江戸川大学(千葉県流山市)では毎年、教職員を対象として、火災や風水害、地震発生時を想定した実践型の防災訓練を実施している。今年度は9月17日に総合訓練と部分訓練を、10月2日には学生も参加する避難訓練を行った。
今年度の防災訓練は、9月17日に総合訓練、起震車の体験、消火栓や非常発電機の使い方を学ぶ部分訓練を、10月2日には授業中における総合訓練を実施し、学生の避難誘導を行った。両日合わせて教職員約124名、学生約1,300名(専門学校を含む)が参加した。
9月17日の総合訓練は、地震発生後、E棟1階スタジオ前から火災が発生した想定で、教職員が自衛消防隊を組織し、通報連絡班、消火活動班、避難誘導班、応急救護班、安全防護班に分かれて実施。特に今回は、避難場所の中庭が新しくなったことを意識し、避難ルートの確認を重視した。
部分訓練では流山市消防本部の協力を得て、起震車による震度7の地震体験を行った。参加者は積極的に体験し、揺れの大きさに驚く場面もあった。また、消火栓の操作手順の再確認なども実施した。
さらに、千葉県内では台風15号による停電・断水があったこともあり、同大には非常時・停電時用のガスコンロ式発電機があること、断水時でも専用の自家発電装置により地下水を汲み上げることができる給水システムがあることなども、改めて確認した。
10月2日の総合訓練では、授業中に「緊急地震速報」を流し、学生たちを対象に机の下にもぐったりして揺れに備えるシェイクアウト訓練を実施。その後、地震の揺れがおさまったという想定のもと、教職員が学生を避難場所に誘導する訓練を行った。
避難場所では、引率した教員が避難者の概数を調べ、状況を職員に伝える作業手順についても確認した。
今後は、訓練の過程で見つかった問題点を解決することで、非常時の備えに役立てていく。
・江戸川大学HP「2019年9月17日(火)・10月2日 (水)消防訓練の実施報告」
https://www.edogawa-u.ac.jp/about/policy/kunlen/20191002.html
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