昭和大学横浜市北部病院消化器センター 世界初の人工知能を応用した内視鏡自動診断システムに関する論文がアメリカ消化器病学会の学会誌に掲載

昭和大学横浜市北部病院消化器センターの三澤将史助教が投稿した論文が、アメリカ消化器病学会(AGA)の学会誌である「Gastroenterology」2016年6月号に掲載された。人工知能技術を応用した超拡大内視鏡の自動診断システムに関する論文で、名古屋大学大学院情報科学研究科の森健策研究室とサイバネットシステム株式会社との共同研究。内視鏡の自動診断システムはこれまで夢の技術と考えられていたが、急速な人工知能技術の進歩とともに実現可能なものになりつつある。


 昭和大学横浜市北部病院消化器センターは、国際内視鏡センターを併設し、消化器診療の専門施設として内外から高い評価を受けている。WEO(世界消化器内視鏡学会:World Endoscopy Organization)からも国際的優良施設「WEO Centers of Excellence」として認定されており、世界で厳選された16施設のうち、日本では唯一の施設である。

 同センターでは、臨床研究や学術発表も多数行っており、大腸腫瘍NBI拡大観察や電気誘導型カプセル内視鏡の臨床試験、鏡視下大腸切除術—Reduced Port Surgeryなど、世界で注目されている研究が進んでいる。

 今回の論文は、人工知能技術を応用し、超拡大内視鏡を用いて大腸内の病変を自動診断するシステムについてのもの。工藤進英センター長率いる消化器センターでは、このシステムが世界中の内視鏡医に使用され、正確な診断をもたらすことで患者さんに最適な治療法を提供できるようになることを目標に研究を続けている。

※「Gastroenterology」はインパクトファクター(文献引用影響率)が18.187と消化器分野で最も高く、非常に権威ある雑誌。

【論文名】
 “Characterization of Colorectal Lesions Using a Computer-Aided Diagnostic System for Narrow-Band Imaging Endocytoscopy”
 Gastroenterology 2016; 150:1531-1532 Volume 150 Number 7 June 2016
 Misawa M, Kudo SE, Mori Y et al.
・和訳:
 「超拡大内視鏡を用いたコンピューター支援による大腸病変の診断」
 三澤将史、工藤進英、森 悠一 ほか

●昭和大学横浜市北部病院消化器センターHP
 http://showa-ddc.com/

▼本件に関する問い合わせ先
 学校法人昭和大学 総務部 総務課(広報担当)
 TEL: 03-3784-8059

【リリース発信元】 大学プレスセンター http://www.u-presscenter.jp/

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