日本イーライリリー株式会社(本社:兵庫県神戸市、代表取締役社長:パトリック・ジョンソン、以下「日本イーライリリー」)と鳥居薬品株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:高木 正一郎、以下「鳥居薬品」)は、昨年に引き続き、乾癬の患者さんに向けた視聴者参加型WEBイベント「乾癬WebTV もっと話そう、乾癬のこと 2018(以下、乾癬WebTV)」を、2018年11月2日(金)に開催することを決定しました。
乾癬は、皮膚から少し盛り上がった赤い発疹(紅斑)の上に、銀白色の鱗屑(りんせつ)が付着し、フケのようにポロポロとはがれ落ちるのが典型的な症状で、人目を意識した生活を送られている患者さんが多くいます。また部位に限らず発症し、かゆみや痛みを伴うことも多く、これらの症状は患者さんの生活の質(QOL)に大きく影響します。
さらに、両社が2016年に実施した意識調査*1では、「より効果のある治療を受けたい」と思っているが、生物学的製剤について「知らない/どのようなものか分からない」と答えた中等症・重症患者さんが52%と、治療の選択肢について十分な認知が得られていないことも分かっています。
*1出典:2016年10月25日発表プレスリリース「尋常性乾癬患者を取り巻く医療環境に関する中等症・重症患者と治療医の意識調査結果を発表」
このような背景から、日本イーライリリーと鳥居薬品は、どこにいてもPCやスマートフォンから気軽に参加することができる形態で、皮膚科医からの乾癬治療法についての話や、患者さんと医師のトークセッションなどを生放送でお送りし、乾癬患者さんやご家族の方に乾癬治療について考えていただく視聴者参加型のWEBイベントを昨年から始めました。
また今回は、「乾癬WebTV」のコンテンツが視聴者にとってより価値のあるものにするため、事前調査を実施しています。乾癬にまつわる悩みや思いなどを患者さんにヒアリングし、「乾癬あるある」としてまとめました。聞こえてきたのは、患者さんの毎日の生活における悩み、マンネリ化してしまった治療への不満やあきらめなど、普段あまり言葉にすることはないながら思っていること、患者さんのホンネでした。
●「乾癬あるある」ヒアリング調査結果の一部抜粋
*以下に挙げた例はあくまで抜粋であり内容を強調する趣旨はございません
<乾癬の症状が原因で人目が気になり、日常生活に影響が出ている例>
- 本当は家族や友人と楽しみたいのに、温泉、海水浴、エステ、プールに何十年も行けていません。
- 軟膏の薬を塗るのに毎日1時間近くかかってしまいます。
- 皮膚からポロポロと落ちる鱗屑を掃除するのがとにかく大変で、1日に何回も掃除機をかけています。1日くらい、掃除をしなくてもよい日が欲しいです。
- かゆみがひどくて寝ている間にかいてしまい、朝起きると枕やシーツに血がついていることがあります。
<乾癬が原因で、対人関係に影響している例>
- もう何年も乾癬にかかっていて、初対面の人に乾癬のことを説明するのは面倒に思ってしまいます。
- ぼろぼろ白い皮膚が落ちたのを周囲の人に見られてしまい、距離を置かれてしまったことがあります。友人の家に遊びに行くのも気が引けてしまいますね。
- 災害のニュースを見ていて思うのは、もし自分が被災しても公共のお風呂に入ることは難しいだろうなと。「乾癬は感染しない」ということを、もっと多くの人に知ってもらえたらよいのですが。
「乾癬WebTV」では、皮膚科医による乾癬の原因や治療法に関する講演に加え、上記を含む「乾癬あるある」をまじえながら、患者さんと医師が語るトークセッション(約40分)を実施し、患者さんの生の声をお届けします。また番組放送中、視聴者を対象としたリアルタイムアンケートを実施するほか、視聴者が共感した際にいつでも押せる「あるあるボタン」を画面に設置するなど、視聴者と登壇者、そして視聴者同士がコミュニケーションを図れる施策を用意しています。
