新型コロナウイルスの感染が世界的に拡大する中、感染拡大予防に重要な発熱検知に用いられる非接触温度計や赤外線サーモグラフィが、一躍大きな注目を集めています。台湾エクセレンス賞*の受賞歴を持つ豪展医療科技(AViTA)、百略医学(Microlife)は、ともに体温検知・測定機器の世界的な大手メーカーであり、高い測定精度を可能にするするキーテクノロジーを備え、感染予防において大きな貢献を果たしています。
日本は台湾医療機器輸出相手国第3位で輸出額は4.14億米ドルを超えており、輸出高は年々増加しています。
日本で流通している家庭用体温計も台湾メーカーがOEM製造しているケースが多く、台湾の医療産業による革新的な製品や技術が身近な感染予防対策を支えています。
2020年に受賞を果たした百略医学の医療用赤外線非接触体温計NC200は、距離制御による自動測定技術を採用し、被測定者の額からの距離が5cm以下になると3秒以内に体温を自動的に測定することができます。これにより、測定距離の把握が難しいという他の一般的製品の問題が解決されています。
医療用赤外線非接触体温計はコロナウイルスの感染予防対策として、ベトナムの海防教育局に納入され、現在海防教育局管轄のすべての学校で使用されており、感染拡大防止に貢献しています。
台湾企業はそれぞれの業界でたゆみないイノベーションに取り組み、最新の電子技術を駆使しています。耳・額式体温計にはBluetoothを搭載し、スマートフォンアプリ経由でクラウドにデータをアップロードすることで、感染予防に重要な迅速な情報の共有を実現しています。
本年度、台湾の産業発展を重視する台湾エクセレンスでは、受賞歴を持つ医療メーカーとともに、6月19日~21日のシンガポール国際歯科展示会(IDEM)や、7月26日~30日のアメリカ臨床化学会(AAAC)、8月20日~23日のマレーシアシニアケア及びウェルネス見本市、11月16日~19日のドイツMEDICA展への出展を計画しています。これにより国内外の産業交流・協力を支援し、ビジネスチャンスの継続的な開拓を図ります。
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