清泉女子大学(東京都品川区)文学部地球市民学科は1月22日、地元の品川区と連携して行う1年次の必修授業「基礎演習I」の最終報告会を同区役所講堂において開催した。この授業は品川区に関連する企業や団体と共同で行うもので、毎年テーマを変えてフィールドワークを実施。今年度は品川区文化スポーツ振興部オリンピック・パラリンピック準備課と連携して「お宝再発見」に取り組み、京浜急行沿線地域で「ふだんは見過ごされているが価値があると思う物」の探索を行った。
「お宝再発見」は、地元で埋もれていたり当たり前すぎていたりで、住民にはあまり意識されていないが、実は価値があると思われるものを実地調査で見つけるという授業。
最終報告会では約80人の学生が18グループに分かれ、「お宝」についてと、品川区をより良くするための「提案」についての報告を行った。
商店街のシャッター通りについて発表したグループは、浮世絵などを描いてインスタ映えする名所にすることを提案。また、区内各所にある海抜表示板について取り上げたグループは、津波に対する注意喚起だけでなく、設置場所付近の避難所とその方向・距離を併記し、周知するという提案を行った。
その他にも「路面にトリックアートを描く」など、ちょっとした工夫によって既存の街の物や風景などに新たな価値が生まれてくるような、さまざまなアイデアが発表された。
地域活動関係者や町会関係者、区役所職員からは「学生が自分たちで情報収集したり、実際に試作したりした過程が興味深かった」「すぐに実施を検討したい提案があった」といったコメントが寄せられた。学生からは「インタビューしたことで、商店街に親しみを感じるようになった」「これからも品川区をもっと盛り上げていきたい」などの感想があがった。
品川区役所オリンピック・パラリンピック準備課との連携は来年度も継続して実施する見込みで、今後も学生たちの活躍が期待される。
・清泉女子大学HP
https://www.seisen-u.ac.jp/news/20190205-01.php
・品川区HP
http://www.city.shinagawa.tokyo.jp/PC/sangyo/sangyo-bunka/sangyo-bunka-oripara/olpareport/20190123141837.html
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