日本イーライリリーと鳥居薬品は、「乾癬WebTV」が視聴者の皆さんが自身の治療や希望、医師をはじめとする医療従事者とのコミュニケーションについて考え、アクションを起こすきっかけになればと考えています。両社は今後も、乾癬の患者さんとご家族に寄り添い、治療環境を向上するための情報提供活動を続けてまいります。
本イベントは事前登録制であり、参加を希望の方は下記リンクからの申込みが必要です。
https://ez-entry.jp/WebTV/entry
PCやタブレット、スマートフォンなどのデバイスとインターネット環境があれば、全国どこからでもご参加いただけます。
<視聴者参加型WEBイベント「乾癬WebTV もっと話そう、乾癬のこと 2018」開催概要>
開催日時:
11月2日(金)19:00開始、20:00終了予定
登壇者:
帝京大学医学部皮膚科学講座主任教授 多田 弥生 先生
乾癬治療中の患者さん3名(梅津 努さん、大蔵 由美さん、柴崎 弘之さん)
内容:
1. 乾癬の原因や治療法について(多田先生)
2.「乾癬あるある」トークセッション
※共感した際にいつでも押せる「あるあるボタン」や視聴者を対象としたリアルタイムアンケートも実施します
費用:
参加無料(視聴には通信料がかかります)
参加方法:
下記リンクより事前登録のうえ、ウェブ上で視聴(当日の申込も可)
https://ez-entry.jp/WebTV/entry
※PCやタブレット、スマートフォンなどのデバイスとインターネット環境があれば、全国どこからでもご参加いただけます
告知ページ:
https://kansen-chiryo.net
以上
乾癬について
乾癬は、皮膚に症状が現れる慢性の自己免疫疾患です[1]。これは、免疫システムが皮膚細胞の成長サイクルを加速させるよう間違ったシグナルを送ることによって発症します。乾癬は全世界で約1億2,500万人の人々が罹患しており、その約20%が中等症から重症の尋常性乾癬です[1], [2]。乾癬は体のどの部分にも発症する可能性があり、糖尿病や心疾患など、その他の重篤な疾患と関連します[1]。乾癬で最もよく見られるのは、尋常性乾癬で、銀白色の鱗屑をともなった境界明瞭な盛り上がった紅斑が現れます。
日本イーライリリーでは、乾癬患者さんのための情報サイト「乾癬治療net」を公開し、乾癬の基礎知識や治療方法、患者さんの声を紹介しています。
https://kansen-chiryo.net/
[2] Psoriasis. American Academy of Dermatology website.
https ://www.aad.org/media-resources/stats-and-facts/conditions/psoriasis. Accessed March 1, 2017.
日本イーライリリーについて
日本イーライリリー株式会社は、米国イーライリリー・アンド・カンパニーの日本法人です。人々がより長く、より健康で、充実した生活を実現できるよう、革新的な医薬品の開発・製造・輸入・販売を通じ、がん、糖尿病、筋骨格系疾患、中枢神経系疾患、自己免疫疾患、成長障害、疼痛、などの領域で日本の医療に貢献しています。詳細はウェブサイトをご覧ください。
http://www.lilly.co.jp
鳥居薬品株式会社について
鳥居薬品は、「世界に通用する医薬品を通じて、お客様、株主、社会、社員に対する責任を果たすとともに、人々の健康に貢献する」ことを企業ミッションとし、「腎・透析領域」、「HIV感染症領域」、「アレルゲン領域」、「皮膚疾患領域」を重点領域と位置付けております。
JT(日本たばこ産業株式会社)グループの一員であり、新規化合物の研究開発機能はJTに集中し、製造・販売の各機能は鳥居薬品に統合するという機能分担によりJTと連携しています。また、導入活動についても独自の活動に加え、JTと連携することにより、優れた医薬品の導入を進めています。詳細はウェブサイトをご覧ください。
http://www.torii.co.jp/