東京造形大学のさまざまな専攻領域の卒業生4名による、テキスタイルとファッションの展覧会を開催します。
本展覧会は、作家4名との対話から浮かび上がった「糸」という共通点をもとに、それぞれの視点で、新たに制作した作品を展示します。それらの作品を通じて、人との関係を生み出す可能性を、体感していただける空間を展開します。
タイトル: 東京、青山、テキスタイルの地図。
会期 : 2019年3月26日(火)- 4月3日(水)11:00~20:00
入場 : 無料
会場 : スパイラルガーデン(スパイラル1F) 東京都港区南青山5-6-23
出展作家: JUCO . 高松太一郎 BUAISOU 小野栞
主催 : 東京造形大学
協力 : 高木綱業株式会社、フォレストバンク株式会社
空間構成: TAKT PROJECT Inc.
施工 : 株式会社コムラボ
コピー : 藤原大作
グラフィックデザイン: 永井裕明(東京造形大学 グラフィックデザイン専攻領域 教授)
企画制作: 東京造形大学 テキスタイルデザイン専攻領域(清家弘幸) TAKT PROJECT Inc.
会場協力: 株式会社ワコールアートセンター
公式サイト:
http://www.textilemap.com/
<オープニングレセプション>
3月26日(火)18:00~20:00
会場:スパイラルガーデン(スパイラル1F)
会期初日、作家が在廊し、オープニングレセプションを開催致します。
皆様お誘いあわせの上、ぜひお越し下さい。
18:30頃に作家よりご挨拶をさせていただく予定です。
<※予定 ギャラリーツアー+トークイベント>
3月31日(日)14:00~16:00
会場:スパイラルガーデン(スパイラル1F)
詳細決定次第、ホームページ、SNS等でお知らせいたします。
Instagram:
https://www.instagram.com/textilemap/
Facebook:
https://www.facebook.com/events/337421476882022/
>>>本展に関するお問い合わせ:
東京造形大学 総合企画室
042-637-8755
kikaku@zokei.ac.jp
>>>本展の取材に関するお問い合わせ:
PR担当:西本
080-4434-4220
info@textilemap.com
【出展作家】
■JUCO./シューズデザイナー
タイトル「Cosmos of shoes」
靴は手仕事の小宇宙です。そしてその宇宙に存在する、二つの世界。
ファッション的要素が強く、足を守るアッパー(甲の部分)と、履き心地など実用性を大きく担い、足を支えるソール(靴底の部分)。JUCO.の靴が目指す「デザイン性と履きやすさを兼ね備えた靴」を作るうえで、最も大切なのはこの二つの要素のバランスです。
本展示では、普段目にすることのない靴の内部をインスタレーションとして可視化しました。普段とは違う角度から眺める事で、細部に至るさまざまな加工の技術や熟練の手仕事など、たくさんの手の痕跡が現れます。このインスタレーションをとおして、靴というものがより愛おしく日常の道具であることを感じていただけたら幸いです。
プロフィール
1981年生まれ。2004年東京造形大学 デザイン学科 環境計画専攻卒業。
同大学研究生修了。在学中より靴で自己表現することを始める。2006年9月2日シューズブランド JUCO .設立。靴の街「浅草」に拠点を置き、半年に一度、オリジナルシューズの受注会を中心に、洋服ブランドのシューズデザイン・制作など、さまざまな靴を手がける。2014年9月2日に株式会社 JUCO . design room 設立。この春の展示会で27回目のコレクションを迎える。
■高松太一郎/テーラー
タイトル「もしもわたしの太陽が夜にかがやくならば -北北西にすすむ-」
布で人肌を覆うと、そこには空間がうまれます。皮膚との距離を推し量りながら一枚の布を裁断していく。近づいたり離れたり。その布と布を糸が繋ぎとめ、固有の人から抜き取られた身体を仕立てあげていきます。
筋骨や五臓六腑。皮膚の上からは目視できない身体を、存在という観点から再創造しようとしたとき、布と糸が身体の中の空間を露わにしてくれるかもしれません。
プロフィール
福岡県生まれ。2009年東京造形大学 美術学科 絵画専攻領域卒業。
2005年渡英、サヴィル・ロウでテーラーリング技術を習得。Miuccia Prada 、Domenico Dolceのデザインチームでテーラーとして活動。現Christian Dior在籍。自身の活動として日本の伝統的な織物や技術を生かした新しい服づくりを行う。
■BUAISOU/藍師・染師
タイトル「藍の寝床」
青は藍から引き出される。畑を耕し、種を蒔き、藍を栽培する。藍の葉を長期発酵させたものが蒅(すくも)。蒅に灰汁などを加え発酵、色素は還元され、ようやく染まる。藍であることを忘れるほど、美しい青が生まれる。藍染の長い過程で中心となる蒅。蒅の山が眠る場を、さまざまな青い色相で表現。
プロフィール
2011年 東京造形大学 デザイン学科 テキスタイルデザイン専攻領域卒業(楮覚郎)。
楮覚郎(かじかくお)とそのパートナーで2012年よりBUAISOUとして活動。
2015年には徳島、ニューヨーク(現在はクローズ)に会社を設立。阿波藍の産地として知られる徳島県上板町を拠点に、藍の栽培から、染料となる蒅(すくも)造り、染色、製作までを一貫して行う。蒅に木灰汁、ふすま、貝灰のみを混ぜて発酵させる伝統技法「地獄建て」で仕込むBUAISOUの藍染液は、素材を深く冴えた藍色に染め上げ、色移りしにくいという特徴を持つ。現在は楮を主軸に、結城研、三浦佑也、小薗忠の計4名の藍師・染師で商品展開と合わせ、ワークショップや展示など、国内外にて幅広く活動を行っている。
■小野 栞/ アーティスト
タイトル「SKIN」
今、私たちは服を着ている。
服は常に私たちの体を包みこみ、まるで皮膚のように存在している。
私たちは、服という布を纏い、もう一つの皮膚を作っている。
服を皮膚として見つめ直し、1本の糸から新しい皮膚を仕立てた。
1本の糸は、規則的に絡み合いながら、人を包むための平らな布の形を作る。
平面的な布の形は人が着ることで新たに立体的な布の形に変化する。
1本の糸から生まれる布から1着の皮膚を表現した。
プロフィール
1995年東京生まれ。2017年東京造形大学 造形学部 デザイン学科 テキスタイルデザイン専攻領域を卒業。現在、同大学大学院 修士課程 造形研究科造形専攻 デザイン研究領域 在学中。
「1本の糸によるテキスタイルとしての衣服」を制作・研究している。大学院1年次に制作した作品「SKIN」は第57回日本クラフト展にて経済産業大臣賞・日本クラフト大賞を受賞。2017年より東京造形大学の若手アーティストによるプロジェクト「TSUBOMI COLLECTION 」に参加し、サンフランシスコ アジア美術館とヒューストン アジアソサエティ テキサスセンターで作品を展示。
▼本件に関する問い合わせ先
総合企画室
住所:東京都八王子市宇津貫町1556
TEL:042-637-8755
FAX:042-637-8164
メール:kikaku@zokei.ac.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター
https://www.u-presscenter.jp/