年度
・教育内容:(予定)
<英語>
英語の文章を批判的に読み、書く力、分析や討論の力、論地を構築する力など、IBコースに必要な技能を養う。
<数学>
問題解決能力、テクノロジー活用力、論理的思考力、数学的コミュニケーション能力を身につけることを目指す。
<理科>
科学的探究と手法を通して、論理的、創造的、分析的、抽象的思考力を構築する。
また、少人数のクラスで、多くの実験を通して科学的問題解決を探求する。
<社会>
日本や世界の現代社会、歴史、地理について幅広く学ぶ。
この学習を通じて、IBコースに必要な読解力、批判的思考力、リサーチ力を身に着けることを目指す。
上記に加え、IPコース生は、セルフマネジメント、クリティカルシンキング、リサーチスキル、コミュニケーションスキル、ソーシャルスキルなど、IBコースでの学びに必要となるスキルについて、早期に理解を深めていきます。
また、IPコース生は、知識の本質とその起源について考えることを促すTOK(Theory of Knowledge、知の理論)など、IBディプロマ・プログラムにおけるコア科目にも触れます。
IPコース生は、さまざまな体験やディスカッションを通じて、これらのスキル向上やコンセプト理解に取り組み、自分を表現できるようになることが期待されます。
・入学者数:
2021年4月入学者 23人
2021年9月編入学者 2人
・初年度コース費:
1,187,100円(授業料を含む)
▼本件に関する問い合わせ先
立命館宇治中学校・高等学校事務室
石川
TEL:0774-41-3000
【リリース発信元】 大学プレスセンター
https://www.u-presscenter.jp/