住友林業株式会社(社長:光吉 敏郎 本社:東京都千代田区)の米国子会社であるGehan Homes, Ltd. (社長:John Winniford 本社:米国テキサス州 以下、GH社)は、米国コロラド州デンバー地区で戸建分譲住宅事業を展開するCDL homes, Inc. (以下、CDL社)と事業譲受契約を締結し、2月2日(現地時間2月1日)、販売用不動産、各種権利関係等の事業用資産の譲受を完了しました。これにより住友林業グループは、戸建分譲住宅事業として同地区に初めて進出します。
CDL社は、Wonderland Homesのブランド名で、主に二次取得者層をターゲットに、戸建住宅及びタウンハウスの建築・販売を行っています。2020年の引渡戸数は約100戸ですが、今後成長が見込まれる同エリアに一定の販売用不動産を確保しており、事業拡大が期待されます。またGH社と統合することで、購買力向上による資材コストの削減等により、更なる収益向上を目指します。また、米国子会社であるCrescent社が同エリアで既に取り組んでいる集合住宅事業とのシナジー効果も検討していきます。
コロラド州デンバー地区は、米国南西部の山岳地を代表する住宅市場であり、新築戸建市場としては米国で11番目の規模です。同エリアはハイテク産業を中心に経済は堅調に推移しており、今後も多くの雇用が見込まれます。それに伴う人口増加により住宅市場の安定的な成長が期待できます。
住友林業グループは米国での戸建住宅事業拡大に注力しており、現在全米14州(コロラド州を含む)で展開しています。進出エリアは、優遇税制や生活コストの低さから企業の移転が相次いでいるテキサス州(ダラス、ヒューストン、オースティン等)や、ユタ州ソルトレイクシティ地区、東海岸ノースカロライナ州・サウスカロライナ州、ジョージア州アトランタ地区など、雇用・人口の増加により、旺盛な住宅需要が見込まれるエリアに限定してきました。
戸建住宅事業は地域の文化や風土に根付いた事業である為、当社グループは各エリアの優良ビルダーをグループ化することで、事業規模を段階的に拡大させてきました。当社グループ合計の米国戸建住宅は、2020年に約9千戸の引渡戸数を見込み、2019年の全米ビルダーランキングでは10位相当に位置しています。加えて2018年には集合住宅や商業複合施設の開発や、土地開発事業にも進出し、事業の多角化を進めています。
各社がグループの一員となった後もこれまでの経営スタイルを尊重する一方で、住友林業グループの経営理念を共有し、付加価値の高い住宅を提供しています。今後も各社の持続的な成長の為に、グループ一丸となって取り組んでいきます。
以上
【ご参考】
■Gehan Homes, Ltd. 会社概要
■CDL社商品 イメージ
■当社グループの米国住宅事業展開
■当社グループ米国事業展開エリア 全17州(戸建事業エリア14州、集合住宅事業エリア9州、一部重複あり)