京都産業大学ギャラリーは第19回企画展「大嘗祭」の開催に伴い、久禮旦雄准教授による「令和の御代の大嘗祭-京都から考える-」と題した講演会を行った。
講演会では、天皇の即位に伴って行われる一世一度の大嘗祭(だいじょうさい)と、毎年行われる宮中祭祀である新嘗祭(にいなめさい)について解説が行われた。古代における祭祀の様子は「延喜式」や「日本書紀」などの史料で示され、日本の古代国家において、大嘗祭・新嘗祭がどのような意味を持っていたのかが話された。また、平安京における大嘗祭については、悠紀国・主基国の話も交えられ、本年度の主基田が京都府南丹市であることにも触れられ、約100人の参加者が熱心に耳を傾けた。
近代になると「登極令」に基づき、大嘗祭が挙行されることとなり、大正・昭和期には京都御苑内に大嘗宮が造営されるようになった。近代における儀式の内容については、『大嘗祭の本義』(折口信夫 著)、『大嘗祭と古代の祭祀』(岡田荘司 著)などを挙げながら解説がなされ、講演会の参加者からは「大嘗祭について詳しく知ることができた」、「久禮先生のお話が非常に分かりやすかった」と好評であった。
むすんで、うみだす。 上賀茂・神山 京都産業大学
<関連リンク>
・講演会「令和の御代の大嘗祭-京都から考える-」を開催しました
https://www.kyoto-su.ac.jp/news/20191113_869_kouen.html
・第19回企画展「大嘗祭」(10月15日~12月7日)
https://www.kyoto-su.ac.jp/events/20191015_869_daijousai.html
・京都産業大学ギャラリー(京都産業大学むすびわざ館内)
https://www.kyoto-su.ac.jp/facilities/musubiwaza/gallery/index.html
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