東日本国際大学(福島県いわき市)は1月11日(水)に、APキックオフ・シンポジウム「学習者中心の評価文化を醸成する――ICEモデルの現在」を開催。第1部は東北大学大森不二雄教授らによる基調講演。第2部は実例研究として5名の教育関係者による発表を行う。参加無料(情報交換会は1,500円)。要事前申し込み。
<概要>
日本の大学においても、質保証についての要請が強くなっている。他方で、学士力答申を始めとした各種答申・提言に見られるようなコンピテンシー群の育成が求められており、その実現の前提とされる学習者中心の教育への動きは、次期学習指導要領に見られるように大学以前の教育と一体となったものとして描かれつつある。このことは、大学教育再生加速プログラム(AP)の五つのテーマが平成28年度に高大接続改革推進事業の名前で統合されたことにも見られる。
そうした中でカナダのクィーンズ大学のSue Fostaty Young博士らが練り上げてきたICEモデルは、彼女の前回の2014年の来日以降、日本においても、大学での各種領域だけでなく、広島県をはじめてとして、中等教育においても中核に据えられるケースが増え、多くの場所と分野で、学修目標=評価の基準を学生と共有しつつ生涯学習し続ける学習者を育てるために活用が進んでいる。このことは、また、ICEモデルが高大連携においても大きな鍵となる可能性があることを示している。
以上の状況を背景として、本シンポジウムでは、二年ぶりに来日するSue Fostaty Young博士を中心とし、日欧比較を通して教育課程における評価文化の位置付けを行いつつ、日本における各分野でのICEモデル活用の状況の報告を通じて、学習者中心の教育と評価文化を醸成するICEモデルの現状と可能性を総括することを目指したい。
■第一部 基調講演(14:05~15:25)
「近年の『教育の質保証』の動向をめぐって(仮)」
大森不二雄(東北大学 高度教養教育・学生支援機構教授)
「学生の学びを向上させる評価とカリキュラム・マネジメント:ICEモデルについて」
Sue Fostaty Young(クィーンズ大学 教授・学習センター)
■第二部 実例研究(15:35~17:05)
「日本におけるICEモデルの展開」
土持ゲーリー法一(帝京大学 高等教育開発センター長)
「広島県の高校におけるICEモデルの展開について」
柞磨昭孝(広島県立祇園北高等学校 校長)
「看護学教育におけるICEモデル」
佐々木秀美(広島文化学園大学看護学研究科 教授・副学長)
「保健師教育におけるICEモデルを用いた演習」
原田静香(順天堂大学医療看護学部 准教授)
「コンピテンシー育成を評価に埋め込む」
関沢和泉(東日本国際大学 教育改革推進室長)
■第三部 質疑応答・総合討論(17:05~17:30)
情報交換会(18:00~19:30) 参加費 1,500円
▼お問い合わせ
東日本国際大学 総合企画部
TEL: 0246-85-0232
FAX: 0246-85-0231
E-mail: ap@m.tonichi-kokusai-u.ac.jp
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