株式会社リコーが運営事務局を務める「はたらく人の創造性コンソーシアム」は、日々の仕事の中でチームや個人の創造性を高めるための考え方と実践のポイントをまとめた「はたらく人の創造性リーフレット」を公開しました。
はたらく人の創造性コンソーシアムは2023年1月に設立され、「はたらく人の創造性を直接高める」ことに焦点をあて、共同研究や研究成果をまとめたレポートの発行、創造性を高めるためのビジネス創出の検討などの活動を行っています。今回公開したリーフレットは、より多くのビジネスパーソンが創造性を身近なものとして捉え、日常業務の中で活用できるよう、これまでの研究や議論の知見を簡潔に整理したものです。
なぜ今、「創造性」が重要なのか
近年、生成AIをはじめとする技術の進展により、業務の効率化や自動化が急速に進んでいます。また、社会や市場の変化が激しく、将来の見通しを立てることが難しい状況が続いています。こうした環境では、機械にできることは機械に任せる一方で、働く人には、状況に応じて考え、新たな価値を生み出す力がこれまで以上に求められます。一方で、創造性は重要だと理解していても、「日々の業務でどのように意識すればよいのかわからない」「具体的に何から取り組めばよいのか見えにくい」といった声も多く聞かれます。
このリーフレットを通じて得られること
・創造性を特別な才能ではなく、日々の仕事の中で発揮できる力として捉え直すことができます
・自分やチームの現在の状態を振り返る視点を持つことができます
・創造性を高めるために、次に取るべき行動のヒントが得られます
創造性を「理解する」だけでなく、「行動につなげる」ための入り口として活用できます。
想定される活用シーン
こうした視点やヒントは、さまざまな業務や場面で活用できます。
・創造性への理解を深めるための基礎資料
・個人やチームの現状を振り返るための対話の材料 (1 on 1やチームミーティングなど)
・創造性を高める取り組みや施策を検討する際の参考資料
・新たな価値創造に挑戦するチームづくりの支援ツール
「はたらく人の創造性リーフレット」の構成と主な特徴
①創造性への思い込みを払拭
創造性は、特別な才能を持つ一部の人だけのものではありません。本リーフレットでは、創造性に対して抱きがちな思い込みを整理し、日々の仕事の中で誰もが発揮できる力であることを分かりやすく解説しています。
②創造性がチームにもたらす広がりを知る
多様な意見が安心して交わされ、メンバーが主体的に関わるチームの状態は、創造性の発揮と深く関係しています。創造性を高めることが、仕事の進めやすさや働く人の満足感、エンゲージメントなどにも良い影響を与える可能性について、先行研究の知見を踏まえて紹介しています。
③現状を振り返るためのアクションリストを掲載
個人およびチームが現在どのような状態にあるのかを確認できるアクションリストを掲載しています。創造性の発揮に関わる要因を「個人」と「チーム・組織」の観点から整理しており、強みや今後の検討課題を俯瞰的に把握するための材料として活用できます。
④実践につなげるための事例を紹介
創造性を発揮しているリーダーへのインタビュー調査をもとに、日々の業務で参考となる実践事例を紹介しています。具体的な行動や工夫に着目して整理しており、自身の職場での取り組みを考える際のヒントとして活用できます。また、各事例の詳しい内容については、「はたらく人の創造性コンソーシアム」公式ホームページにて掲載しています。リーフレットとあわせてご覧いただくことで、実践への理解をより深めることができます。
2026年1月のコンソーシアム会合について
2026年1月15日に行われたコンソーシアム第34回会合では、リコーが運営する共創施設である 「RICOH BUSINESS INNOVATION LOUNGE TOKYO」において新しい働き方の見学を行い、これまでのコンソーシアム活動を振り返るとともに、今後の展開について意見交換を行いました。
アドバイザーとして参画している一橋大学永山晋准教授からは、チームの創造性を育むうえで、組織のリーダーの役割やリーダーシップ教育の見直しの重要性が増していることが共有されました。あわせて、リコー山下会長からは、これまでの取り組みへの評価と今後の活動に対する期待が語られました。
「はたらく人の創造性コンソーシアム」は今後も、企業や働く人が創造力を発揮できる環境づくりに向けて、研究・実践・発信を一体的に進めていきます。