SAS Institute Japan、ライフサイエンス製品「JMP(R) Clinical」の新バージョンを提供開始

~臨床試験データからの発見をより簡潔かつ包括的に~

SAS Institute Japan株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:吉田 仁志、以下:SAS)は、医薬品開発などのライフサイエンス分野における視覚的なデータ探索と分析のためのソフトウェアの最新バージョン、「JMP(R) Clinical 4」の国内での販売を9月より開始したことを発表しました。JMP Clinicalは、デスクトップ版データ分析ソフトウェア「JMP(R)」の動的なグラフ機能と、ビジネス・アナリティクスのリーダーであるSASの強力な統計解析テクノロジーの強みを組み合わせ、長年にわたり蓄積された臨床試験の知見や経験を集約したソフトウェアです。臨床試験中の安全性審査の視覚化と効率化により、医薬品開発のプロセス短縮化を支援します。

JMP Clinical 4は、医学審査官との協力により設計されています。直観的なワークフロー、テンプレート、レポート作成ツールを備え、統計の知識やプログラミング経験のない臨床医であっても、臨床試験で得られた安全性データや有効性データの分析をより簡単に行うことが可能です。

JMP Clinicalによって、シンプルなインターフェースを通じて、アドホックなレビューや安全性ワークフローなどを、電子メールや共有フォルダ、臨床データのリポジトリを介して共有できるため、臨床医と生物統計の専門家の共同作業が円滑に推進されます。

また、さまざまな設定が可能な患者プロファイルやナラティブを生成できるため、FDA(米国食品医薬品局)に提出する治験総括報告書の作成期間を短縮でき、医学審査官やメディカルライターにとっても有効なツールです。

JMP Clinical 4は、臨床試験での安全性や有効性のレビューに関するCDISC(SDTM、SEND)すべてのドメインをサポートします。Applied Clinical Intelligence社の副社長兼CIOであるMark William氏は、JMP Clinicalの特徴である無駄のない効率化されたユーザーインターフェースとダイナミックなグラフィックを評価しています。「膨大な統計データのテーブルでは、外れ値は見失われがちです。JMPは、安全性データで見逃してはならない外れ値の発見を容易にします。JMP Clinicalは、私たちが臨床データ標準の世界に踏み出すことを後押ししてくれるのです」。

JMP Clinical 4について、東京大学大学院医学系研究科、臨床試験データ管理学講座 特任助教 大津洋氏は次のように語っています。「JMP Clinical 4の特徴は、JMPのデータを可視化させる強みを生かしつつ、CDISC/SDTMなどのデータが容易に分析できる点でしょう。特に安全性データに関しては、行政当局のレビュアーのみならず、開発担当者・メディカルライター・医学研究者が直接、プログラムなしで多くの機能を使えることが期待できます。JMP Clinical 4は、さらにCDISC標準群以外の疫学データの解析も拡張し始めています。標準化が進む環境下で、安全性をはじめとした臨床データに対し、より深い考察を行う我々の助けになるでしょう」。

JMP Clinical 4の新機能
・インタラクティブなレポートを1つのレビューパッケージに容易にまとめることが可能になり、そのため臨床医と生物統計学者の共同作業が容易。電子メールや共有フォルダ、SAS Drug Developmentも含めた臨床データリポジトリを使用してアドホックなレビューや安全性ワークフロー、その他のレポートを共有可能。
・カスタマイズした患者プロファイルのテンプレートを作成、保存できるため、特定の治療分野において臨床的に関連のあるデータを適切な形式で表示可能。
・各被験者についてより詳細な患者ナラティブを作成できるようになり、臨床検査値や、その他の所見をイベントドリブンな形式で表示可能。
・医学審査官との共同作業で設計されたサマリーダッシュボードでは、進行中の試験データのレビューがワンクリックで可能。有害事象、併用薬、所見やバイタルサインを、カスタマイズした患者プロファイルやナラティブにドリルダウンできる。
・CDISC SDTMやSENDデータの全てのドメインをサポート。

JMP Clinical 4は、年間ライセンス形式で提供しています。価格やご契約方法等の詳細については、SAS Institute Japan株式会社 JMPジャパン事業部までお問い合わせください。

JMP Clinical 4 のシステム必要条件
・Windows
OS:
Windows XP Professional
64-Bit版 Windows XP(Service Pack 2以降)
32-Bit版Windows Vista (Home Basic、Home Premiumエディションを除く)
64-Bit版Windows Vista (Enterprise, BusinessまたはUltimateエディション)
32-Bit 版Windows 7 (Enterprise, ProfessionalまたはUltimateエディション)
64-Bit版 Windows 7 (Enterprise, ProfessionalまたはUltimateエディション)
CPU: Pentium 4以降、最低1.86GHz以上を推奨
RAM: 2 GB以上(3 GB以上を推奨)
ドライブ領域: 最低10 GBの空き領域(15GB以上を推奨)
ブラウザ: Microsoft Internet Explorer 6以降

<JMP について>
JMPは、対話的にマウスでメニューから項目を選び、出力される統計量と共に表示されるグラフとテーブルから、視覚的にデータのパターンを発見したり、外れ値を識別したり、モデルをあてはめたりできます。ユーザーが指定する変数の尺度や役割に基づいて自動的に適切な分析手法が選択、実行されます。このように対話的に試行錯誤し、データから結論を導き出すように設計されていることから「探索的データ分析ソフトウェア」と呼ばれています。
JMPは、1989年に米国で販売が開始されて以来、主に企業の製品企画開発部門や品質管理部門、データ分析担当者や医師、大学および公共の教育、研究機関などにおいて統計学のリファレンス的ソフトウェアとして利用されてきました。
日本では1990年に販売が開始されて以来、主に製造業の品質管理やデータ分析を行う部門や、医師、大学および公共の教育、研究機関のユーザーに支持され、毎年2桁の伸びでユーザー数を増やしてきました。2001年以降、JMPの日本語版を市場に投入し、より多くの日本のユーザーに提供できるよう努めています。( http://www.jmp.com/japan/

<SAS Institute Inc.について>
SASは、ビジネス・アナリティクス・ソフトウェアとサービスのリーディング・カンパニーであり、ビジネス・インテリジェンス市場においても最大の独立系ベンダーです。SASは、高度な分析と将来予測を実現するフレームワークにもとづき、顧客企業の60,000以上のサイトに革新的なソリューションを提供しています。複雑な経営課題を解決するビジネス・ソリューションによって迅速で正確な意思決定を実現することで、顧客のパフォーマンス向上と価値の創出を支援します。1976年の設立以来、「The Power to Know(R)(知る力)」を世界各地の顧客に提供し続けています。本社:米国ノースカロライナ州キャリー、社員数:Worldwide約1万2千名、日本法人約210名(http://www.sas.com/

*SASとその他の製品は米国とその他の国における米国SAS Institute Inc.の商標または登録商標です。その他の会社名ならびに製品名は、各社の商標または登録商標です。

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この企業の情報

組織名
SAS Institute Japan株式会社
ホームページ
http://www.sas.com/jp
代表者
手島 主税
資本金
10,000 万円
上場
非上場
所在地
〒106-6111 東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズ森タワー 11F
連絡先
03-6434-3000

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