企業や地方における人材獲得の工夫や生活、人とのつながり方の変化に注目
株式会社リクルートホールディングス(本社:東京都千代田区 代表取締役社長 兼 CEO:峰岸真澄)は、住まい、新卒採用、中途採用、人材派遣、アルバイト・パート、美容、自動車、飲食の8領域における2019年のトレンド予測とトレンドを表すキーワードを発表いたしました。
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■2019年のトレンド予測キーワード
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「デュアラー」(住まい領域)
「就域」(新卒採用領域)
「職場スカウト採用」(中途採用領域)
「留Biz大学生」(人材派遣領域)
「学び場イト」(アルバイト・パート領域)
「サロ友」(美容領域)
「もしもCAR電」(自動車領域)
「ポータグルメ」(飲食領域)
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■詳細
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●住まい領域:「デュアラー」
都心と田舎の2つの生活=デュアルライフ(二拠点生活)を楽しむ人が増加!
【概要】
従来は、豪華な別荘が持てる富裕層や、時間に余裕があるリタイア組が楽しむものだというイメージがあったデュアルライフ(二拠点生活)。
近年は、空き家やシェアハウスを活用して、20~30代のビジネスパーソンやファミリーがデュアルライフを楽しみ始めている。今後、デュアルライフを楽しむ人=デュアラーが増えていくだろう。
【背景】
(1)東京一極集中:部屋の広さやゆとりより、利便性を重視した結果、郊外生活への憧れが再燃。
(2)住宅所持の多様化:シェア文化の浸透や民泊の合法化、地方物件の価格低下、空き家の増加など「別荘を買う」というだけでなく、低コストで多様な選択肢が増えた。
●新卒採用領域:「就域」
地域の中小企業と行政・金融機関が連携し、街ぐるみで地域に根差す若者の定着を支援!
【概要】
地方からの人口流出と昨今の売り手市場を背景に、地域振興を図るという共通の目的が設定され、利害の異なる採用競合同士が地域コミュニティを形成。地域ぐるみで採用と育成を行い、地域に根差せる場づくりを提供している。
【背景】
(1)人口減少に伴う人材不足。
(2)地方圏から三大都市圏へ人口流出:都市圏と同じような雇用機会の不足が原因で若者が地方から流出。
(3)既存のニーズ:機会があれば地元で働きたいと思っている大学生も6割弱存在。
●中途採用領域:「職場スカウト採用」
配属先の職場長や同僚が採用活動を主導し、入社後のリアルをすり合わせながら採用する傾向が増加!
【概要】
人事が孤軍奮闘するのではなく、配属先の職場長や同僚が採用活動を主導し、普段通りのありのままの職場で、仕事の進め方や習慣、そして働く環境を共有。将来のチームメイトとして、入社後のリアルをすり合わせる採用方法の兆しが見え始めている。
【背景】
(1)人材不足による人材獲得競争の激化:人材が「獲得できなかった」企業は49.9%。
(2)離職率の防止が急務:過去3年と比較し、入社半年以内に離職した社員数が「増えた」企業は21.4%。
●人材派遣領域:「留Biz大学生」
外国人留学生が在学中に企業で就業経験を積み、卒業後のキャリアを形成!
【概要】
大学での学業と両立して、日本の企業文化やビジネスマナーを学びたい留学生が、キャリア形成に必要な経験を獲得するために在学中に企業で派遣社員として働き、活躍し始めている。
【背景】
(1)留学生の増加:2017年留学生は12万人を超え、2015年と比較すると15%増加。
(2)留学生の日本での就職動向:留学生の85%が日本での就職を希望しているが、実際の就職率は36%。
(3)人手不足:企業側は国籍問わず戦力となる人材が欲しい。
●アルバイト・パート領域:「学び場イト」
アルバイト・パートスタッフ向けにも、学習環境を提供する企業が増加!
【概要】
人手不足が深刻化するなか、企業は賃金を上げる以外に、採用や定着に向けたさまざまな工夫を行っている。正社員向けだけではなく、アルバイト・パートスタッフ向けにも学習環境を提供した結果、従業員の定着率アップや採用力の強化、業績向上につながり始めている。
【背景】
(1)人材の定着・育成に対する企業の課題意識:定着状況に対して、70%の企業が満足していないと回答。
(2)就業者が働く目的:金銭以外の働く目的として「自己成長」を挙げる人が増えている。
●美容領域:「サロ友」
同じ地域や共通の趣味を持った人たちが、美容サロンを中心に気軽につながる兆し!
【概要】
人が集まるという「強み」を活かした美容サロンを通じ、同じ地域
や共通の趣味を持った人たちが気軽に集まり、つながる「サロ友」が増加の兆し。
【背景】
(1)美容サロンの競争激化:人口が減る一方、美容所数は増加。
(2)施術以外のサービスの重要性:カスタマーの42%は施術以外の理由で美容サロンのリピートを決定。
(3)つながりたいというカスタマーの高いニーズ:「仕事や家庭以外の人とのつながりを増やしたい」人は63%、そして「共通の趣味を持つ人とは実際に人が集まる場でやりとりしたい」人も68%と高い。
●自動車領域:「もしもCAR電」
移動のためだけじゃなく「もしも」の時にも備えるライフライン(≒電力)としてのクルマ選びが増加の兆し!
【概要】
各地で起きている自然災害時に電力供給源やシェルターとしての「移動していない時のクルマの役割」が注目されている。クルマ選びの基準のひとつとして、ライフラインという備えの意識を持つ購入者が増える。
【背景】
(1)災害増加による購入者の意識変化:1年以内にクルマを購入した人で防災観点を重視した人は5.4%。
(2)技術普及とハイブリッドやEV車などの生産拡大による車体の低コスト化。
(3)2019年の消費税増税によるクルマの買い替え需要(買い替えにより中古車市場の流通も増加)。
●飲食領域:「ポータグルメ」
「利便性」と「満足度」を両立させる“食べ方改革”が加速!
【概要】
ライフスタイルの多様化や社会の変化で「コスパ」に代わって「タイパ(Time Performance)」の重要度が増すなか「利便性」と「満足度」を 両立させる新しい食べ方やメニューが提案され始めた。外食各社がテイクアウト・デリバリーへ参入し、「ポータブル(持ち運びできる)」+「グルメ(おいしい)」=「ポータグルメ」の人気が加速。
【背景】
(1)個人の役割増加による多忙化と労働生産性向上:世の中全体が時間効率のアップを求められている。
(2)中食市場の伸び:2008年から2017年(10年間)の市場規模推移は122.4%と外食市場を上回る。
(3)消費者ニーズの高まり:従来のテイクアウト・デリバリーの代わりに「外食店のテイクアウト・デリバリーを利用したいと思う」が72.4%。
(4)2019年消費税増税:「持ち帰り」は軽減税率対象。外食事業者が中食への参入を強化。
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【本件に関するお問い合わせ先】
https://recruit-holdings.co.jp/support/form/
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