日本テキサス・インスツルメンツは、このたび「カー・アクセス・システムの進化を切り拓くPEPS技術」に関する新しい技術記事を公開しました。他の用途で幅広く使用されている技術を設計エンジニアが活用することにより、カー・アクセスはさらに利便性の高いものとなっています。自動車業界は、車両のロックを解除する機械的なカギを提供するところから、ボタンで車両のロックを解除できるキー・フォブを提供するまでに進化してきました。本技術記事では、現在、最も普及しているカー・アクセスの形態である、カギを物理的に使用することなく自動車に乗り込み、さらにエンジンを始動することもできる、パッシブ・エントリー/パッシブ・スタート(PEPS)システムについて解説します。
PEPSシステムの仕組み
PEPSシステムは、自動車とキー・フォブの間の無線周波数(RF)通信を利用し、ドライバーの意図の理解とドライバーの認証の両方を実行します。低周波数(一般に125kHzまたは134kHz)と超高周波数(UHF)(一般にSub-1GHz)の信号が、キー・フォブと車両の間で固有のキー・アクセス・コードを伝送します。自動車は、伝送されたコードが期待される値に一致し、キー・フォブと車両の距離が一定の閾値内にある場合にのみ機能へのアクセスを許可します。キー・フォブと車両の間の測定では、位置と距離の両方が検出され、キーが車内にあるか車外にあるか判断されます。キーが近い場所でもまだ車外にある場合、パッシブ・エントリー機能は有効化されますが、パッシブ・スタート機能は許可されません。
PEPSシステムには、トリガー・システムとポーリング・システムの2種類が考えられます。トリガー・システムでは、ドライバーがドア・ハンドルなど車のどこかに触れることでカー・アクセスのプロセスを開始します。一方、ポーリング・システムでは、カー・アクセス・システムは車の付近を継続的にスキャンしてキーの存在を探します。
トリガー・システムとポーリング・システムのそれぞれのエントリー・シーケンスを図1と図2に示します。
図1:ドアのロック解除を行うトリガーPEPSエントリー・シーケンス
図2:ドアのロック解除を行うポーリングPEPSエントリー・シーケンス
※すべての登録商標および商標はそれぞれの所有者に帰属します。
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URL:
https://e2e.ti.com/blogs_/japan/b/automotive/archive/2019/08/04/how-peps-technology-is-opening-the-doors-to-the-evolution-of-car-access-systems-jp?HQS=sys-auto-bel-blecaraccess-pr-lp-digitalpr-jp
テキサス・インスツルメンツおよび日本テキサス・インスツルメンツについて
コネクテッド・カーおよびインテリジェントホームから自己測定医療機器や自動化工場まで、テキサス・インスツルメンツ(本社:米国テキサス州ダラス、会長、社長兼CEO:リッチ・テンプルトン、略称:TI)の製品は、あらゆる種類のエレクトロニクス・システムに活用されています。TIは、30か国以上で事業を展開し、アナログICおよび組込みプロセッサの設計、製造、検証および販売を行っています。世界中で約3万人の当社の従業員は、誠実、革新、コミットメントをコア・バリューとし、テクノロジーの未来を形作るため日々の業務に取り組んでいます。当社の情報はホームページ(
http://www.ti.com/ )をご参照ください。
日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:サミュエル・ヴィーカリ、略称:日本TI)は、テキサス・インスツルメンツの子会社で日本市場における外資系半導体サプライヤです。当社に関する詳細はホームページ(
http://www.tij.co.jp )をご参照ください。