本資料は、米バクスターインターナショナルインクが2012年4月19日(米国現地時間)に発表しました2012年第1四半期の業績発表を日本語に翻訳再編集し、皆さまのご参考に供するものです。本資料の正式言語は英語であり、その内容およびその解釈については英語が優先します。詳細は
http://www.baxter.com をご参照ください。
2012年4月19日、イリノイ州ディアフィールド発
バクスターインターナショナルインク(NYSE: BAX)は、2012年第1四半期の業績を発表しました。当期は、見通しを上回る収益と1株当たり利益を達成しました。
2012年第1四半期の純利益は前年同期の5億7,000万ドルから3%増加し5億8,800万ドル、1希薄株当たり利益は同0.98ドルから6%増加し1.04ドルとなりました。この結果には、昨今の事業開発コストおよび調整にともなう特別項目による税引後純利益1,900万ドル(1希薄株当たり0.03ドル)が含まれています。具体的には、バイオシミラーの開発および製品化を目的としたモメンタ・ファーマシューティカルズ・インク(Momenta Pharmaceuticals, Inc.)への前払いにかかわる税引後費用3,400万ドル(1希薄株当たり0.06ドル)を計上しましたが、2011年中のプリズム・ファーマシューティカルズ・インク(Prism Pharmaceuticals, Inc.)の買収にかかわる予測されたマイルストーン払いの調整にともなう増益5,300万ドル(1希薄株当たり0.09ドル)により、補って余りあるものとなりました。
特別項目を除く調整後の純利益は5億6,900万ドル、1希薄株当たり利益は1.01ドルでした。これは、見通しの0.98~1.00ドルを上回る結果となりました。
当期の世界売上も見通しを上回り、前年同期の33億ドルから3%増加し34億ドルとなりました。為替の影響を除外した場合の売上成長率は4%でした。米国内の売上は3%増の15億ドル、米国外の売上は同じく3%増(為替の影響を除外した場合5%増)の19億ドルでした。
バイオサイエンス事業の売上は、前年同期から4%(為替の影響を除外した場合5%)増加し15億ドルとなりました。米国内における血友病A治療用の「アドベイト」(プラズマ/アルブミンフリー製法による遺伝子組換え型血液凝固第VIII因子製剤)の強い需要や、免疫不全症治療用の「GAMMAGARD LIQUID」(静注用人免疫グロブリン)が業績を牽引しました。また、第1四半期中に買収が完了したシノヴィス・ライフ・テクノロジーズ・インク(Synovis Life Technologies, Inc.)の利益および特殊な血漿たん白製剤とワクチンも業績に貢献しました。
メディカルプロダクト事業の売上は、為替の影響は受けず、前年同期から3%増加し19億ドルとなりました。麻酔製品、特定の注射剤、栄養製品が業績に寄与しました。
バクスターは引き続き、研究開発への投資を通してパイプラインを拡充するとともに、さらなる成長に向け事業開発の機会を追求しました。第1四半期中には以下を含むさまざまな成果をあげました。
◎バイオサージェリー領域を拡充するため、シノヴィス・ライフ・テクノロジーズ・インク(Synovis Life Technologies, Inc.)を買収しました。シノヴィス社のポートフォリオには、軟部組織の修復やさまざまな外科的治療におけるマイクロサージェリーに使用する生物学的製品や医療機器があります。
◎バイオシミラーの開発および製品化に関するモメンタ・ファーマシューティカルズ・インク(Momenta Pharmaceuticals, Inc.)との提携について、ハート・スコット・ロディノ反トラスト改正法に基づく届出が承認されました。この提携において、バクスターは臨床開発および生物製剤の製造にかかわる専門技術、無菌注射剤におけるリーダーシップ、グローバルな販売力を活用し、モメンタ社は高分解度分析、特性評価、製品およびプロセス開発の専門性を提供します。
◎第II相試験の良好な結果を受け、慢性心筋虚血(CMI)患者の運動能力の改善を目的とした、成人患者の自家CD34陽性造血幹細胞による治療の有効性と安全性を評価する第III相臨床試験を開始しました。米国の50施設において、約450人の被験者を登録します。慢性心筋虚血は、冠動脈疾患の中でもっとも重症な疾患のひとつであり、長期的な心筋障害と身体的な障害をもたらします。
◎従来の手技による止血管理が無効または実施不可能な場合の手術中の止血に対する「TISSEEL」の適応拡大について、米国食品医薬品局(FDA)の承認を取得しました。
◎アルツハイマー病患者を対象とした免疫グロブリン療法の安全性、有効性、薬剤経済性に関する追加データを収集するため、現在実施中の第III相試験(Gammaglobulin Alzheimer's Partnership trial)において18ヵ月の投与期間を終了した患者の延長試験を設定しました。第III相試験に参加したすべての施設および治験医師が、この延長試験に参加することができます。
◎軽度から中等度のアルツハイマー病の治療を目的とした「GAMMAGARD LIQUID」の安全性および有効性を評価する2本目の第III相確認試験を開始しました。日本を含む世界80施設において、約400人の被験者を登録します。試験終了までには3年を見込んでいます。
◎血漿由来製剤の新たな最先端製造施設の建設用地を米国ジョージア州コビントンに決定しました。本年着工し、血漿分画、精製、充填、製剤化、および試験施設の設備を備えます。商業生産の開始は2018年を予定しており、本格稼働後は年間300万リットルまでの増産を見込んでいます。
「バクスターの継続的な成功に対する確信と機運とともに2012年を開始することができました。市場におけるリーダーシップを強化し、治療へのアクセスを向上させるとともに、最高水準の品質と安全性を維持し、バクスターおよび世界中の患者さんと株主に対する価値を高める一方で、イノベーションと成長に引き続きフォーカスすることにより、変化し続けるマクロ経済環境に対応することができるのです」と、会長兼CEOのロバートL. パーキンソンジュニア(Robert L. Parkinson Jr.)は述べています。
■2012年第2四半期よび通年の見通し
2012年第2四半期および通年の見通しも発表しました。
