チェコで新たに2か所のユネスコ世界遺産が誕生:国営クラドルビ・ナド・ラベム馬飼育場&クルシュネー山地鉱業地域

2019年6月から7月にかけてアゼルバイジャンの首都バクーで開催された第43回世界遺産委員会にて、チェコの2つの文化遺産が新たにユネスコ世界遺産リストに登録されました。



















クルシュネー山地鉱業地域、ヤーヒモフ鉱山地区

北海道とほぼ同じくらい小さな国チェコには、現在14のユネスコ文化遺産と6つの無形文化遺産が登録されており、チェコが世界中の観光客の間で人気を得ているのも不思議ではありません。

クラドルビ・ナド・ラベムの国営馬飼育場

国営クラドルビ・ナド・ラベム馬飼育場©Jakub Kyncl

チェコの東ボヘミア地方には、馬の繁殖と訓練における500年以上の歴史があります。その歴史は地域全体に大きな影響を与え、人間と自然、そして建築が共存する完璧な景観へと作り変えていきました。その圧倒的な景観は、保護し、発展させ、存在し続けるべきものであると世界遺産委員会に認められたのです。

クラドルビ・ナド・ラベムの国営馬飼育場は、ヨーロッパ最古の繁殖牧場の一つです。1579年に設立されたこの繁殖牧場は、その設立当初からチェコ最古の馬種「クラドルバー」の繁殖と訓練に専念してきました。クラドルバー種の馬は、皇帝や王の馬車を引く儀礼用馬車専用の馬として飼育されている世界で唯一の品種であり、かつてはハプスブルク帝国の宮廷式典でも使用されていました。
そして半世紀をかけて作り上げられた独特な景観も語らずにはいられません。フランス式的園の原則を尊重した中心線や道路、並木道、樹木、水路、対称構造などの景観構成要素を取り入れており、 すべてが郊外の古典主義建築と調和しています。

国営クラドルビ・ナド・ラベム馬飼育場

このユニークで文化的な場所は、馬愛好家はもちろんのこと、あらゆる世代の誰でもが様々な楽しみ方ができる場所です。首都プラハから車で約1時間、都会の喧騒を離れ、ラべ(エルベ)平原の美しい自然の風景と、ハプスブルク王朝の時代から今なお残る建物に囲まれた街にたどり着きます。

目玉となる観光スポットはもちろん、クラドルビ・ナド・ラベムの国営馬飼育場です。ここでは、クラドルバー種の馬を見たり、繁殖牧場全体を回るガイド付きツアーを楽しんだり、ハプスブルク皇帝とマサリク初代チェコスロバキア大統領が使用した馬車を展示している馬車小屋ツアーや馬具庫のツアーに参加してみましょう。博物館では、この地域での馬の繁殖の歴史について学んでみましょう。飼育場をじっくり堪能した後は、お城を訪れてオーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ1世とその妻シシーの時代にタイムスリップしてみましょう。

馬飼育場とその周りの景観全体を楽しみたい方は、展望塔に上るのがお勧めです。馬の背中から眺める景色が一番という方にもここは完璧な場所です。周辺の多くの牧場で乗馬体験を行っており、全くの初心者向けのレッスンが受けられるところも多数あります。クラドルバー種2頭または4頭曳きの馬車に乗って、貴族になりきってみるのも楽しいでしょう。



車で35分ほど離れた場所にあるもう一つの繁殖牧場スラティニャニ(Slatiňany)は、黒色のクラドルビーの繁殖がメインの牧場です。スラティニャニを訪れたら、スラティニャニ城(https://www.czechtourism.com/c/slatinany-chateau/)を訪れることもお忘れなく。英国風庭園に囲まれたこの城では、世界で唯一の野生馬モウコノウマの群れを見ることが可能です。

ジンジャーブレッド「ペルニーク」©Janoš Pardubice

クラドルビ・ナド・ラベムとスラティニャニの間にあるのは、この地方の中心都市パルドゥビツェ(https://czechtourism.com/jp/t/pardubice/)。チェコのクリスマスに欠かせないスパイスの効いたジンジャーブレッド「ペルニーク」と、1874年から続く競馬の大障害レースでその名が知られています。世界で最も過酷なレースとして有名な「パルドゥビツェ大障害レース(Velká pardubická)」は、毎年10月中旬に開催。もしもこのレースを訪れるなら、観戦に訪れる有名人と同じように特別な帽子と手袋を身につけて行ってみましょう。チェコでは文化イベントとしても楽しまれているのです。

パルドゥビツェ大障害レース(Velká pardubická)

そしてユネスコ世界遺産の密度が高いチェコならでは。パルドゥビツェからわずか50分、のユネスコ世界遺産に登録されている唯一無二のお城がシンボリックな美しい町リトミシュル(https://czechtourism.com/jp/t/litomysl/)にも訪れてみてはいかがでしょうか?

■クラドルビ・ナド・ラベム
www.kladrubynadlabem.cz

■クラドルビ・ナド・ラベムの国営馬飼育場
www.nhkladruby.cz

クルシュネー山地鉱山地域



クルシュネー山地鉱山地域の特徴は、12世紀から20世紀末までの800年間、銀、スズ、コバルト、銅、鉄、そしてウランなどの鉱石が絶えず採掘、加工される過程で次第に形成されてきたものです。
この鉱山地域はドイツのザクセン地方とチェコの間に広がる広域なエリアで、22の地区で構成されています。 その内チェコ側では、クルプカ鉱山地区、ヤーヒモフ鉱山地区、アベルタミ=ボジー・ダル=ホルニー・ブラトナー鉱山地区、ムニェドニーク山鉱山、ヴィクマノフの死の赤の塔。の5か所がユネスコのリストに挙げられています。

この文化的景観には、地上・地下鉱山や、地下水路、水車室、現存する機械が見られる機械室などの採掘活動に関わる歴史的遺物、そして様々な採鉱法に関する文書など、多数の歴史遺産が保存されています。 この地域は新しい鉱業技術の発祥地でもあり、その技術は世界中の鉱業地域の発展に貢献しました。

チェコ共和国は城と城郭の数が多いことが有名で人気の観光スポットでもありますが、数多く残っている工業遺産も興味深いものです。その中でもクルシュネー山地鉱山地域には、数百キロメートルの鉱山トンネルやその他数々の観光スポットがありとても面白い地域です。

クルシュネー山地©Jan Watzek

この地域で最も重要な場所は、首都プラハから車で2時間、チェコで最も有名なスパタウンのカルロヴィ・ヴァリから20分のヤーヒモフ(https://czechtourism.com/t/jachymov/)。 ラドン温泉が有名な街ヤーヒモフですが、それだけではありません。かつてはヨーロッパで最も重要な銀の供給源の1つでもありました。初期の近代的な通貨システムはここで生まれ、トラル(ヨアヒムスターラー)として知られる重い銀貨は200年以上使用されました。この銀貨は米国通貨・ドルの語源となりました。鉱山採掘や通貨システムについてもっと知りたい方は、現在は博物館となっている国立貨幣局(https://www.czechtourism.com/jp/c/jachymov-museum/)を訪れてみてください。ヤーヒモフからからわずか数キロのところにあるアベルタミのモーリシャス鉱山で、400メートル以上の地下鉱山の散策もお勧めです。

■クルシュネー山地鉱山地域
www.montanregion.cz

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