2020年は、日本に伝存する最古の正史「日本書紀」が成立した720年(養老4年)から1300年の節目にあたり、1月13日(月・祝)、日本文化研究所の公開シンポジウム「日本書紀の成立と記事の虚実」を開催した。
日本書紀は、7世紀以前の日本古代史を知るうえで貴重な歴史書とされながら、その記事の内容には虚実の判定も含め、慎重な検討を要するものが多いとされている。
シンポジウムでは、激動の古代東アジアで日本書紀が成立した意義を言語学と歴史学の視座から講演を行った。
本学の森博達名誉教授は、漢文で書かれた日本書記の文章を厳密に分析するには、歴史学だけではなく言語学の知識が必要とし、日本書紀区分論の手法を駆使して日本書紀の編さんについて語られた。また、日本書紀における朝鮮半島記事がどのように形成されたかについては、古代朝鮮史研究の立場から滋賀県立大学の田中俊明名誉教授による講演が行われた。講演後には、日本書記への理解を深めるパネルディスカッションが実施され、最先端の研究成果を交えながら、さまざまな学術的な視点で議論が行われた。
むすんで、うみだす。 上賀茂・神山 京都産業大学
<関連リンク>
・日本文化研究所主催シンポジウム「日本書紀の成立と記事の虚実」を開催しました
https://www.kyoto-su.ac.jp/news/20200210_850_jpsymp.html
・日本文化研究所
https://www.kyoto-su.ac.jp/collaboration/nihonbunka/index.html
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