アリババグループ傘下のBtoCプラットフォームTmall(天猫)は、2018年8月28日に、日中のコンタクトレンズブランド7社とともに、コンタクトレンズの最新トレンドを中国の消費者やバイヤー向けに披露するイベント「瞳の未来」を開催しました。
Tmallが本日開催した「瞳の未来」は、”世界中の素晴らしいブランドやトレンドを中国に取り入れる”というテーマのもとで実施されました。Tmall傘下にある、世界中のトレンド商品を中国に取り入れる『Tmall Discovery』がGIVREやSHO-BI、Candy Magic、Sincereなどの日本のブランド、HYDRON、Bausch & Lomb、4inlook Lensmamといった中国のブランドの計7社と連携し、コンタクトレンズの最新トレンドを中国に披露しました。また会場には、中国からKOLも参加し、その場でライブストリーミングを通じて商品の魅力を中国の消費者に伝えました。
●Tmall マーケティング&ブランドコミュニケーションディレクター 韓雯斐のコメント
「中国の消費者のブランドに対する要望は、価格や製品の基本性能を超えて、いかに消費者の生活を楽しく、健康的にするかにシフトしてきています。Tmallでは、各ブランドがこのようなニーズに対応できるよう、ブランド構築や中国市場進出のサポートをしたいと考えています。中国市場は絶えず変化しており、イノベーションなしには成功できません。」
●Tmall ヘルス&ウェルネス 代表 章澤のコメント
「天猫は中国のコンタクトレンズの主要な販売プラットフォームとして、業界のトレンドをいち早く把握することができます。いまやコンタクトレンズは医療機器から、ファッションのアクセサリーとなっています。日本のカラーコンタクトレンズはグローバルをリードする存在です。我々が日本ブランドとの提携を深めることで、中国消費者のニーズを満たしていきたいと思います。」
近年、中国ではカラーコンタクトの人気が高まっており、Tmallが発表したデータによると、2018年3月から7月におけるTmallでの短期間装用のコンタクトレンズ(ワンデー、2WEEKなど)の購入人数の増加率は、前年同期比約3倍となり、増加速度も長期間装用のコンタクトレンズ(半年、1年用など)と比較してより高い数値を記録しています。GIVREやSHO-BI、Candy Magic、Sincereといった日本のコンタクトブランドをはじめ、コンタクトレンズブランド各社が製品開発と生産に注力し、2018年3月から7月におけるTmallでの短期間装用のコンタクトレンズの商品総数は前年同期比の4倍を超えました。
Tmall 618 Mid-year Shopping Festivalにおいては、中国におけるカラーコンタクトレンズの需要の高まりが顕著に表れ、期間中の度なしカラーコンタクトレンズの発注数はコンタクトレンズ市場全体の30%以上を占めました。
今回のイベントに登壇したSHO-BIの取締役、吉田浩太郎氏は次のようにコメントしています。
「日本におけるワンデーコンタクトレンズは、コンタクトレンズ市場全体のシェア85%を占めますが、中国においては20%程度です。現在中国においても、長期間用コンタクトレンズから短期間用コンタクトレンズへとニーズが変遷してきていることは、新たな成長の可能性を示唆しています。」
同じくイベントに登壇したSincereの代表取締役社長、中村研氏は次のようにコメントしています。
「Sincereは2017年に天猫に出店し、出店後1年で売上が倍増しました。今後も同様の売上増加スピードで事業展開をしていきたいです。」
「瞳の未来」の会場には、アリババグループが推進する、オンラインとオフライン店舗をデジタル技術で融合するニューリテール向けの機器で、AR技術を搭載したデジタルスクリーン「Magic Mirror」も展示されました。衣類とは異なり、カラーコンタクトレンズは試着ができないため、消費者は満足できない商品を購入するリスクが高いですが、「Magic Mirror」を使用することで、カラーコンタクトレンズを装着した際の自身の顔を投影でき、購入前に装着時のイメージが得られます。
2016年の「Global Shopping Festival」(独身の日)に、Tmallで販売されたコンタクトレンズの枚数は2,600万枚でした。これは24時間以内で、プラットフォーム上で最もコンタクトレンズを販売した数字としてギネス世界記録に認定されています。「Magic Mirror」などのニューリテールテクノロジーは、2017年の「Global Shopping Festival」におけるコンタクトレンズの取引額向上に寄与しており、「2017 Global Shopping Festival」開始後2時間20分で、「2016 Global Shopping Festival」のコンタクトレンズの取引総額を突破しました。
Tmallが算出したデータによると、日本の人口は中国の10分の1程度ですが、2017年の日本のコンタクトレンズ市場の取引総額は、中国における取引額の3~5倍を記録しています。中国のコンタクトレンズ市場は依然として成長段階にあり、大きなポテンシャルを持った市場です。
またTmallは中国におけるコンタクトレンズの主要な販売先となっており、Tmallが発表したデータによると、2017年にTmallを通じて販売されたコンタクトレンズの取引額は、中国のコンタクトレンズ市場全体の35%を占めていました。