日本経済大学の赤瀬朋秀経営学部長が著した『あと10年 正念場の保険薬局~「思考と志向」転換のすすめ~』が、このたび薬事日報から刊行された。経営学の専門家である赤瀬学部長は、薬剤師として大学病院薬剤部に11年勤務した経験を持ち、マーケティングやマネジメントのプロの立場から、保険薬局を取り巻く競争環境を分析し、今後の戦略やあり方について言及している。保険薬局の戦略や経営に関して、これまで薬学領域から出版されたものはあったが、経営学の視点で出版されたのは初めて。四六判・134頁、本体1,500円(消費税等別)。
■出版社からの紹介文
(薬事日報 ホームページ
http://www.yakuji.co.jp/entry52468.html より)
薬剤師でありながらMBAを取得している著者・赤瀬朋秀氏は、本書のなかで薬剤師経験を背景にしつつ、「マーケティング」や「マネジメント」のプロならではの冷静かつ独自の視点で、医薬分業バッシングの裏側、2016年度改正の意図・意味、地域包括ケアシステムの真の姿を解析。
そして、薬局従事の薬剤師自らが地域ニーズと薬局の課題・位置づけ(価値)をリサーチし、マーケティング、つまり事業展開の仕組み創りにまで落とし込んでいく重要性を訴える。
さらにそのために必要なスキルの一端をも詳らかにする。また、時代の先を見据えた関連職種・機関との新たな関係構築等々、いわば新しい“パラダイム”を提言する。
「モノからヒトへ」――いま保険薬局に必要なマネジメントや戦略ツールを探る!
○目 次
はじめに
第1章 薬局をめぐる外部環境の変化~仕組まれた医薬分業・薬局バッシング~
1. 医薬分業に対する逆風はどこから吹いたのか!?
2. 規制改革会議の議論を振り返る
3. 業界を知らない人間が作った的外れなストーリー
第2章 2016年度診療報酬・調剤報酬改定のポイント
1. 保険薬局の正念場、これがラストチャンス!?
2. 「モノからヒトへ」が明確に
3. 保険薬局は病院薬剤師から学べ
4. かかりつけ薬剤師の課題~同意取得は在宅で~
第3章 地域包括ケアシステムとかかりつけ薬剤師の将来
1. 地域包括ケアシステムの本質
2. 医療の単位が「地域」になる意味
3. 「点数を取る」から「患者・地域のために」へ
4. 次なる方向性と新たな薬局像を探る
5. ポイントは多機能化~「予備軍ケア」が大切~
6. 地域に根ざした棲み分けと連携
第4章 健康サポート薬局~2025年を目指して~
1. 薬局は医療消費者を適切に選別せよ
2. 薬局薬剤師に望まれるマネジメント能力と経営学的思考
3. 健康サポート薬局だけが選択肢ではない
4. 薬局経営に必要な戦略とマネジメント
おわりに~保険薬局に送るエール~
■著者略歴
赤瀬朋秀(あかせ・ともひで)
日本経済大学 経営学部長/大学院教授・薬剤師。
1989年日本大学理工学部薬学科卒業後、慶應義塾大学病院での研修生を経て北里大学病院薬剤部に11年勤務。その後大学院に進学し経営学を学ぶ。2003年、日本大学大学院グローバル・ビジネス研究科にてMBA取得。MBA取得後に9年間にわたって薬剤部門の管理や病院経営に携わり、2012年4月より日本経済大学大学院教授を務める。2016年4月より現職。
【著 者】 赤瀬 朋秀
【判型・頁】 四六判・134頁
【定 価】 本体1,500円(消費税等別)
ISBN978-4-8408-1366-2 C3047
▼本件に関する問い合わせ先
日本経済大学 経営学部長 赤瀬朋秀
〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町25-17
電話: 03-3463-4112
【リリース発信元】 大学プレスセンター
http://www.u-presscenter.jp/