世界の医療団の国際ネットワーク、難民受け入れ危機に関する共同声明を発表

2016年4月14日、アテネ---世界の医療団ネットワークから8カ国の代表がギリシャ・テッサロニキに集結し、国境の閉鎖以降、難民・移民の移動が足止めされ一層の深刻さをます人道危機に対して、世界の医療団ギリシャと強く連帯を図っていくことを改めて表明しました。
世界の医療団ネットワークはシリア、パキスタン、ヨルダンから、スウェーデンまで続く難民・移民の全行程において活動を展開しています。

難民・移民への連帯を求めた市民の声は、非常に残念ながら、各国の政策決定者に聞き入れられることはありませんでした。欧州全域で難民・移民を受け入れる案が同意に至らなかったばかりか、真っ向から反する案が採択されたのです。選択の自由と基本的人権を踏みにじるEUとトルコ間でなされた合意です。

EU-トルコ間の合意がなされた後、数々の難民支援センターが閉鎖されましたが、世界の医療団はこれに遺憾の意を示すと共に、今後も医療支援を継続することを決定しました。付き添いのない単身の未成年を特に対象とし、彼らのおかれた状況を証言し続けます。また、保護ではなく、排外することに対しても強く反対します。

世界の医療団理事長代表団は、イドメニで活動する世界の医療団の支援チームと難民の患者と話し合いを行った結果、以下の点について強く訴えます。

- 確認されている難民のうち約40%が子どもという満足な新たな状況に直面している。子どもたちは、衛生設備、学校、予防接種キャンペーンなどがない、生育に全く適さない環境下で生活を送っている。

- 今、難民キャンプでは、軍のヘリコプターや飛行機が大騒音をたてながら、人々の頭上を低空飛行している。子どもたちは逃れてきた祖国での悪夢に引き戻される。新たな暴力に直面しながらも、今日も人々は生き延びている。恐怖、涙、そしてよみがえるトラウマ。一体なんのために?威嚇か?

- 難民キャンプで最も犠牲になるのは、子どもたち、妊婦、障がいや精神障がいを抱えた人々など様々な弱者である。国際的な水準に見合った衛生設備、食料、生活環境、予防接種に関する方針、そしてのまた別の暴力の危険にさらされる女性を保護するスペースの確保など、早急な対応が必要とされている。

- 私たちは、危険な国から欧州諸国への移動が安全かつ合法となること、人道的な受け入れ体制(特に子どもに対し)が整備されることを求めます。難民・移民は私たち皆の前にある共有の未来の構成員である。

- 難民・移民の安全と連帯をベースにした政治的対応に改めることを要求します。


テッサロニキに集結した世界の医療団事務局:
ベルギー、ドイツ、スイス、オランダ、イギリス、フランス、ポルトガル、スペイン


お問い合わせ先:
特定非営利活動法人 メドゥサン・デュ・モンド・ジャポン(認定NPO法人)
TEL: 03-3585-6436
FAX: 03-3560-8073
Email: communications@mdm.or.jp

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組織名
世界の医療団
ホームページ
http://www.mdm.or.jp/
代表者
オスタン ガエル
上場
非上場
所在地
〒106-0044 東京都港区東麻布2-6-10麻布善波ビル2F
連絡先
03-3585-6436

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