当社の連結子会社である富士レビオ株式会社(代表取締役社長:藤田 健、本社:東京都新宿区、以下「富士レビオ」)は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)抗原の迅速診断キット「エスプライン® SARS-CoV-2」で用いる検体処理液が、インフルエンザウイルス抗原の迅速診断キット「エスプライン インフルエンザA&B-N」においても使用できることを確認しましたのでお知らせいたします。
エスプラインシリーズは、酵素免疫測定法とイムノクロマトグラフィー技術を組み合わせた迅速診断キットであり、採取した検体中に含まれるウイルス抗原を検出いたします。本検査方法の特徴として、特別な検査機器を要さず、簡便かつ短時間で検出結果を得ることができます。
新型コロナウイルス感染症とインフルエンザウイルス感染症は、発熱や呼吸器疾患など感染初期の特徴が似ていることから、特にインフルエンザウイルスが流行する冬期に向けてこの2つの感染症を簡便に判定する検査の重要性が増すものと想定されます。この度、新型コロナウイルス抗原およびインフルエンザウイルス抗原の2検査を同一の鼻咽頭拭い液検体で行うことが可能となり、検体採取が1回で済むことから、検体採取時における患者さまの負担軽減および医療従事者の感染リスクを低減することに貢献することができるものと考えております。
なお、既に販売済みの製品においても、「エスプライン SARS-CoV-2」の検体処理液により、同一検体から新型コロナウイルス抗原およびインフルエンザウイルス抗原の検査を行うことができます。
本件による2021年3月期の当社連結業績への影響は精査中です。
当グループでは、今後も新型コロナウイルスに対する検査技術の向上に貢献してまいります。
以上
【製品写真】
凸部がオレンジ :「エスプライン SARS-CoV-2」
凸部が紫 :「エスプライン インフルエンザA&B-N」