ギットハブ、アジャイル開発を促進させる新機能Checks APIを発表

ソフトウェア開発における開発プラットフォームを提供するGitHub, Inc.(本社:米国サンフランシスコ、以下ギットハブ)は、サード・パーティCIツールとのより深い連携を実現する新機能「Checks API」のパブリックベータ版 (https://developer.github.com/v3/checks/ ) を公開しました。


2018年1月の1ヵ月間だけで、前年比50%以上となる60万を超えるリポジトリがビルドステータスに関する情報を受信しており、それら情報の内容はより詳細になっています。アジャイル開発を実現するにはビルドステータス情報を把握し、必要なアクションを迅速に取ることが不可欠です。今回公開されたChecks APIを使用することで継続的インテグレーション(CI)、lint、受け入れテストのための高度なツールの構築が可能となり、よりアジャイルな開発を実現します。現時点ではGitHub REST APIに対応していますが、近日中にGraphQLへの対応を予定しています。

新機能:Checks API
従来はインテグレーション実施後にビルドの成功/失敗ステータスだけがGitHubのユーザーインターフェース上に表示されていましたが、Checks APIの導入によりステータスの詳細が表示され、必要に応じてビルドプロセスの再実行もGitHubのユーザーインターフェイス内で完結できるようになりました。



ビルドのステータスはPull Requestにある「 Checks 」タブから確認できます。ステータスの詳細はPull Requestの該当コードの横に表示されるため、失敗となった理由を即座に特定、対処することが可能になります。

Checks APIの詳細 :
https://developer.github.com/changes/2018-05-07-new-checks-api-public-beta/


Checks API対応済みアプリ

GitHubはすでに何社かのパートナーとChecks APIの連携をテストしており、以下3社のアプリについてはすでにChecks APIパブリックベータと連携できること確認済みです。

Microsoft Visual Studio App CenterおよびOutlookとの連携
マイクロソフトは、昨年最多のコミュニティ参加者数を記録したVisual Studio Codeや昨年最も急成長を遂げた言語の1つであるTypeScriptなど、GitHub上に多数のオープンソースプロジェクトをホストしているだけでなく、AzureのMobile CIサービスを始めとするAzureのDevOpsサービスとGitHubのインテグレーションにおいても協業しています。Checks APIのリリースにより、App Center ( https://github.com/marketplace/app-center )を利用しているユーザーに対し、GitHub上でモバイルプロジェクトが検知されるとモバイルCIをセットアップするよう通知できるようになりました。
さらに、コミットごとにビルドを自動化し、クラウド内の実際のデバイスでアプリをテストし、クラッシュおよび分析データを用いて使用状況を監視するなど、一連の作業をGitHubのインターフェイス内で直接確認できるようになりました。


また、今後はAdaptive Cardsを利用しGitHubとMicrosoft Outlookも統合する予定です。これにより、Outlookの受信ボックスから直接Issueへコメントしたり、Pull Requestをマージできるようになります。


Travis CIとの連携
クラウドサービスとして提供するCIサービスにおいて世界トップレベルのプロバイダであるTravis CIは、7年以上にわたりオープンソースおよびプライベートプロジェクトのビルドとテストを支援しています。同社は先日GitHub Appsの対応を済ませ、プロジェクトのブランチおよびPull Requestのビルド結果をチーム内で共有するツールとして、Checks APIを採用しました。これにより、ビルドのステージ、ジョブおよびそれらの結果、そして各々に関連付けられている設定も含め、プロジェクトの運用の全体像をGitHubから直接把握できます。また、Checks APIのUIからビルドを再実行することも可能です。

Travis CIとChecks APIの連携についての詳細:
https://blog.travis-ci.com/2018-05-07-announcing-support-for-github-checks-api-on-travis-ci-com

CircleCIのインテグレーション
CircleCIからGitHubプロジェクトをフォローすると、CircleCIの自動生成のビルドとテスト手順、シンプルな拡張性により、最初のビルドを瞬時にセットアップが可能です。余計なメンテナンスを不要とすることで、テストおよび開発サイクルのスピードを向上させます。CircleCIとChecks APIの連携は現在開発中です。
GitHubという開発プラットフォームの活用とその最大化を目指し、シームレスに機能する強力なツールとしての構築を目指し、今後も新たな機能の開発を予定しています。アプリケーションのオープンなエコシステムへの容易なアクセスを実現することで、迅速かつ柔軟性の高いワークフローを創造し、最も重要な業務に集中できる環境作りを支援してきます。

【ギットハブについて】https://github.co.jp
GitHubは世界で2,700万人にのぼる開発者および180万の組織に利用される開発プラットフォームです。プログラミング環境にオープンな会話と協調を重んじるコミュニケーションによって、コラボレーションを促進する開発環境を提供しています。これらの開発を実現するワークフローで必要となるコードレビュー、プロジェクトおよびチームマネージメント、ソーシャルコーディング、ドキュメント管理などに、これまで以上の効率性と透明性をもたらし、より高速かつ品質の高いソフトウェア開発を支援しています。
GitHubは多様なユースケースに適した開発プラットフォームを用意しており、オープンソースプロジェクトから企業における機密性の高いソフトウェア開発までに対応できます。無料で利用できるパブリックリポジトリはオープンソースプロジェクトにて多く利用されていますが、プライベートリポジトリが利用できる有償サービス、GitHub EnterpriseやBusiness on GitHub.comなども提供しています。
2008年に米国サンフランシスコで創業したGitHub, Inc.は、初の海外支社として、2015年に日本支社を開設しました。
本件に関するお問合わせ先
【お問合せ先】
製品に関して ギットハブ・ジャパン 営業およびサポート窓口 Email: jp-sales@github.com
本件に関して ギットハブ・ジャパンPR事務局(旭エージェンシー内)
Email: GitHubJapan_pr@asahi-ag.co.jp / Tel: 03-5574-7890
担当: 牟田/西田/高木

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組織名
GitHub Japan
ホームページ
https://github.co.jp/
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