大妻女子大学コミュニケーション文化学科が全国の教育機関に先駆けてファーストリテイリングとの学びの協働プロジェクト「UNSTEREOTYPE School」に参加 -- 服を起点に、ステレオタイプにとらわれない社会を考える



大妻女子大学文学部コミュニケーション文化学科はこのたび全国の教育機関に先駆けて、ユニクロやジーユーを展開する株式会社ファーストリテイリングとの学びの協働プロジェクト「UNSTEREOTYPE School」にトライアル校として参加した。同プロジェクトは、「より良い未来のために、服がチカラになれること」をテーマに、服を起点にステレオタイプ(固定観念)について考える課題提起・課題解決型のプロジェクト。10月9日には、これまでの学びをもとに、代表の学生たちが、一人ひとりがステレオタイプにとらわれない「ありたい未来」を実現できる社会を作るための提言を同社で行った。




●「UNSTEREOTYPE School」とは
 「服」という身近なものを切り口に、一人ひとりが抱いているさまざまなステレオタイプに気づき、そこに意識的であることで、誰もが自分自身のありたい未来を描ける世界を共創することを目指すプロジェクト。株式会社ファーストリテイリングが来春からの展開を予定しているもので、今回、大妻女子大学はトライアル校として参加した。

 参加したのは、田中東子教授の「ジェンダー文化論」の受講生と、貧困、格差、環境問題など、さまざまなグローバル課題と国際協力について学ぶ興津妙子准教授の「卒研ゼミ」の学生たち約120人。「女性は〇〇であるべき」「女子大生は〇〇に決まっている」といった、社会からのステレオタイプ的な見方と、役割規範に戸惑う学生たちの声が、このコラボプロジェクトの誕生につながった。

●学びの4つのステップ
 学びの第1段階は、服を通じてジェンダーステレオタイプを「知る」こと。同社サステナビリティ部の社員からの講義を通じ、身近な服と時代ごとの社会背景を題材にすることで、理解を深めていった。第2段階では、自分たちのジェンダーステレオタイプを「考える」をテーマに、グループワークを行った。
 これらの授業では、田中教授や興津准教授が、ジェンダーだけでなく、さまざまなステレオタイプや偏見などの視点から解説し、全体討議のファシリテーターを務めた。
 第3段階は「行動する」。「UNSTEREOTYPE Closet」と題し、自分の手持ちの服とユニクロ、ジーユーの服を組み合わせ、ステレオタイプにとらわれず、自分と向き合い、今、本当に着たいファッションをコーディネート。ありたい自分を発信した。
 なお、以上の学びは全て対面で行う予定であったが、新型コロナウィルス感染症拡大の予防のため、オンラインで実施した。
 そして最後の第4段階では、一人ひとりがステレオタイプにとらわれない「ありたい未来」を実現できる社会を作るために、これまでの学びをもとに、代表の学生たちがファーストリテイリング有明本部で開催された座談会において提言を行った。

●学生たちの提言
 10月9日に行われた座談会には、学生代表として興津ゼミの4人(4年・斎藤彩佳さん、本橋明季さん、山崎瀬奈さん、3年・小山遥さん)と興津准教授が出席し、オンラインで田中教授が参加。株式会社ジーユー代表取締役社長の柚木治氏、株式会社ファーストリテイリング社長室ダイバーシティ推進チーム部長の小木曽麻里氏、グローバル商品本部リーダーの松崎里美氏が参加した。会場には、同社の社員約30人が列席し、ストリーミング配信で社内の約150人がリアルタイムでその模様を視聴した。

 学生代表者たちは、これまでの学びを通してわかった自身のステレオタイプに対する気づきを踏まえ、同社に対し「ジェンダーステレオタイプにとらわれない服作りや広告作り、店舗運営のあり方を考えて」「多様な体型やニーズに合わせたサイズ展開や、オーダーメイドの導入を」「多様な背景を持つ職員や女性の積極的な登用を」「ユニセックスなど未来に向けた提案」「サステナビリティに配慮した服作りなど、大企業としての社会的責任を」などの11の提言を行った。
 提言の中には、ジーユーが新しく始めた化粧品について「男性は、デパートなどの化粧品売り場に行きにくいが、ジーユーであれば、アクセスの敷居が低く、強みになるので、積極的にマーケティングしていくべきではないか」と広告や商品展開に関することもあった。
 そして最後に「『UNSTEREOTYPE School』を全国に広め、若者の意識と行動変化を促してほしい」と、力強い提言で締めくくった。
 同社からは学生の提言に対し、「実現に向けた働きかけを行いたい」との講評があった。
 
 なお、同社が取り組む「UNSTEREOTYPE School」は、同大とのトライアルセッションをもとに、来春、全国の教育機関に対して、参加公募が行われる予定になっている。

○関連リンク
・ユニクロホームページ「UNSTEREOTYPE School」
 https://www.uniqlo.com/jp/ja/contents/sustainability/youth/unstereotype/ 

・大妻女子大学ホームページ「ファーストリテイリングと大学とのコラボプロジェクト『UNSTEREOTYPE School』」
 http://www.otsuma.ac.jp/news/2020/unstereotype-school 


▼本件に関する問い合わせ先
大妻女子大学 広報・入試センター 広報・募集グループ 
住所:東京都千代田区三番町12
TEL:03-5275-6011
FAX:03-3261-8119
メール:opr@ml.otsuma.ac.jp


【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/

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組織名
大妻女子大学
ホームページ
https://www.otsuma.ac.jp/
代表者
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〒102-8357 東京都千代田区三番町12

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