2012年通年は引き続き、為替の影響を除外した場合4~5%、加味した場合2~3%の売上成長を見込んでいます。また、4.49~4.57ドルの1希薄株当たり利益(特別費用調整前)、および30億ドル以上の営業活動によるキャッシュフローを見込んでいます。
2012年第2四半期は、為替の影響を除外した場合3~4%、加味した場合0~1%の売上成長を見込んでいます。また、1.10~1.12ドルの1希薄株当たり利益(特別費用調整前)を見込んでいます。
■バクスターについて
バクスターインターナショナルインクは、血友病や免疫不全、感染症、腎疾患、外傷などに対する医薬品・医療機器を開発および製造販売し、患者さんの救命や生命維持に貢献しています。多様性に富んだグローバルヘルスケア企業として、医薬品、医療機器、およびバイオテクノロジーの専門技術を活用し、世界の医療の向上に寄与する製品を創出します。
■バクスター株式会社について
バクスター株式会社は、腎不全、血友病、輸液、麻酔、疼痛管理の領域に特化したグローバルヘルスケア企業、米バクスターインターナショナルインクの日本法人です。医薬品、医療機器、バイオサイエンステクノロジーを中心とした医療サービスを患者さんや医療現場に提供し、医療に新たな価値を創造します。
This release includes forward-looking statements concerning the company’s financial results, business development activities, outlook for 2012 and R&D pipeline. The statements are based on assumptions about many important factors, including the following, which could cause actual results to differ materially from those in the forward-looking statements: demand for and market acceptance risks for new and existing products, such as ADVATE, and other technologies; future actions of regulatory bodies and other governmental authorities, including with respect to the company’s implementation of the COLLEAGUE recall; product quality or patient safety concerns leading to product recalls, withdrawals, launch delays, litigation, or declining sales; future actions of governmental authorities and other third parties as U.S. healthcare reform legislation and other austerity measures are implemented; additional legislation, regulation and other governmental pressures, which may affect pricing, taxation, reimbursement and rebate policies of government agencies and private payers or other elements of the company’s business; product development risks; inventory reductions or fluctuations in buying patterns by wholesalers or distributors; the impact of geographic and product mix on the company's sales; the impact of competitive products and pricing, including generic competition, drug reimportation and disruptive technologies; the availability of acceptable raw materials and component supply; fluctuations in supply and demand and the pricing of plasma-based therapies; the ability to enforce company patents; patents of third parties preventing or restricting the company’s manufacture, sale or use of affected products or technology; the impact of global economic conditions on Baxter and its customers and suppliers, including foreign governments in certain countries in which the company operates; foreign currency fluctuations; and other risks identified in the company’s most recent filing on Form 10-K and other Securities and Exchange Commission filings, all of which are available on the company's website. The company does not undertake to update its forwardlooking statements. Financial schedules are attached to this release and available on the company’s website.