タレス、TELSTRA、MICROSOFT、ARDUINOの4社協業により拡張性と信頼性の高いIoTアプリケーションの実装を簡素化



  • タレス、Telstra、MicrosoftおよびArduinoの4社が、細分化されるIoTデバイス市場に対し、堅牢なIoTセキュリティとして高い有効性と拡張性を担保するGSMA IoT SAFEソリューションを提供
  • セキュアなコネクテッドIoTデバイスの展開を大幅に簡素化するワンストップソリューションとして、モバイル事業者、IoTサービスプロバイダならびにデバイスメーカーを支援
  • GSMA IoTセキュリティガイドラインに準拠するIoT製品やサービスのエンド・ツー・エンド、ならびにチップ・ツー・クラウドのセキュリティを確保し、データの完全性と機密性を担保

パリ・ラデファンス(2020年3月16日)---デジタルセキュリティの世界的リーダー企業であるタレスとオーストラリアの大手電気通信会社であるTelstraは、MicrosoftならびにArduinoとの協業により、IoTデバイスを対象としてデバイスとクラウド間における高い信頼性、安全なエンド・ツー・エンド通信を実現する拡張性の高いセキュリティソリューションの提供を開始します。

本ソリューションは、セルラーネットワークを介してデバイスとクラウドプラットフォーム間に、標準化された相互認証が容易に実現できるだけでなく、GSMA推奨のIoT SAFEセキュリティ仕様への完全な準拠を可能します。

IoTのエコシステムでは、何十億台ものデバイスが幅広い種類のデータ収集・処理を行うサービスが実行されることで、クラウドへデータを送信しています。このような状況下でのセキュリティ確保には、クラウド上のIoTサービスがコネクテッドデバイスから受信するデータへの絶対的な信頼を必要とします。同様に、デバイス側でもクラウドを信頼する必要があります。デバイスとサーバーが相互認証している場合に限り、このような信頼性を実現することができます。しかし、IoTエコシステム内では多種多様なオペレーティングシステムやチップが採用されているため、IoTデバイス市場の細分化が顕著であるため、セキュリティサービスの拡張性や冗長性が大きく制限されています。

このような状況を踏まえ、タレス、Telstra、Microsoft[*1]、Arduino[*2] は4社協業のもと、セルラーネットワークを介した極めてシンプルで安全かつ効率的に、IoTデバイスのクラウドへの接続を確立できるソリューションを提供する取り組みを始動させました。実証済みの標準SIMまたはeSIMテクノロジーを搭載したあらゆるIoTデバイスに対応する高度な「セキュリティ・バイ・デザイン」のアプローチによって、必要とされる信頼レベルに達しています。

このアプローチにより、IoTデバイスが起動すると同時に、タレスのIoT SAFEアプリケーションに対応するすべてのSIMまたはeSIMのプロビジョニングが、自動かつ安全に展開されます。IoTデバイスがSIMやeSIM内に適切なデジタル証明書を作成のうえ保存することで、デバイスとサーバー間にデータの完全性と機密性が確立された信頼性の高い通信が行われます。

TelstraのグローバルIoTソリューション担当エグゼクティブであるジェラルド・ルーツ(Gerhard Loots)氏は、「GSMAが推奨するIoT Safe仕様は、主にセルラーネットワーク向けに拡張性や将来性の高いIoTセキュリティを実現することを目指したものです。既存のIoT接続サービスの一環として、将来的に標準化され実装しやすいIoTセキュリティの提案を可能にすることで、スマートエネルギー、自動車、医療業界や家庭用ソリューションなど、あらゆる用途に対してIoTセキュリティを大きく前進させることができます。この仕様を弊社のIoTソリューションで検証できることを楽しみにしています」と述べています。

タレスのモバイルコネクティビティソリューション担当シニアバイスプレジデント(SVP)であるエマニュエル・ウングラン(Emmanuel Unguran)は、「GSMA仕様に積極的に参画すると共に、認証情報ライフサイクル管理のためのOTA(Over The Air)プラットフォームソリューション分野で世界的リーダーでもある当社は、拡張可能なIoTセキュリティを実現させるための重要なパートナーであると認識されています。煩雑さを無くしたアプローチで、モバイルネットワーク事業者、デバイスメーカー、IoT業界など、あらゆるステークホルダーにとって有益で持続可能な拡張性と信頼性の高いエコシステム構築を支援します」と述べています。

MicrosoftのAzure IoTビジネスアクセラレーション担当ゼネラルマネージャーであるトニー・シャキブ(Tony Shakib)氏は、「今回のグローバル企業間での協業は、妥協のないIoTセキュリティの簡素化を重視しています。デバイス、ソフトウェア、ネットワーク、クラウドなど各レイヤーのIoTテクノロジーを統合することで、これまで以上に合理化されたIoTセキュリティを提供することが可能になります。その結果、お客様やパートナー様は、IoTを安全に展開させながら、ソリューションからビジネス価値を生み出すことに注力いただけるようになります」と述べています。

Arduinoの最高経営責任者(CEO)であるファビオ・ヴィオランテ(Fabio Violante)氏は、「タレス、Telstra、Microsoftが参加するドリームチームの一員になることができ、非常に嬉しく思います。このツールはチームワークが成し遂げた開発であり、Arduinoが堅牢で信頼性が高く、統合しやすいハードウェアやソフトウェアIoTソリューションを開発するための優れたパートナーであることを証明していると言えます」と述べています。


*1 Microsoftは、Azure IoT HubにIoT SAFEソリューションを統合しました。また、エンド・ツー・エンドのIoTアプリケーションの試作開発をサポートするため、Azure Stream Analytics、Cosmos DB、Power BIサービスを提供しました。
*2 Arduinoは、GSMA IoT Safe規格のセキュリティメカニズムを、同社のMKR NB 1500通信モジュールに実装するためのライブラリ(オープンソースライセンス)を開発しました。また、Arduino製通信モジュールで既に利用されているCryptoChipの適切な代替品を提供しています。本プロジェクトは、各種IoT分野を横断する企業間提携を示す素晴らしい実例であり、Arduinoが新設したArduino Pro事業部門が専門アプリケーションや業界向けアプリケーションに注力しています。

タレスについて
タレス(Euronext Paris: HO)は、より良い未来を実現するソリューションを提供するテクノロジーのグローバルリーダーです。航空、宇宙、陸上交通、デジタルアイデンティティおよびセキュリティ、防衛の分野で製品・サービスを提供しています。68 カ国に 8 万人の従業員を擁するタレスの2018 年度売上高は、190 億ユーロを記録しています。
タレスは、コネクティビティ、ビックデータ、人工知能、サイバーセキュリティといったデジタルイノベーションに特に注力し研究をすることで、企業や政府などあらゆる組織の意思決定を支援しています。

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