公益財団法人 日本英語検定協会(理事長:松川孝一、所在地:東京都新宿区、以下、「英検協会」)は、このほど、ビジネスで求められる実践的な英語力を測定する、対面型スピーキングテスト「GCAS(ジーキャス)※」を開発いたしました。GCASは、従来の英語スピーキング力の測定に加え、ビジネスで求められる発表力や分析力、交渉力を実践的英語力として測定する全く新しいビジネス向け英語スピーキングテストであり、その詳細につきましては、以下をご高覧いただきますようお願い申し上げます。
なお対象受験者につきましては、当面は企業の人事・研修部門などを通じた団体での受験申込とし、社員の英語でのビジネスコミュニケーション力の把握をはじめ、昇進・昇格、海外転勤・海外赴任等の評価指標として、幅広くご活用いただきたいと願っています。受験料は対象受験者1名につき6,900円(消費税込)です。
※GCAS:Global Communication Assessmentの略。世界で通用するコミュニケーション力を測るテストとしての思いを込めました。
【開発背景】
本来ビジネスパーソンに必要な英語スピーキング力とは何か・・・。複数の企業様から、それは海外のビジネスパーソンと渡り合い、最終的に自社(自身)が優位に立てる状況を作り出せる実践的な英語力だという声を伺いました。英検協会としても、グローバルビジネスに必要な英語力とは、いかに相手の考えや主張を自社(自身)に優位に変えさせられるか、つまり、“ビジネスを動かす英語力”であるとの結論に至りました。たとえ語彙力があって正しい英語を話していても、発表力や分析力、交渉力といったビジネススキルが備わっていないとビジネスで優位に立つことはできません。
したがって、本来のグローバルビジネスで求められる英語力を測定するテストとは、「表現の幅」「正確さ」「流暢さ」といった、英語スピーキング力(English Language Skills [ELS])の測定だけにとどまらず、実際のビジネス現場で求められる発表力や分析力、交渉力といったビジネススキル(Business Performance Skills [BPS])も測定し、これらのスキルを総合的に評価するテストであるべきと英検協会では考えました。
こうした新しい考えのもと、 “ビジネスを動かす英語力”を測定するスピーキングテストの開発の必要性を見出し、このたびのGCASのリリースと相成りました。
【GCASの特徴】
1.ビジネスで求められる実践的英語力の測定
GCASでは、ビジネスの場での上司への説明等のケーススタディを題材にし、英語スピーキング力(English Language Skills[ELS])とビジネススキル(Business Performance Skills[BPS])という2つの観点から、実際のビジネス現場に即した英語力を評価します。
プレスリリース末頁にサンプル問題を掲載しましたので、下記URLからそちらも併せてご参照願います。
http://www.eiken.or.jp/gcas/news/pdf/20171117_pressrelease_gcaslaunch.pdf
2.対面型による、ビジネス現場に近い臨場感での英語のやり取り
GCASの試験方式は、面接官との一対一の対面型スピーキング試験です。目の前にいる面接官に対して適切な英語表現でプレゼンテーションを行い、与えられた課題にベストの対応をしていく試験方法は、グローバルビジネスの現場で要求される英語力を測るのに適しています。
対面型で試験を実施することにより、オンラインの試験とは異なるビジネスの交渉現場に近い臨場感のあるシチュエーションにて、相手の反応を見ながら表現を変えることや、相手の反論に対する対応力を測定します。
3.国際基準規格CEFRに基づく評価と自分の強み・弱みがわかるフィードバック
GCASは、言語能力を評価するグローバルスタンダードであるCEFR (Common European Framework of Reference for Languages: Learning, teaching, assessment)に基づき評価を行います。CEFRは、欧米の大学における基準となっているほか、商社をはじめとする日本企業の多くで、昇進・昇格基準や、海外赴任・海外留学などの基準として広く活用されているものであり、GCASを受験いただくことにより、グローバルに通じる評価を得ることができます。またGCASでは、ビジネスパーソンが、実践的な英語力を身につけるための手助けとして、詳細な Score Report を提供いたします。Score Report において、BPS、ELSのスコアに加えて、観点別、設問別のCEFRレベルについてもご提供いたします。これにより、自分の弱点が、基礎的な英語スピーキング力なのか、英語での発表力、分析力、交渉力なのかといったことを知ることができます。
(スコアレポートイメージ画像)
英検協会としましては、既にグローバルでビジネスを展開されている企業様はもちろんのこと、今後のグローバル展開を標榜される企業様にGCASをご活用いただくことで、グローバルビジネスの成功の一翼を担う精鋭の発掘・育成につなげていただき、さらに我が国の一貫した英語学習の一途に、将来一人でも多くの人材がグローバルでご活躍されることを願っています。
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【本件の問い合わせ先】
公益財団法人 日本英語検定協会 広報担当
TEL:03-3266-6840 FAX:03-3266-6570
E-mail : kouhou21@eiken.or.jp