大妻女子大学とマルコメ株式会社が米糀甘酒のスポーツ選手に対する疲労改善効果を確認 -- 運動後に米糀甘酒を飲むと疲労感が軽減



大妻女子大学(東京都千代田区)家政学部食物学科の川口美喜子教授はマルコメ株式会社(長野県長野市)と共同で、米糀(こうじ)からつくった甘酒(以下、「米糀甘酒」)がスポーツ選手にもたらす疲労改善効果に関する研究を実施。同大のバスケットボール部員を対象として調査を行った結果、スポーツの後に米糀甘酒を飲むことによって疲労感が軽減されることを確認した。




 運動後の疲労感を軽減して効果的な練習を行うことは、競技力の向上につながると考えられており、現在、疲労回復のために運動終了後30分以内に糖質を摂取する方法が推奨されている。
 今回の研究において川口美喜子教授らは、吸収の早いブドウ糖を主成分とし、各種アミノ酸やビタミンを含む発酵食品である米糀甘酒に着目。スポーツ選手が練習後に米糀甘酒を飲用することが、疲労回復に影響を及ぼすのかを検証した。

 調査は、大妻女子大学バスケットボール部員20名を対象に実施。運動後30分以内に250mlの米糀甘酒を摂取してもらい、通常の練習時に飲用している麦茶の場合との疲労度の違いをPOMS2(※)を用いて比較した。
 総合的な気分状態の結果として、米糀甘酒を飲用しない場合と比べ、ネガティブな感情に改善傾向が見られたほか、「練習後に疲れ切って元気が出ない・活力がないと感じる」および「練習後に身体的緊張を感じる」の度合いが、練習後の米糀甘酒飲用によって有意に軽減されることが確認された。
 マルコメ株式会社では得られたデータを活用し、健康機能性を追求した新商品開発などにつなげていくとしている。

※POMS2(Profile of Mood States 2nd Edition)
 一時的な気分や感情の状態を測定できる質問紙法。「緊張-不安」「抑うつ-落ち込み」「怒り-敵意」「活気-活力」「疲労-無気力」「混乱-当惑」「友好」の7つの気分尺度、ネガティブな気分状態を総合的に判断したTMDの8項目で評価が可能となり、スポーツ現場のほか、臨床や学校といったさまざまな方面で活用されている。

【研究概要】
○研究題目
 米糀甘酒のスポーツ選手に対する疲労改善効果の検討
○研究実施者
 大妻女子大学 家政学部食物学科 川口美喜子教授
 マルコメ株式会社 マーケティング本部 開発部研究開発課 植田愛美
○摂取試験実施時期
 2018年7月~8月
○研究内容
 大妻女子大学バスケットボール部20名を2群に分け、米糀甘酒と麦茶を用いたクロスオーバーの摂取試験を実施し、摂取期間前後の疲労度を調査

(関連記事)
大妻女子大学HP お知らせ「家政学部・川口教授がマルコメ株式会社と共同研究 スポーツ後の米糀甘酒の摂取で疲労感の軽減を確認」(2019年1月10日付)
 http://www.otsuma.ac.jp/news/2019/20190110123045

マルコメ株式会社HP ニュースリリース「米糀甘酒のスポーツ選手に対する疲労改善効果 大妻女子大学家政学部 川口美喜子教授とマルコメの共同研究」(2019年1月10日付)
 https://www.marukome.co.jp/news/release/detail/20190110_06/

▼本件に関する問い合わせ先
 大妻女子大学 
 広報・入試センター 広報・募集グループ
 〒102-8357 東京都千代田区三番町12
 TEL: 03-5275-6011
 FAX: 03-3261-8119
 URL: http://www.otsuma.ac.jp/


【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/

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組織名
大妻女子大学
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