昨年1年の活動をお伝えする活動報告会、今年もオンラインで開催します。
新型コロナウイルス感染症(Covid-19)の世界的流行によって、社会が大きく揺れ動いた年になりました。
感染拡大が日本でも目にするようになったのは、ちょうど昨年の今頃、1年後の今、起きている社会的事象を想像だにすることなく、現場での感染症予防について、情報収集をしノウハウを考え始めた時期でした。
形成外科手術を受ける機会のなかった子どもたちに手術をし、現地に技術を伝える「スマイル作戦」は、現地への渡航が出来ず、昨年のミッションは中止となりましたが、「ロヒンギャ難民コミュニティ支援プロジェクト」「ラオス小児医療強化プロジェクト」「ハウジングファースト東京プロジェクト」の活動は、休むことなく続いています。
3つの現場それぞれから、プロジェクト・コーディネーターらがCOVID-19への対応と現地の状況、そして活動背景などを中心に報告します。
また、今回は3つのプロジェクトをそれぞれのグループに分けて、Q&Aセッションを行います。毎年、質問の時間が短い、もう少しゆっくり話が聞きたい、とのコメントもあり、今回はそれぞれの発表者と希望者によるセッションを設けることにしました。もっと掘り下げて聞きたかったこと、エピソードなど、報告では語れなかったことについて、ぜひこの時間を活用ください。
そして、、、現在、COVID-19に有効とされる医薬品・ワクチン、これらを先進国とされる一部の国々が独占することで、またも医療アクセスに格差が起きています。世界の医療団は、これらCOVID-19医薬・ワクチンへの公平なアクセスを実現するための国際的な運動に賛同し、取り組んでいます。今回はアジア太平洋資料センター(PARC)共同代表の内田聖子氏をお招きし、世界の医療団日本事務局長の米良彰子とともに「もう終わりにしよう、ワクチンが受けられる人と受けられない人がいる世界」をテーマにお話します。
今回もオンラインでの開催、途中参加、退席も可能です。みなさまのご参加をお待ちしています。
【お申し込み】
参加を希望される方は、こちらよりご登録ください。
https://www.mdm.or.jp/news/20441/
*お申込み後、追って、視聴方法とリンクをご案内いたします
*定員に達し次第、締め切らせていただきます
【開催について】
●日時:2021年3月5日(金) 19時00分-21時30分
●参加費:無料
*ZOOMを使用します、事前にZOOMアプリのインストールをお願い致します
*途中参加、途中退出、いずれも参加可能です
*新型コロナウイルスの感染状況や政府方針などの諸事情により、変更する場合がございますので予めご了承ください
【プログラム】
*プログラムは変更になる可能性がございます。予めご了承ください。
<2020年活動実施状況についてのご報告>
● 19:00-19:10
ご挨拶
世界の医療団日本事務局長 米良 彰子
● 19:10-19:30
ラオス小児医療強化プロジェクト
ラオスの医療者とともに -地域小児医療の枠組みを創る
プロジェクト・コーディネーター 小川 あき
● 19:30-19:50
ロヒンギャ難民コミュニティ支援プロジェクト
ロヒンギャとともに -バングラデシュ難民キャンプでのコミュニティヘルス
メディカル・コーディネーター/看護師 木田 晶子
プロジェクト・コーディネーター 中嶋 秀昭
● 19:50-20:10
ハウジングファースト東京プロジェクト
住まいは健康に良い、住まいは権利!ホームレス状態の人を生み出さない社会を目指す
プロジェクト・コーディネーター 武石 晶子
● 20:15-20:45
スペシャルトーク
「もう終わりにしよう、ワクチンが受けられる人と受けられない人がいる世界」
アジア太平洋資料センター(PARC)共同代表 内田 聖子氏 × 世界の医療団事務局長 米良 彰子
● 20:45-21:30
ブレイクアウトセッション
■ ラオス小児医療強化プロジェクト
■ ロヒンギャ難民コミュニティ支援プロジェクト
■ ハウジングファースト東京プロジェクト
■ スペシャルトーク続き「もう終わりにしよう、ワクチンが受けられる人と受けられない人がいる世界」
【スピーカー紹介】
*スピーカーは変更になる可能性がございます。予めご了承ください。
◆ スペシャルトーク「もう終わりにしよう、ワクチンが受けられる人と受けられない人がいる世界」内田 聖子 (うちだしょうこ)氏
NPO法人アジア太平洋資料センター(PARC)共同代表。認定NPO法人日本国際ボランティアセンター(JVC)理事。世界貿易機関(WTO)や自由貿易・投資協定のウォッチと政府への提言、市民キャンペーンなどを海外の市民社会団体とともに行う。共編著に『自由貿易は私たちを幸せにするのか?』(コモンズ)等
世界の医療団日本 事務局長 米良 彰子 (写真右)
スポーツメーカーで働く傍ら、阪神淡路大震災時より多言語放送局の立ち上げ・運営に携わる。留学などを経て、帰国後はNGOで必須サービスや、食料・栄養分野でのアドボカシー・キャンペーンに関わる。2020年3月より現職。
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◆ ラオス小児医療強化プロジェクト
ラオスの医療者とともに -地域小児医療の枠組みを創る
世界の医療団日本 プロジェクト・コーディネーター 小川 あき(写真中央)
社会正義の観点から、保健アクセスの不公平に闘いを挑み、10年近くHIV/AIDSのアドボカシー活動をしてきた。2015年にタイ王国マヒドン大学院で公衆衛生修士取得後、東南アジア中心に保健事業を実施してきた。2019年10月より、世界の医療団ラオス事業プロジェクト・コーディネーターに着任。
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◆ ロヒンギャ難民コミュニティ支援プロジェクト
ロヒンギャとともに -バングラデシュ難民キャンプでのコミュニティヘルス
世界の医療団日本 メディカル・コーディネーター/看護師 木田 晶子
看護師として6年間の臨床経験を経たのち、青年海外協力隊員としてラオスに派遣。その後、世界の医療団のラオス母子保健プロジェクトに約2年間従事。2017年からはロヒンギャのための医療支援プロジェクトに参加。現在までメディカル・コーディネーターとして現地バングラデシュで医療支援活動を展開している。
世界の医療団日本 プロジェクト・コーディネーター 中嶋 秀昭
新聞記者等を経て、NGO職員・JICA専門家として内戦下のネパール、スリランカ北部、インドネシア(アチェ)、リベリア、南スーダン、パキスタン等に駐在、主に(母子)保健関連の支援事業を監理。2020年、世界の医療団日本に入職。
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◆ ハウジングファースト東京プロジェクト
住まいは健康に良い、住まいは権利!ホームレス状態の人を生み出さない社会を目指す
世界の医療団日本 プロジェクト・コーディネーター 武石 晶子
10年前より仕事の傍らハウジングファースト東京プロジェクトの夜回りや日中活動にボランティアとして細々と関わる。2017年に世界の医療団に入職。現在は、他6団体と協働で、まずは安心できる住まいの提供から始めるハウジングファースト型支援を推進中。