千葉工業大学惑星探査研究センター(PERC)は、宇宙生命・宇宙経済研究所(ISPA)とモンゴル工業技術大学(IET)らと共同で、モンゴル・ウブルハンガイ県アルバイヘール郊外の平原にて、宇宙より飛来する「宇宙塵」採集を目的とした予備実験として、6月10日早朝、成層圏バルーン放球実験を実施、成功した。
千葉工業大学惑星探査研究センター(PERC)は、一般社団法人宇宙生命・宇宙経済研究所(ISPA)と大学間交流協定校であるモンゴル工業技術大学(IET)らと共同で、モンゴルの首都ウランバートルから南西に約400km離れたウブルハンガイ県アルバイヘール郊外の平原にて、宇宙より飛来する「宇宙塵」採集を目的とした予備実験として、6月10日早朝、成層圏バルーン放球実験を実施した。
バルーンは放球後、成層圏まで上昇し、予定より高い高度40kmで破裂、パラシュートによる緩降下後、放球地点より南東約70kmの地点に着地した。分析の結果、成層圏での3hPa以下の絶対気圧計測にも成功した。
本実験は大学間交流協定の下にモンゴル工業技術大学と実施する初めての共同実験であったが、本実験を通じて関係機関と綿密に調整を進めたことで、これまでモンゴル国内で実施が困難だった恒久的な成層圏バルーン放球実験の道を切り拓くことができた。
本実験の成果を元に、今後もモンゴル国内関連機関ならびにモンゴル工業技術大学との連携を深め、継続的かつ多頻度の成層圏バルーン放球実験を実施することにより、宇宙塵の謎の解明に迫る。
▼本件に関する問い合わせ先
前田 恵介 (マエダ ケイスケ)
千葉工業大学 惑星探査研究センター 研究員
〒275-0016 千葉県習志野市津田沼2-17-1
TEL: 047-478-4734(直通)/047-478-0320(事務)
FAX: 047-478-0372
【お詫びと訂正】 本文記事中『成層圏での30hPa以下』とあったのは『3hPa以下』の誤りでした。ここにお詫びして訂正いたします。(大学通信 2016/06/29 12:05)
【リリース発信元】 大学プレスセンター
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