成城大学(東京都世田谷区 学長:戸部 順一)は、10月13日(土)に世田谷区の後援と(公財)中島記念国際交流財団による助成を受け、留学生地域交流事業の一環として「食を通じて学ぼう!世界のダイバーシティ」を開催致しました。
世界では「フードダイバーシティ=食の多様化」が凄まじいスピードで進んでいます。ハラール、ベジタリアン、コーシャ等、宗教・主義・アレルギーを背景とした食の多様性は広がる一方です。
成城大学では多文化共生社会の到来に向けて、地域の皆様の国際・異文化理解を深めていただくため、食というテーマを通して世界の多様性に目を向ける講演会を開催致しました。
10月13日(土)、成城大学3号館003教室において、「食を通じて学ぼう!世界のダイバーシティ」と題したイベントを行いました。これは世田谷区の後援と(公財)中島記念国際交流財団による助成を受け、留学生地域交流事業の一環として開催されたもので、成城大生や交換留学生を含む75名が参加しました。
学生らは6月に浅草で「ハラールツアー」を行い、浅草の飲食店でのムスリムの方への対応について学んでおり、今回は地域の方々も一緒に、食を通しての異文化理解やおもてなしを考える機会として企画されました。
○第一部 講演会
日本国内のハラール情報を世界に発信するポータルサイト「HALAL MEDIA JAPAN」を運営するフードダイバーシティ株式会社の守護彰浩さんからお話をいただきました。守護さんは、今後、2019年のラグビーワールドカップなどをはじめ、ムスリムやヴィーガンのインバウンドが増える状況の中、ハラールやヴィーガン対応の食事はさらに一歩進んだ対応を考えなければならないと話しました。また、グローバルに活躍する人材となるには、「人を知る第一歩が食であり、差分を理解する、受け入れる」ことが重要だと強調しました。
続いて、ヴィーガン向けラーメン「Samurai Ramen」発案者の株式会社Funfairの白澤繁樹さんからお話をいただきました。白澤さんは、「Samurai Ramen」の開発を始めた経緯から、マレーシア・ジョホールバルの店舗で、刺身などの和食を他の食材で「再現」していた話、そこからさらに進んで、今では和食の素晴らしさをあらゆる人へ「伝道」したいと、宗教や慣習を超えて、食べて笑顔になる食事の提供について語ってくださいました。
最後に、マレーシアでのインターンシップに参加した成城大生から、現地での「食」に関する発表があり、現地の方とのコミュニケーションや、販売の現場を見た経験から、「食の多様性に対して、もっと理解を深めるべきだということを肌で感じた」という報告がありました。
○第二部 ハラール料理やヴィーガン料理の試食会
講演でも出てきた「Samurai Ramen」と初お披露目のヴィーガン対応のカレーも振る舞われました。この場には、ヴィーガンの交換留学生や初めてヴィーガン料理を食べる日本人など、食に対してさまざまなバックグラウンドを持つ人が集いました。宗教や慣習を超えて同じものをシェアして食べながら、いろいろな話をする...食のダイバーシティが体現された会となりました。
イベント終了後、参加された地域の方からは「どの宗教の方も安心して食べられる食品を提供するという意義を改めて考えさせられた」「講演の後でハラールやヴィーガン食を実食することにより、実体験として認識をすることができた」との感想をいただきました。また、学生たちは2回にわたり「食」という身近なテーマを通して世界のダイバーシティに触れました。「世界には様々な文化があることがわかり、興味を持った。これから食事に行く際に着目をするポイントが変わりそう」という意見を持つ学生や、浅草ハラールツアーをきっかけにハラール・ヴィーガン対応のレストランでアルバイトを始めた学生がいるなど、国際的な視野が広がる貴重な機会となりました。
<開催概要>
【日 時】 2018年10月13日(土) 14:00~15:30
【会 場】 成城大学 3号館 003教室
【参加費】 無料
【対 象】 世田谷区在住もしくは世田谷区内在学・在勤の方
【第一部】講演会
・「食を通じて学ぼう!世界のダイバーシティ」守護彰浩氏(フードダイバーシティ株式会社代表取締役)
・「日本の食文化を世界へ届ける架け橋」白澤繁樹氏(株式会社Funfair取締役/Samurai Ramen開発責任者)
・「食の多様性についての実態調査」成城大学マレーシア研修生
【第二部】試食会ハラール・ヴィーガン食を試食会
▼本件に関する問い合わせ先
成城学園企画広報部 企画広報課
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TEL:03-3482-1092
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【リリース発信元】 大学プレスセンター
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