大阪工業大学(大阪市旭区)は9月23日、24日に大阪・中之島で、人が往来する環境における移動ロボットの屋外自動走行実験「中之島チャレンジ」を、大阪市立大学、関西大学、株式会社プロアシスト(事務局)と企画・実施し、ロボット工学科のコミュニケーションロボット研究室が参加した。大阪市内の公道で移動ロボットを自動走行させる技術実証実施は今回が初の試み。
「中之島チャレンジ」は、モビリティロボット実験特区・つくば市で毎年開催されている「つくばチャレンジ」の参加実績がある大阪工業大学、大阪市立大学、関西大学と株式会社プロアシスト(事務局)が企画・実施。人が往来する環境における移動ロボットの自動走行技術の開発に役立てることを目的としている。
同研究室は、2輪駆動式のロボット「シリウス」を約2カ月かけて作製し、走行実験に挑戦。初日は、大阪市中央公会堂と大阪府立中之島図書館周囲の歩道約470mの課題コースや走行する際に障害となる段差などをロボットに正確に覚えさせるために、テストランを繰り返した。2日目の本走行ではスムーズなスタートを切ることができたものの、途中、通行人などの影響で一度コースを見失う。しかし、ロボットの上下に搭載した2つのセンサーにより初日にインプットしたコースと自己の位置情報を照らし合わせ、走行を再開。最終的には、約100メートルを走行した後に段差部分を攻略できず、リタイアを宣言した。
リーダーの中野裕也さん(4年)は「学内だけでなく、あらゆることが起こりうる実環境で実証実験を行うことで、これまで見えてこなかった課題が浮き彫りになります。完走はできなかったものの、11月に開催される『つくばチャレンジ』のための良いデータが取れました」と感想を述べた。
【お詫びと訂正】リード文中にネットワーク・ロボット研究室とありましたのは、コミュニケーションロボット研究室の誤りでした。お詫びして訂正します。(2018/10/9 13:50)
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