2016年11月12日(土)、13日(日)の両日、帝京平成大学 中野キャンパスにて中野区医師会と帝京平成大学による「オレンジバルーンフェスタin中野」が開催された。中野地域でがん医療を支える医師、歯科医師、看護師、薬剤師、またケアマネジャー等の医療・介護関係者らと帝京平成大学の学生や教職員が一堂に会し、地域の住民に対するがん医療や緩和ケアに対する理解の向上を目的に啓発・普及活動を行った。
オレンジバルーンフェスタとは、地域の住民に対するがん医療や緩和ケアに対する理解の向上を目的とした啓発・普及活動のことである。
第3回目を迎えたこの「オレンジバルーンフェスタin中野」であるが、地域でがん医療を支える医師、歯科医師、看護師、薬剤師、またケアマネジャー等の医療・介護関係者らと帝京平成大学の学生や教職員が一堂に会し、約5か月間の準備期間を経て、今年も開催に至った。
11月12日(土)には、NPO法人がんノート代表理事 岸田徹氏と東京女子医大病院 林和彦教授による「若きサバイバーの本音を聞く」をテーマに特別セミナーを行った。がんノートとは「がん経験者の情報を今、闘病中のあなたへ」をコンセプトにがん経験者によるインタビュー情報番組であり、当日のプログラムも公式動画配信サイト ニコニコチャンネル「がんノート」にて配信された。また、13日(日)の学生ポスターセッションでは、中野区の訪問診療や訪問看護、また保険薬局や地域包括支援センターなどに学生が実際に赴き、そこで地域医療を体験した内容をポスターにまとめて発表を行った。初年度は3演題、昨年は8演題、そして本年は13演題と自主的に地域医療体験に参加する学生が増えてきていることが特に印象的である。
「オレンジバルーンフェスタin中野」は、地域の医療者や介護者による街ぐるみの学生教育であり、まさに本学の精神の基となる「実学の精神」を醸成する機会として不可欠なものとなりつつある。
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